元々医療用として使われていたスキンケアや美容成分
ドクターズコスメというとなんだか怖いイメージもありますが、現在ふつうに使われている美容成分の中にも、元々は医療の中で使われていた美容成分やケア方法があります。まずはその中でも認知度の高い、ピーリングとヒアルロン酸の効果をご紹介します。
ピーリング
ピーリングは肌に溜まった古い角質を取るケアです。年齢や、紫外線によってダメージを受けた肌は、ターンオーバーが上手くいかなくなり古い角質が剥がれずに肌に留まってしまうことがあります。そこでピーリングで古い角質を剥がして、肌のターンオーバーをサポートします。
ピーリングをした後は肌のトーンも明るくなり、つるつるの滑らかな肌になります。しかしピーリング後は一時的にバリア機能が壊れ、肌が乾燥しやすくなってしまいます。そのため、元々は皮膚科や美容皮膚科のみで行われていました。
しかし、化粧品メーカーと皮膚科医などの専門家が協力して、研究・開発をすることで、家庭でも安全にピーリングケアができる基礎化粧品が誕生したのです。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は人の体内に存在している成分で、肌の真皮層にも多く存在しています。保水効果が高く肌の水分保持に役立っていますが、年齢とともに減少していきます。ヒアルロン酸が減少すると肌の水分保持力は弱まり、しわができやすくなります。
皮膚科やクリニックで行っているヒアルロン酸注射はヒアルロンを直接肌に入れることで肌を中から押し上げてしわをなくす効果がありますが、時間とともに肌に吸収されて、しわも戻ってしまいます。
基礎化粧品では劇的な変化は期待できませんが、ヒアルロン酸が配合された化粧水や美容液、クリームなどを日々のケアに取り入れることで少しずつ効果が表れてくるでしょう。
しかし、ヒアルロン酸は分子量が大きく、浸透率が悪いのがデメリットです。ヒアルロン酸配合の化粧品を選ぶときはナノ化したものなど、浸透性の良いものを選びましょう。
クリニック並みの効果が家庭でも手軽に!
ドクターズコスメに配合されている美容成分の中には、クリニック並みの効果が期待できる成分もあります。
ボトックス
ボトックスは筋肉の動きを抑える効果があり、美容クリニックではシワの治療としてボトックス注射が行われています。ボツリヌス菌から抽出した成分をしわが気になる部分に注射するだけで、笑いシワなどの表情シワを改善できるため、手軽なプチ整形として人気です。
とはいえ、一度ボトックス注射をしても数か月でもとに戻ってしまいますので、定期的な治療が必要になります。また医師の技術により効果が左右されることや、金額的なことからなかなか踏み切れない方も多いのではないでしょうか。
スペインにある製薬会社が開発したアルジルリン(アセチルヘキサペプチド-8)は「塗るボットックス」と言われ、神経伝達物質の放出を抑制する効果があります。
アルジルリンは毎日のスキンケアにプラスするだけのお手軽さと、もともとの成分がアミノ酸ということもあって安全性が高く、ボトックス注射よりも気軽に取り入れられますね。
ヒアルロン酸注射程の即効性はありませんが、使い続けることでシワの改善や予防効果が期待されています。
ハイドロキノン
ハイドロキノンはできてしまったシミを薄くしてくれる効果があり、皮膚科でも処方されている成分です。その効果の高さから、市販の製品には1~4%程度までとなっている程です。
ハイドロキノンはシミの元となるメラニンの生産を抑制して、メラニン色素を作らせないようにします。またメラニン色素はシワの原因ともなっています。ハイドロキノンは美白効果だけでなく、ニキビ跡やシミの改善にも効果を発揮します。
肌の漂白剤とも言われていて、美白成分の中では今一番効果が高い成分です。ただ、肌への刺激が高いのがデメリットです。初めて使う方は配合率が低いものから使い始めた方がいいでしょう。特に敏感肌などデリケートな肌質の方は、より注意が必要です。
また、ハイドロキノンは酸化しやすいので、紫外線に当たる日中は避けて夜のナイトケアに加えると良いでしょう。
グロスファクターって何?FGF・EGFとは
FGFは繊維芽細胞増殖因子のことで皮膚の再生や回復を促進する成長因子です。繊維芽細胞は真皮層にある細胞で、肌の弾力を決めるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を分泌します。
年齢を重ねると繊維芽細胞の働きは衰え、それとともにコラーゲンなどの分泌量も低下します。FGFは繊維芽細胞の働きを活性化して弾力のある肌にしてくれるのです。
EGFは上皮成長因子とも呼ばれ、皮膚の細胞が増殖・分化する時に欠かせない成分です。EGFは元々体内にある成分ですが、20歳をピークに減少してしまいます。
EGFはターンオーバーのサイクルを促進し、ハリや弾力の元となるコラーゲンを自ら分泌できるように働きかけるのです。これによって肌の水分量が増え、たるみが改善したり、肌がみずみずしさを取り戻します。
FGFやEGFなどのグロスファクーは、新陳代謝を活発にしたり、分泌を促進することで肌が自分自身で必要な成分を作り出せるようにしてくれます。保湿だけでは物足りなくなった方にはFGFやEGFなどのグロスファクターが配合された化粧品を試してみてはいかがでしょうか。
注射・サプリ・化粧品と、好みに合わせて試せるプラセンタ
プラセンタとは英語で「胎盤」の意味で、赤ちゃんが出産するまでの間、成長に欠かせないあらゆる栄養を与えている万能の臓器と呼ばれています。化粧品や美容クリニックでは、プラセンタから抽出したプラセンタエキスを使います。
元々プラセンタは肝炎や更年期障害の患者の治療に使われていました。しかし老化の原因ともなる活性酸素を除去する作用や、炎症効果などの美容効果もあることから、美容クリニックや化粧品で使われるようになりました。
美容効果としてプラセンタには抗酸化作用、保湿効果、コラーゲンの生成、抗炎症効果などがあります。しかし、プラセンタの最大の魅力はEGFやFGFなどの成長因子が入っているということ。
ただし、グロスファクターは豚や馬などの哺乳類から取れたプラセンタにしか配合されていません。植物に胎盤はありませんので当たり前ですね。プラセンタの効能を期待するなら動物から抽出したプラセンタを選びましょう。
プラセンタはクリニックでのプラセンタ注射が有名ですが、サプリメントや化粧品にも配合されています。プラセンタ注射はちょっと、という方はサプリや化粧品で効果を確かめてみてもよさそうですね。
細胞の素となる細胞!幹細胞とは
細胞は決まった役割があり、それぞれ分担して機能しています。例えば心臓の細胞は分裂、増殖しても心臓の細胞になります。心臓の細胞が目の細胞になることはありません。
しかし幹細胞は色々な細胞になれる細胞なんです。幹細胞はその時体に不足している部位を見つけだして、必要な細胞を作り出してくれます。
幹細胞は肌の表皮と真皮にも存在していて、表皮幹細胞は肌のターンオーバーに関わり、真皮幹細胞はコラーゲンやエラスチンの素となる線維芽細胞を生み出しています。しかし年齢とともに幹細胞の再生機能は低下して、分泌量は低下します。
幹細胞コスメは幹細胞を使った美容成分です。幹細胞を培養するときに分泌される幹細胞培養液(エキス)が配合されていて、代謝を活発にして細胞の働きを活性させてくれるのです。エトヴォスのエイジングケアラインやアンプルールのラグジュアリー・デ・エイジには植物性の幹細胞が配合されています。
植物性の幹細胞でも動物性の幹細胞に作用して効果を発揮することがわかっています。
植物性の幹細胞はヒトや動物由来の幹細胞に比べて安全性が高いので、安心して使用できるのでおすすめです。
美白効果もアンチエイジング効果も期待できるフラーレン
発見者がノーベル賞を受賞したことで話題になったフラーレンは、様々な作用があり大注目の成分です。
フラーレンの効果としては以下のようなことが期待できます。
・強力な抗酸化力があり、老化の原因となる活性酸素を吸着して、しみしわを防ぎます。
・紫外線を浴びてもメラニン色素の生成を抑制するのでシミそばかすを防ぎます。
・コラーゲンの生成促進作用により肌の弾力を回復させます。
・物質的に大変安定していて、肌の中に長時間留まって作用してくれます。
外出する際には日焼け止めと一緒にフラーレンを塗っておきましょう。万が一汗で日焼け止めが流れてしまっても、フラーレンがメラニンの生成を抑制してくれますのでシミそばかすになるのを防いでくれます。
肌に留まって効果を発揮した後は代謝とともに外に出されますので安全性も高く、安心して使用できる成分です。
アンチエイジングと美白、保湿ケアが一度に出来てしまうフラーレンは是非試してみたい成分ですね。
おすすめのドクダーズコスメは?
・アンプルールのラグジュアリー・デ・エイジにはEGF、FGFや幹細胞エキスが配合されています。この3つの作用が肌の表面と内側に作用して、ハリのある若々しい肌を作り上げます。
またラグジュアリーホワイトに配合されているハイドロノキンは新安定型で従来よりも光や熱の影響を受けにくくなっています。刺激もマイルドになっていますので安心ですね。
・ミューノアージュに配合されているヒアルロン酸はナノ化されているので浸透率も良く、肌の奥まで行渡らせます。またFGF、EGFだけでなくヒアルロン酸を合成してくれるIGF、表情しわに効くアルジルリンなど7つのペプチドが配合されています。
今まで色々とエイジングケアをしたけどあまり効果の見られなかった方は試してみてはいかがでしょうか。
・ドクターシーラボはドクターズコスメのリーティングカンパニーだけあってコラーゲン、やフラーレン、EGFなど今回ご紹介した成分が配合された商品が沢山あります。
また化粧品だけでなくヒアルロン酸のサプリなども扱っています。サプリの品質には肌につけるものと同じくらいこだわりたいですよね。こういった信頼できるドクターズコスメからサプリが出ているのは嬉しい限りです。
信頼できるブランドを選ぼう
いかがでしょうか。ドクターズコスメに使われている成分の多くは、再生医療などの治療目的で研究されてきた成分で、後に美容効果があることがわかり化粧品に配合されるようになったものも多くあります。
そのため、厚生労働省から効果を認められた医薬部外品も多くあり、肌トラブルに悩む女性の強い味方です。しかし新しい成分が配合された化粧品は興味があるけどちょっと怖いな、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
新しい成分を使う時は医師が開発し、美容クリニックでも取扱いがあるような信頼できる商品を選びましょう。またせっかく購入したのに肌に合わなかった、などということが無いように、ドクターズコスメを購入する前にはトライアルセットで使い心地を確かめることをお勧めします。
特にハイドロノキンのような刺激のある成分は少しづつ使ってみて、肌に合うか確かめてからレギュラー品を購入してください。気軽に試せるトライアルセットで自分の肌に合うドクターズコスメを見つけてください。