大人ニキビの原因は乾燥肌による角質の蓄積!保湿&角質ケアで大人ニキビを改善

大人ニキビの原因は乾燥肌による角質の蓄積!保湿&角質ケアで大人ニキビを改善

どうして肌が乾燥しているのに大人ニキビができるんだろう?
治ったと思ったのにまた大人ニキビができてしまった……

そんな悩みを抱えている人は案外多いもの。実は、乾燥肌そのものが大人ニキビの原因のひとつなんです。

この記事では、乾燥肌が大人ニキビを引き起こすメカニズムと一緒に、大人ニキビを改善するスキンケアをお伝えします。

適切な保湿と角質ケアを学んで、大人ニキビを改善しましょう!

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どうして大人ニキビはできるの?

ニキビといえば、思春期にできるものというイメージが強いですね。それにもかかわらず、20~30代の大人になってからニキビに悩んでいる人は少なくありません。

一般的に、思春期にできるニキビは「思春期ニキビ」、20歳以上の大人になってからできるニキビは「大人ニキビ」と呼ばれます。これらのニキビには、どんな違いがあるのでしょうか。

ニキビができる原因は毛穴の詰まり

ニキビができる原因は毛穴の詰まりにあることを図説しています。

ニキビができる根本的な原因は、皮脂や角質が毛穴に詰まることです。

毛穴の内部には、皮脂を分泌する皮脂腺があります。皮脂腺から分泌された皮脂の役割は、毛穴の外へ出て肌を保護すること。

しかし過剰に分泌された皮脂や古い角質で毛穴が詰まると、皮脂腺から分泌された皮脂が毛穴の外へ出ていくことができず、毛穴の中にどんどん溜まっていきます。

すると肌に存在するアクネ菌という常在菌が、詰まった毛穴の中で繁殖し、

皮脂分解酵素のリパーゼという物質を分泌。リパーゼは毛穴に溜まった皮脂を分解し、炎症を引き起こす物質に変えてしまいます。

こうしてつくられた物質によって、毛穴の中で炎症が起きた状態をニキビと呼ぶのです。

つまりニキビは、毛穴が詰まる→皮脂腺から分泌された皮脂が毛穴に溜まる→詰まった毛穴の中でアクネ菌が繁殖する→アクネ菌が皮脂を炎症物質に変える→炎症→ニキビ、という流れで発生します。

ニキビができる原因がわかったところで、次に気になるのは毛穴が詰まる原因ですね。思春期ニキビと大人ニキビの違いは、まさに毛穴が詰まる原因にあります。

思春期ニキビと大人ニキビは原因が違う

思春期ニキビとは文字通り、思春期である10代に出てくるニキビです。思春期は大人へと身体のつくりが変わるので、急激にホルモンバランスが崩れます。

この影響で皮脂の分泌量が増加。増えすぎた皮脂が毛穴に詰まってニキビがあらわれます。

そのため、思春期ニキビは顔の中でも特に皮脂の多い、額から鼻にかけてのTゾーンと呼ばれる部分によくできてしまうのです。

Tゾーン引用元:大人ニキビと思春期ニキビ|相澤皮フ科クリニック

一方、20歳以上にできる大人ニキビの原因は、皮脂の過剰分泌ではなく、肌の乾燥によって毛穴が詰まることです。

これを裏付ける研究結果が、2013年に富士フイルムから発表されました。富士フイルムの研究より前は、大人ニキビの原因は思春期ニキビと同じく、過剰に分泌された皮脂と考えられていました。

しかし実際には皮脂の量はあまり関係がなく、肌の水分量の不足が大きな要因だと判明したのです。

Uゾーン引用元:大人ニキビと思春期ニキビ|相澤皮フ科クリニック

また研究によると、大人ニキビはフェイスラインを中心にあらわれており、同時にフェイスラインは顔全体の他の部分と比べても水分量が少なかったとのこと。

ちなみに大人ニキビがよく出るフェイスラインは、思春期ニキビのTゾーンに対してUゾーンと呼ばれます。 (出典:http://www.aizawa-hifuka.jp/type/)

では、乾燥肌はどのように毛穴の詰まりへと繋がっていくのでしょうか。

大人ニキビの原因は乾燥肌による角質蓄積

乾燥肌は角質の蓄積を招き、毛穴を塞いで大人ニキビを発生させてしまいます。どうして乾燥肌によって角質が溜まるのか。そのメカニズムを、順を追って解説していきましょう。

角質とは

ここからは角質を含めた肌組織について、図を使いながら説明していきます。

角層断面図 引用元:角質とは?

肌は、外側から表皮、真皮、皮下組織の大きく3つに分類されます。図にあるように、角質とは表皮の一番外側の部分です。

表皮の一番下は基底層です。基底層で生まれた細胞は肌の表面へと上がっていき、最終的に死んで硬くなります。この死んで硬くなった細胞が、角質。私たちが垢と呼ぶものは、剥がれ落ちた角質というわけです。

角質の主な役割は、肌を外部の刺激から守りながら、水分を閉じ込めて肌のうるおいを保つこと。この肌を守る角質の働きは、バリア機能と呼ばれています。

基底層で生まれた細胞が角質になり、剥がれ落ちるまでのサイクルはターンオーバーと呼ばれ、一般的に約28日間の周期で動いています。

たとえば、転んで膝を擦りむいても、何日かすればかさぶたが取れて新しい皮膚が出てきますね。これはターンオーバーによって角質が定期的に入れ替わっているからです。

ターンオーバーは、肌の健康を守る重要な仕組みだと言えます。

ターンオーバーの仕組み

肌が乾燥すると古い角質が蓄積する

では毛穴に角質が詰まるまでには、どんなことが起こっているのでしょうか。乾燥肌から大人ニキビが生まれるまでを、順番に見ていきましょう。

肌が乾燥すると、角質層が荒れて隙間ができます。するとその隙間から水分が蒸発し、肌のうるおいが失われてバリア機能が低下。いっそう乾燥が進む悪循環が発生します。

さらに肌の乾燥が悪化すると、角質の隙間から外部刺激がどんどん入り込み、肌の奥までダメージが届いてしまうのです。

そして、肌の構造にダメージが及ぶとターンオーバーの乱れが起こります。

乾燥によってダメージを受けた肌は、修復のためにターンオーバーの周期を早めます。そのため通常より未熟な細胞が角質になりますが、急いでつくられた角質は不完全な構造です。

通常角質は、剥がれ落ちる時に接着剤である脂質を分解する酵素を放出します。

しかし未熟な細胞から生まれた角質は質が悪く、酵素を十分に放出できません。結果、角質はうまく剥がれ落ちず肌に溜まる一方。

この剥がれ切れずに溜まった古い角質が毛穴に詰まり、アクネ菌が繁殖して炎症を起こしたものが大人ニキビです。

ニキビのできる原因1 ニキビのできる原因2引用元:ニキビを解消するために必要な角質ケア

つまり、乾燥→バリア機能の低下→ターンオーバーの乱れ→角質蓄積→毛穴の詰まり→炎症→ニキビ、という段階を踏んで、大人ニキビは発生しています。

ですから、大人ニキビをつくらないためには、肌の乾燥を防ぎ、毛穴の詰まりを予防することが大切なのです。

角質ケアランキングでは、古い角質が肌にとどまり続けることで、陥るターンオーバーの乱れを改善すべく、作られた基礎化粧品を集めてみました。

大人ニキビ改善に必要なのは保湿

大人ニキビを引き起こす乾燥肌は、気づかぬうちに行っている間違ったスキンケアが原因のひとつです。

間違ったスキンケアが大人ニキビを増やしている

たとえば、汚れを落とそうと肌をごしごしこすったり、洗浄力の強い洗顔料で洗っていませんか?強すぎる摩擦や薬剤は肌に必要な保湿成分も落としてしまい、乾燥肌が進行してしまいます。

また大人ニキビの原因が乾燥肌だと知らない人は、顔の油分を減らしてニキビを治そうとしがちです。

たとえば化粧水の後のクリーム使用を控える人がいますが、クリームの油分で蓋をしないとせっかくの水分が蒸発して肌が乾燥します。

誤ったスキンケアは乾燥肌を悪化させるため、大人ニキビには逆効果です。乾燥肌にならないためにも、正しいスキンケアを身につける必要があります。

正しいスキンケアで大人ニキビを撃退しよう

それでは、大人ニキビの改善に効果的なスキンケアをお伝えしましょう。肌に刺激を与えないよう洗顔をした後、保湿して乾燥肌の進行を抑えるのが基本です。

洗顔

大人ニキビの原因は乾燥肌による角質の蓄積!保湿&角質ケアで大人ニキビを改善には、たっぷり泡も大事になってきます。

洗顔をするときは、30度以下のぬるま湯で行いましょう。それ以上の熱さの湯で洗うと、必要な皮脂も落ちてしまい、乾燥肌が進行します。また、熱さも肌への刺激になるので注意してください。

また、すすぎはしっかりしてください。洗顔料が肌に残っていると、毛穴が詰まり新しいニキビが生まれてしまいます。

洗顔料の選び方には、以下の2つのポイントがあります。

スクラブ入りは避ける

大人ニキビのある肌は、ニキビと乾燥肌によって通常より弱っているもの。

スクラブ入りの洗顔料はざらざらとした顆粒で肌をこするため、通常の洗顔料に比べて刺激が強く大人ニキビのある肌には向きません。

泡立ちのよいものを選ぶ

泡立ちが悪いと必要以上に肌をこすってしまうので、肌に大きな負担がかかり大人ニキビも乾燥肌も悪化してしまいます。ふわふわの泡をつくり、優しく洗いましょう。

保湿

大人ニキビは肌の乾燥が原因なので、保湿が何よりも大事です。実際、大人ニキビが一番できやすい季節は空気が最も乾燥している冬です。

大人ニキビがあると、皮脂が多いと勘違いして清涼感のある化粧水を選ぶ人が多いですが、これは逆効果です。化粧水をはじめ、スキンケア商品全般は保湿成分が配合されたものを選びましょう。

保湿成分の代表といえば、セラミドとヒアルロン酸です。この2つはそれぞれ違った特性を持っています。

セラミド

大人ニキビの原因は乾燥肌による角質の蓄積!保湿&角質ケアで大人ニキビを改善、セラミド効果についても。

角質と角質の隙間は細胞間脂質とよばれる成分でぴったりと埋められ、バリア機能の基礎となっています。この細胞間脂質の約50%を占めるのがセラミド。セラミドが少なくなると、角質の水分量は80%近くも減少してしまうのです。

また乾燥した肌は角質間の隙間が広がって、バリア機能が低下しています。スキンケア商品でセラミドを補給すれば、みずみずしい肌を取り戻すことができるのです。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は1gで6Lの水分を抱え込むなど保水量に非常に優れた成分。

加えて肌なじみがよく、刺激や副作用もないので安心して使えるメリットも。肌に塗れば、表皮でバリア機能のサポートもしてくれるので、保湿効果が期待できます。

スキンケア商品を選ぶときは、セラミドとヒアルロン酸が含まれているかどうか確認してみましょう。

ピーリングは毛穴の詰まり予防に効果的

大人ニキビ改善に効果があるのは保湿だけではありません。角質ケアで古い角質を取り除き、毛穴が詰まらないようにするのも大切です。

角質ケアの代名詞ともいえるのがピーリング。ピーリングとは、酸性の化学物質を肌に塗って古い角質を除去することです。専用の化粧品が売られているので、自宅でも気軽に試せます。

ピーリングは普通の洗顔料では落としきれない古い角質を除去し、毛穴の詰まりを防ぐので繰り返す大人ニキビの改善に効果的です。

また溜まっていた角質が取れるので、化粧水などスキンケア商品の浸透もよくなります。保湿成分の配合されたスキンケア商品と組み合わせれば、乾燥肌の改善により効果が期待できますよ。

ただしピーリングはターンオーバーを強制的に進めるものなので、肌に負担がかかって乾燥が進みやすいです。アフターケアを行わないと逆効果になるので、保湿はしっかりと行ってください。

また、使用前には薬剤の用法及び用量を必ず確認しましょう。週2~3回の使用をすすめるものがほとんどですが、不安な人は週に1回から始めてみてください。

しつこい大人ニキビを改善するには乾燥肌への対処が大切

しつこい大人ニキビを改善するには乾燥肌への対処が大切となってきます。

過剰な皮脂が原因の思春期ニキビとは違い、大人ニキビは乾燥肌による角質の蓄積によって引き起こされます。

乾燥肌は、肌のこすりすぎや保湿を省くといった間違ったスキンケアで発生。適切なスキンケアを心がければ、大人ニキビのループから脱出できます。

洗顔は肌に刺激を与えないように優しく。そのあとセラミドやヒアルロン酸のような保湿成分を含むスキンケア商品でしっかりと保湿しましょう。

またピーリングで古い角質を除去して、毛穴の詰まりを防ぐことも大切です。

間違ったスキンケアから卒業すれば、大人ニキビからの卒業も夢ではありません。

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