間違ったクレンジングは敏感肌の原因に!正しい選び方と使い方を徹底解説

間違ったクレンジングは敏感肌の原因に!正しい選び方と使い方を徹底解説で、頬に手を当て考える女性。

ちょっとした刺激で赤みやかゆみが出てしまう敏感肌。どんなに丁寧なスキンケアをしても、なかなか症状が改善されず困っているという人も多いのではないでしょうか?

敏感肌とは、慢性的に肌のバリア機能が低下していて、ちょっとした刺激も肌の負担となってしまう状態のことを言います。そんな敏感肌にお悩みの人にオススメしたいのが、毎日のクレンジング方法の見直しです。

自分の肌に合ったクレンジングを選び、正しい使い方をマスターすることで肌は驚くほど美しく生まれ変わります。

そこで、本ページでは敏感肌の改善に効果的なクレンジング方法を紹介していきます!

敏感肌の症状と原因とは?

「敏感肌」という言葉には、今のところはっきりとした定義はありません。赤みやかゆみが出やすい状態のことを総じて敏感肌と言うため、皮膚科を受診しても適当な病名を診断されることはなく、その症状も人によってさまざまです。

まずは、敏感肌にはどのような症状があるのか、そして敏感肌になる原因にはどのようなものがあるのかを詳しく探っていきましょう。

敏感肌は肌のバリア機能が損なわれたときに起こりやすい

皮膚には、外部から異物やウイルスなどが侵入するのを防ぐ役割があります。これを肌のバリア機能と言い、外的刺激以外にも肌本来の潤いをキープする役割も果たしています。

皮膚は体温調節や感覚器としての役割など、様々な機能を持っています。その中でも特に重要な機能として、「皮膚バリア機能」があります。皮膚バリア機能は、角層の内側の水分の蒸散を防ぎ、外界からの異物(アレルゲン・細菌など)の侵入を防御する役割を担っています。
引用元:皮膚の特徴 ~皮膚バリア機能とは~

敏感肌とは、このバリア機能が低下している、または機能そのものが正常に働いていない状態のことを言います。バリア機能が低下することで、肌に赤みやかゆみを感じたり、化粧品がしみて肌がピリピリするなどさまざまな症状が現れるのです。

生まれつき肌が弱い人もいますが、肌のバリア機能を低下させてしまうような生活習慣を送っている人は敏感肌になりやすいと言われています。敏感肌は外的要因と内的要因があるので、以下を参考にしながら当てはまるものがないかどうかを確認してみて下さい。

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外的要因が原因の敏感肌

敏感肌の主な原因の一つが、外的刺激によるものです。例えば、新しいスキンケア用品を使い始めた時、肌にしみてピリピリすると感じたことはありませんか?

合わない化粧品を使い続けると、敏感肌を悪化させるだけでなく、のちに思わぬ肌トラブルを引き起こす原因となる場合があります。化粧品を使用して違和感を感じる時は、すぐに使用を中止し、皮膚科を受診することをオススメします。

間違ったクレンジングは敏感肌の原因に!正しい選び方と使い方を徹底解説。服による摩擦なども敏感肌原因となりうる

衣類が肌に擦れることで敏感肌の症状が出る人もいます。ナイロンやポリエステルなどの化学繊維はかゆみの原因になりやすく、「衣服圧」となって肌に負担をかけてしまうのです。

乾燥肌や敏感肌の方が悩む、肌の痒みは、衣類との摩擦が非常に関係しています。「衣服圧」という言葉をご存じでしょうか。皮膚にかかる摩擦の力に関する調査結果によると衣類は、着ているだけで肌に負担がかかっているのだそうです。その圧が、一番大きいのが背中で手の平に10キロ分のお米の袋を乗せたぐらいの圧がかかるとのこと。
引用元:乾燥肌の衣類の選び方

衣服圧を予防するには、繊維が太いウール素材にも注意しなければなりません。ただ、これらの素材を使用していない衣類だけを選ぶのは非常に難しいことなので、直接肌に触れる肌着や下着は天然素材にこだわるなどの対策が必要です。

もう一つ、敏感肌の外的要因として挙げられるのが、化粧品やクレンジングなどの油分が肌に残ってしまうことによる肌荒れです。

敏感肌はとにかく外部からの刺激にデリケートに反応します。油分がニキビの原因となったり、肌のバリア機能を低下させてしまう恐れがありますので、メイク汚れやクレンジングの成分が肌に残らないよう、丁寧なメイク落としを心がけることが大切です。

内的要因が原因の敏感肌

内的要因が原因の敏感肌には、ストレスが原因となっている敏感肌もあります。

外的要因に比べて、敏感肌の原因だと断定されにくいのが内的な要因です。主な内的要因にはストレスとアレルギーが挙げられますが、ストレスによる肌荒れを改善するには生活習慣の見直しが求められます。

人間の体はストレスを感じると「活性酸素」と呼ばれる物質が多く発生するようになります。

活性酸素とは、「ほかの物質を酸化させる力が非常に強い酸素」のことです。私たちは呼吸によって大量の酸素を体内に取り入れていますが、そのうちの約2%が活性酸素になるといわれています。活性酸素は殺菌力が強く、体内では細菌やウイルスを撃退する役目をしています。ところが活性酸素が増えすぎると、正常な細胞や遺伝子をも攻撃(酸化)してしまうのです。
引用元:活性酸素を減らす生活術

本来、活性酸素は体の健康を維持するために欠かせないものですが、その量が増えすぎると肌だけでなく体のさまざまな機関に悪影響を及ぼすことがわかっています。

ストレスは活性酵素を増加させる原因の一つです。増えすぎた活性酵素が健康な肌細胞を傷つけ、肌荒れを悪化させてしまうので、敏感肌を改善するには自分なりのストレス解消法を見つけることが大切です。

さらに、花粉症やアトピー性皮膚炎などを患っている人も注意が必要です。アレルギーは生まれつきの体質も関係しますが、環境の変化によって発症することがあります。この場合、スキンケアでの対策は難しく、皮膚科で適切な診療を受けることが敏感肌を改善する近道となります。

このように、敏感肌による赤みやかゆみはさまざまな要因が重なって生じます。まずは自分がどの要因に当てはまるのかを確認し、正しいケアをしながら症状の改善につなげていきましょう。

敏感肌のクレンジングの選び方とは?

前項でお伝えした敏感肌の外的要因の中に、「化粧品やクレンジングなどの油分が肌に残ること」というものを挙げました。

クレンジングはメイクや毛穴につまった皮脂汚れを落とすためのものですが、その方法を誤ると必要以上に皮脂を落としてしまい、その結果肌の乾燥を悪化させます。ここからは、乾燥肌に負担をかけないクレンジング剤の選び方を紹介していきます。

敏感肌の人におすすめのクレンジングタイプ

敏感肌の人におすすめのクレンジングタイプとして、ミルクタイプ・バームタイプなどがあります。画像はポットやジャーに入ったバームタイプクレンジングなど。

敏感肌の皆さんはどのようなクレンジングを使っていますか?クレンジング後に肌にぬめりが気になったり、逆に肌のつっぱりを感じることはありませんか?

敏感肌の人には、ミルクやクリームなどの肌に優しいクレンジングをオススメします。ミルクタイプのクレンジングは水分量が多く、乳液のような優しい肌なじみが特徴です。力を入れなくてもメイクと混じり合うため、クレンジングによる摩擦を最小限に抑えることができます。

また、洗浄力・保湿力どちらをとっても安心なのがクリームタイプのクレンジングです。日焼け止めクリームやファンデーションを落とすのに申し分はなく、それでいてクレンジング後のつっぱり感もほとんど気になりません。

最近は、バームと呼ばれる半固形タイプのクレンジングも人気があります。バームクレンジングは容器に入っている時は固形ですが、肌に乗せると体温で溶けはじめ、肌になじむとオイルクレンジングのような使い心地が特徴です。

バームタイプのクレンジングは、重ね塗りしたマスカラもしっかり落とすことができ、かつ洗い上がりの乾燥が気になりにくいことが最大のメリットです。

乾燥が気になる人はW洗顔不要のクレンジングもオススメですが、しっかりメイクを落とすには少々物足りなさが残ります。その日のメイクによって、W洗顔不要のものと上記で紹介した3種類のクレンジングを使い分けるようにしましょう。

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敏感肌の人におすすめの成分

敏感肌の人は、肌のバリア機能を向上させるために日々の保湿ケアを丁寧に行なうことが大切です。その一環として、まずはクレンジングに含まれる保湿成分に注目ましょう。

保湿成分の代表格といえばヒアルロン酸です。ヒアルロン酸はその優れた保水力が特徴で、1gに対して水を6リットルも吸水します。水を含むとゼリー状に変化するので、乾燥によってゴワついた肌をもっちり水々しい状態に回復させるには、ヒアルロン酸の力が必要不可欠です。

肌のバリア機能を回復させ、かつ高い保湿力を期待できるのがセラミドです。

皮膚は表面から表皮・真皮・皮下組織の3層に分かれているのですが、セラミドはこの中の表皮部分に存在しています。水分を蓄えたセラミドは、細胞と細胞の間を埋めることで外部からの刺激を跳ね返すクッションのような役割を果たします。

この他、皮膚に薄い膜を張って肌の水分が蒸発するのを防いでくれるエチルヘキサン酸セチルという成分も、敏感肌の人にオススメしたい有効成分です。エチルヘキサン酸セチルは化学合成物質ですが、安全性が高く、肌への毒性はないことが証明されています。

上記で紹介した成分は、敏感肌を改善するための心強い味方となってくれるものばかりです。クレンジングに限らず、化粧品を選ぶ場合はこれらの成分が配合されているかどうかを確認してみることをオススメします。

敏感肌の人が気をつけたい成分とは?

敏感肌の人は、低刺激で肌への負担が少ないクレンジングを選ぶことが大切です。中でも、アルコール(エタノール)が配合されていないかどうかを必ず確認して下さい。

化粧品にアルコールが配合される理由はいくつかあり、もっとも代表的なものが殺菌・清浄作用です。品質が劣化しないよう防腐剤の役割を果たしたり、使用後のさっぱりとした清涼感が特徴ですが、敏感肌の人は肌がヒリヒリしたり乾燥が悪化する恐れがあります。

化粧品に含まれるアルコールは、一般的にエタノールのことを指しています。クレンジング選びの際は、エタノールが配合されていないアルコールフリーのものを選ぶようにしましょう。

また、敏感肌の人は界面活性剤が配合されているクレンジングにも注意して下さい。界面活性剤とは、水と油のようにそのままでは混じり合わない物質をなじませるためのもので、化粧品以外に家庭用洗剤や食品にも含まれています。

界面活性剤は、界面(物質の境の面)に作用して、性質を変化させる物質の総称です。構造としては、1つの分子の中に、水になじみやすい「親水性」と、油になじみやすい「親油性」の2つの部分を持っています。この構造が、本来、水と油のように混じり合わないものを、混ぜ合わせるのに役に立ち、汚れを落とす洗浄の働きをするのです
引用元:界面活性剤とは?

界面活性剤が含まれている化粧品は必ずしも肌に悪影響を及ぼすということではありません。ただ、肌のバリア機能が低下している敏感肌の人にとって、界面活性剤は思わぬ肌トラブルを引き起こす可能性があるということを理解しておいて下さい。

もう一つ、美白ケアに有効とされるビタミンC誘導体にも注意しましょう。

ビタミンC誘導体には皮脂量をコントロールする効果があるので、乾燥しやすい敏感肌の人にはあまりオススメできません。とくに、疲れがたまっている時や生理前はビタミンC誘導体が肌に負担を与え、ピリピリと刺激を感じやすくなります。

一方で、肌の水分量が安定していればシミやニキビ跡の改善に効果があることもわかっていますので、美白ケアをしたい人は肌状態を見ながら慎重に使用するようにして下さいね。

敏感肌のクレンジングの使い方

クレンジングの選び方がわかったところで、次は正しいクレンジング方法を紹介していきます。些細な刺激も肌の負担となってしまう敏感肌の人は、一つひとつの手順を丁寧に行なって下さいね。

パッチテストを行ってから使う

化粧品を変えるたび肌がヒリヒリするという人は、新しいクレンジングを使う前に必ずパッチテストを行いましょう。

パッチテストは皮膚が薄い二の腕の内側や太ももの裏側で行います。クレンジングを塗布する部分は、あらかじめ石けんで洗い清潔な状態にしておいて下さい。少量を薄くなじませ、そのまま24時間ほど様子を見ます。

経過観察中に洗い流してしまうとテスト結果に影響しますので、できればお風呂上がりに開始するのがオススメです。24時間経っても肌に異常が現れなければ、次はフェイスラインに少量塗布して20分ほど待ちます。ここまで試してパッチテスト完了です。

テスト中に赤みやかゆみなどの症状が現れた時はすぐに洗い流しましょう。その後も症状が続くようであれば必ず医師に相談して下さい。

ポイントメイクを先に落とす

アイメイクなどのポイントメイクを先に落とすことも大事になってきます。敏感肌のクレンジングについて。

クレンジングは、落としにくい目元や唇からオフするのがポイントです。クレンジング剤をなじませてメイクを浮かせたら、ぬるま湯でスピーディーに洗い流しましょう。

重ね塗りしたマスカラや流行りのティントリップは、専用のリムーバーを使って落とすのがオススメです。ポイントメイク用のリムーバーはコットンに染み込ませて拭き取るタイプのものがほとんどですが、力を入れてゴシゴシとこするのは厳禁です。

とくに、目元や唇は顔の中でも皮膚が薄いパーツです。クレンジングによって肌がダメージを受けないよう、乳液をなじませるようなイメージで優しく丁寧にメイクオフして下さい。

清潔な手で適量を取る

クレンジング剤を清潔な手で適量を取ることも、手早くメイクを落とすコツだったりします。

メイクや皮脂などの汚れを落とすのに、手のひらが汚れていては元も子もありません。クレンジングを始める前は必ず手を洗いましょう。

普段あまり意識していないという人が意外に多いのが、クレンジングの使用量です。パッケージには「さくらんぼ1個分」や「500円玉大」などと適量が明記されていますが、皆さんはこの使用量をきちんと守っているでしょうか?

量が多すぎるとクレンジング剤が肌に残り、量が少なすぎるとメイクを完全に落としきることができません。どちらも肌トラブルの原因となるので、適量を守り、正しいクレンジングを心がけましょう。

クレンジングの順番

正しいクレンジング方法を身につけたら、最後はクレンジングの順番を見直していきましょう。先ほども少し触れましたが、クレンジングのコツは落ちにくいポイントメイクから落とすことです。

アイメイクと口紅を落としたら、次はTゾーン(額・鼻)→頬の順番でクレンジングをしていきます。どんなに気をつけても、クレンジングは肌の水分や皮脂を奪う行為に変わりありません。必要以上に肌を乾燥させないよう、この順番は必ず守るようにして下さい。

敏感肌の人は、クレンジングをするタイミングにもこだわりましょう。もっとも理想的なのは、帰宅後するにお風呂に入り、バスタイムの最後にクレンジングをすることです。

入浴によって体が温まると毛穴が広がります。メイクしてから時間が経てば経つほど毛穴は詰まりやすくなるので、毛穴が広がる入浴後はクレンジングをする絶好のタイミングと言えます。最後にクレンジングすることで、お風呂を出てすぐに保湿ができるのもメリットですね。

逆に、バスタイムの最初にクレンジングをするのは、敏感肌の人がやってはいけないNG行為の一つです。なぜかというと、クレンジング後保湿をするまでに時間があいてしまい、その間も肌の水分はどんどん蒸発していくからです。

クレンジングは、洗う順番やそのタイミング次第で肌への負担を大きくしてしまいます。デリケートな肌をいたわるには、上記で紹介した手順とタイミングを意識し、肌の潤いを逃さないよう手早くメイクオフすることを心がけましょう。

敏感肌の人がクレンジングをするときの注意点

毎日続けていることには、その人の癖が強く表れます。クレンジングも同様で、普段何気なくやっている癖が、実は肌にとって大きな負担となっていることもあるのです。

ここからは、クレンジング中についやりがちな失敗例を紹介していきます。

熱いお湯を使わない

クレンジングの時、皆さんはどのくらいの水温ですすぎをしているでしょうか?毎日のすすぎの温度が適温だと自信を持って言えるでしょうか?

「すすぎはぬるま湯で」とはよく聞きますが、ぬるま湯は肌質によって適正温度が異なります。ノーマル肌の人は35℃前後が理想的ですが、皮脂量が多いオイリー肌の人は37℃前後が適温です。

一方、肌のバリア機能が弱い敏感肌の人は30?32℃が適温です。これは、手で触ると冷たくもあたたかくもなく、顔につけると少し冷たいと感じる程度です。

熱いお湯を使うと、油分の多いクレンジングやドロドロになったメイク汚れがキレイに落ちる気がしますよね。確かに汚れはすっきり落とすことができますが、それだけでなく肌にとって必要な皮脂や水分まで洗い流してしまう恐れがあるのです。

せっかく正しいクレンジング方法を身につけても、熱いお湯ですすぐとそれまでの過程が台無しになってしまいます。適温を守り、肌の水分を逃さないすすぎを意識することが大切です。

シャワーを直接顔に当てない

敏感肌の人がクレンジングをするときの注意点として、シャワーを直接顔にあてないことが記載されていました。

クレンジング中のもっとも多い失敗例が、シャワーでのすすぎです。一気に洗い流せる手軽さはありますが、デリケートな肌のことを考えるのであれば、シャワーでのすすぎはすぐに中止して下さい。

シャワーの圧は思いのほか強く、全身の中でもとくに皮膚が薄い顔に大きな負担をかけることになります。顔から体に流れたすすぎ水が肌に残ると、デコルテや背中ニキビの原因となることもあります。

また、前項で紹介したすすぎの水温を守ろうとすると、全身に30℃の水がかかるのは少々つらいものがあります。クレンジングの際は、シャワーを直接顔に当てるのではなく、手ですくった水で顔を包み込むようにすすいで下さいね。

力を入れない

メイクをキレイに落とそうとするあまり、力を入れてついゴシゴシ洗いたくなってしまいますが、摩擦は敏感肌にとって一番の天敵です。力を加えず、優しくメイクを浮かせるようなイメージでクレンジングをしましょう。

クレンジング剤は、摩擦ではなく手や顔の温度に作用して肌になじみます。手のひらがあたたかいと、その分クレンジング効果を早く実感することができます。言い換えれば、クレンジングの洗浄力を高めるのにゴシゴシと力を入れてもほとんど意味はないということです。

それよりも、顔につける前に手のひらでクレンジング剤をあたためる方が効率的で、メイク落としの時間を短縮するのにもつながります。

クレンジングの際は、指の腹でくるくると円を描くように肌になじませ、必要以上に力を入れないことを意識して下さい。

短時間で済ませる

クレンジングと洗顔はスピードが命です。丁寧に洗うことはもちろん大切ですが、敏感肌の人は肌の水分量を減らさないことも同じくらい重要です。時々、クレンジングでマッサージをするという人がいますが、これは誤ったクレンジング方法なので絶対にやめて下さい。

クレンジングにかける時間は、どんなに長くても1分以内に済ませましょう。すすぎはクレンジング剤が乳化したタイミングで行います。クレンジング剤とメイクがなじんで白く濁ったらすぐに洗い流します。

クレンジングに時間をかければかけるほど肌の水分は奪われます。クレンジングの後は洗顔も控えていますから、できるだけ肌に潤いを残してあげられるよう短時間でメイクを落とすことが大切です。

敏感肌の人はクレンジングをした後のケアが重要

敏感肌の人は、肌の水分を蒸発させないようにクレンジング後は間髪を入れず次のステップに進まなければなりません。以下の3点を意識しながら、手早くお手入れを進めていって下さい。

すすぎ残しがないかチェックする

クレンジング後は、すすぎ残しがないかどうかを鏡で確認しましょう。特に、髪の生え際やフェイスラインはすすぎ残しが多く見られる部位なので、念入りにチェックするようにして下さい。

クレンジングには、ファンデーションやマスカラをオフするだけの強い洗浄力があります。低刺激のものを選んだからといって、肌につけ続けていいものではありません。

すすぎが終わったら、タオルで拭き取る前に一度肌全体を触ってみることをオススメします。肌にぬめりが残っている部分は再度すすぎをやり直し、クレンジング剤を完全に落とし切ったのを確認してから次のステップに進んで下さいね。

タオルでゴシゴシ拭かない

間違ったクレンジングは敏感肌の原因に!正しい選び方と使い方を徹底解説、タオルでゴシゴシしないことが大事です。

何度も言いますが、敏感肌の人はとにかく肌がデリケートです。せっかく肌に優しいクレンジングを心がけても、タオルでゴシゴシ拭いてしまっては肌にダメージを与えるだけです。

クレンジング後、とくにバスタイムの最後にクレンジングをした場合は肌がとても柔らかくなっています。例えるなら、赤ちゃんの肌のように繊細で傷つきやすい状態です。

顔に残った水滴は、タオルを優しく押し当てて水滴を染みこませるようにして吸い取りましょう。クレンジング用に毛足が長いタオルやマイクロファイバーのタオルを用意しておくのもオススメです。

保湿をすぐに行う

水滴を優しく拭き取ったら、最後は化粧水で肌にたっぷりと潤いを与えましょう。クレンジングから保湿までの時間はできるだけ短いことが好ましく、クレンジング後90秒以内の保湿ケアが理想的です。

お風呂上がりは体や髪の毛を拭いたり服を着る時間が必要ですが、できれば先に化粧水をつけて、肌の保湿を最優先に行って下さい。基礎化粧品は浴室の近くに準備しておくのがいいですね。

敏感肌の人は使用できる化粧品が限られてしまうと思いますが、乾燥しやすい目元や口周りは専用のケア用品を取り入れることも大切です。肌状態が常に安定するよう、美容液やクリームを取り入れるなどして、スペシャルケアを欠かさずに行って下さい。

敏感肌向けスキンケアの中でも、2000円以下ぐらいでトライアルセットを販売しているブランドをまとめてみました。クレンジングから試せるセットも多数あります。

こんなときはどうする?敏感肌のクレンジングQ&A

ここからは、クレンジングに関して多くの人が抱える疑問や悩みの解決方法を紹介していきます。

クレンジングをするのすら痛いときは?

クレンジングをするのすら痛いときは?クレンジングではなく、ミネラルメイクにするなど、メイクアイテムを新しくすることも大事です。

ホルモンバランスが乱れがちな生理前や乾燥しやすい冬場は、クレンジングをするのすら痛いと感じることがあるかと思います。だからといってメイクしたまま寝たり、ノーメイクで出歩くわけにもいきませんよね。

そんな時は、クレンジングではなくメイク用品を見直してみて下さい。そもそも、クレンジングは油分の多いメイクを落とすためのものです。油分が少ないメイク用品であればクレンジング自体を簡単に済ませることができますし、化粧品によってはW洗顔不要で肌への負担も軽減できます。

最近はオイルフリーやオーガニックコスメなどが数多く販売されていますので、敏感肌に優しい化粧品を試してみることから始めてみましょう。

また、前述で紹介した界面活性剤ですが、クレンジングで痛みを感じる時はできるだけ使用を避けて下さい。中でも、石油系の合成界面活性剤は機能性が高く、性質そのものは非常に優秀なのですが、敏感肌の場合バリア機能を低下させてしまう恐れがあります。

敏感肌の人にとって、クレンジングによる痛みはとくに重度な症状です。症状が悪化している時は、メイク用品の成分も見直すことが大切です。

エトヴォスミネラルファンデーションお試しセットは、トライアルセットの中でも珍しいミネラルファンデーションとブラシが試せるセット内容になってます。肌にやさしい処方のミネラルファンデなので、一度公式を確認してみる価値はあると思います。

クレンジングで肌が荒れてしまったときの対処法は?

敏感肌を改善するには、いつ・どのようなタイミングで肌荒れしてしまったのかを細かく確認しておかなければなりません。原因はスキンケア用品なのか、はたまた生活の中で感じるストレスなのかを正しく見極める力が求められます。

かと言って、全てを自己判断するのは危険です。ストレスのせいで肌荒れしていると思い込み、実際は肌に合わない化粧品を使い続けたことが原因だったというケースも少なくありません。クレンジングで肌状態が悪化した時は、速やかに皮膚科を受診しましょう。

原因が特定できないうちは、不用意に化粧品を使い続けることは厳禁です。クレンジングはもちろん、シャンプーやリンスなどのヘアケア剤も使用を控えて下さい。

自分の肌のことは自分が一番よくわかっていると思いますが、化粧品の成分となると話は別です。決して自己判断はせず、医師に相談をしましょう。

皮膚科でうまく説明できないときは?

間違ったクレンジングは敏感肌の原因に!正しい選び方と使い方を徹底解説、お医者さんに自分の症状を上手く説明できない時に用いたいアイテムについて紹介します。

皮膚科にかかる時、症状をうまく説明できなかったことがある人もいるはずです。そんな時のために、普段使用している化粧品に関する情報を日頃から具体的に記録しておきましょう。

専門の医師であっても、肌荒れの原因を突き止めるには化粧品の成分や生活習慣をある程度把握する必要があります。とくに、スキンケアでは手に負えないほどの肌荒れを改善するには、医師の知識が必要不可欠です。

使い始めた時期や環境の変化があったかどうかなど、できるだけ詳しく記録に残すようにして下さい。実際に使用しているスキンケア用品を持参していくと、診療がスムーズに行われることもあるのでオススメです。

敏感肌の改善に効果的なクレンジング方法を知ろう

スキンケアの中でも肌への負担がとくに大きいクレンジングは、敏感肌の人にとってもっとも注意すべきお手入れのステップです。デリケートな肌をいたわり、刺激を最小限に抑えるためには、正しいクレンジング方法を身につけることが大切です。

敏感肌は改善できます。本ページで紹介した情報を参考にしながら、健やかでみずみずしい美肌を手に入れて下さいね!

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