自分だけのオリジナル化粧品が簡単に作れる!手作り化粧品レシピ集

自分だけのオリジナル化粧品が簡単に作れる!手作り化粧品レシピ集のイメージ画像。画像はお花が入っていますが、添加物を入れない無添加化粧品なども手作り化粧品としての人気があります。

化粧品による肌トラブルや生活スタイルの変化により、肌の悩みを抱える人が増えました。 また、自分の肌を敏感肌だと思っている人もとても多くいます。

これらのことにより、化粧品に対する私たちの意識も変わりつつあります。

その中でも、ここ数年、無添加や手作り化粧品、オーガニックコスメといった『肌に良さそう・優しそう』なものが人気を集めています。

自分でつくることで、化粧品によるトラブルを防ごうと手作り化粧品が注目を集めていますが、何となくでつくると手作り化粧品の良さを存分に実感することができません。

そうならないために、今回は知っておくべきことやメリット・デメリット、手作り化粧品の作り方やレシピをまとめました。ぜひ、参考にして手作り化粧品の楽しさを実感してみてください。

手作り化粧品をつくるなら知っておきたいこと。

自分だけのオリジナル化粧品を作る時に知っておきたい注意点などをまとめました。

口にするものと同じくらい肌につけるものにも気を配りたい、安心できるものを使いたい。肌に良いものを使っていつまでもキレイでいたいと願う女性は、実に研究熱心です。

手作り化粧品に対する関心が高まってきていますが、作ったり、使うには、使用する材料の効能を知り、肌に応じたコスメの作り方を学び必要があります。

ちょっと難しそうに感じるかもしれませんが、手作り化粧品作りを通して成分を学ぶことで、市販の化粧品成分に関する知識も高めることができます。すると、化粧品選びの選択肢がより一層広がり肌の美しさをより追求できるようになります。

大切なのは、自分の肌状態を把握しておくことです。乾燥気味なのか、油っぽいのか、肌荒れしやすいのか。肌状態は、年齢・環境・季節・生活スタイルによって変化します。

毎日のスキンケアでは、目で見て、手で触って肌状態を確認してみてください。自分の肌が今どんな状態なのかが感覚で分かるようになります。肌状態を知っておくことは、手作り化粧品を作ったり使う上で欠かせない重要事項です。

化粧品は薬ではないので、その作用は緩やかで『治す』よりも『育てる』ようなものです。手作り化粧品は、自分だけのオリジナルコスメなので自分に合った配合や成分を把握し、使用することでより肌の変化を実感することができます。

手作り化粧品のメリット・デメリット

手作り化粧品は材料選びから製作すべて自分の思い通りにつくれるというメリットがあります。既製品では、満足いくものがない場合や安心して使いたい場合には一度自分でオリジナルの手作り化粧品を作ってみるといいですよ。

他の化粧品と同様、手作り化粧品にもメリット・デメリットがあるので、事前に確認しておきましょう。

手作り化粧品のメリット

手作り化粧品の良い点をピックアップしてみました。

・自分には必要のない成分や肌に合わない成分を配合せずに済む。
・配合成分や配合量がわかるので、安心して使用できる。
・化粧品成分について詳しくなる。
・成分の微調整ができ、自分だけのオリジナルコスメをつくることができる。
・材料費を低く抑えられるため、化粧品にかかる費用が軽減できる。

手作り化粧品のデメリット

手作り化粧品のデメリットについて考えているところ。

・手作り化粧品でもアレルギーや肌荒れを起こす可能性がある。
・製造・保管するときの衛生管理が必要になる。
・市販化粧品のように長期保存が出来ない。
(基本的に水ベースのものは、冷蔵保存で1週間~10日間。油分のみなら、遮光・常温保存で1ヶ月~3ヶ月保存でき、パックやスクラブなどは、その都度一回ごとにつくります。)

重要!手作り化粧品の衛生管理

手作り化粧品の良さは、自分でつくることができる点です。しかし、自分でつくるということは市販化粧品をつくるときに当たり前に行われている衛生管理も自分できちんとしなければなりません。

防腐剤などを含まないということは、雑菌が増殖しやすい環境なので、衛生管理はしっかり行うことが手作り化粧品の基本です。

手作り化粧品をつくるときの注意点

手作り化粧品を作る時の注意点として、てをよく洗うことがあげられていました。

手や指を十分に洗浄しましょう。

想像以上に手には、細菌が付着しています。30秒以上手の爪から手の甲まで洗いましょう。洗い終わったら、アルコール除菌をすると、なお衛生的です。

使用する器具や容器、製作する場所を清潔にしましょう。

容器・使用器具、作業台などは使用前にアルコール殺菌を行いましょう。耐熱ガラス容器・器具は、煮沸消毒をすると良いでしょう。

ホコリが舞うような風、扇風機、エアコンの風が直接当たらないところで作りましょう。

手作り化粧品もいいけれど、気軽にいろんな化粧品をお試ししてみたいなら、スキンケアランキングへどうぞ。

手作り化粧品を安全に使うために

化粧品が肌に合うかは、実際使ってみないとなんとも言えません。しかし、いきなり顔につけるのは危険なので、顔ではなく二の腕の内側や太ももの内側で一度パッチテストをしてから使うようにしましょう。

もし、パッチテストで異常を感じた場合は、その化粧品の使用は控えてください。手作り化粧品は、自分で中身をコントロールできるので、配合量や使用する成分を試しながら自分にぴったりの化粧品を見つけましょう。

パッチテストのやり方

1、二の腕の内側や太ももの内側など肌の中でも比較的弱い箇所で、手作りコスメ10円玉の大きさを肌にのせます。
2、24~48時間放置して、肌の異常(赤み・かゆみ・かぶれ・湿疹)がないかを確認します。
3、肌の異常を感じた場合は、使われている成分のどれかが肌に合っていないので顔につけるのは控えましょう。
4、どの成分が適さなかったのかを知るには、配合したそれぞれの成分を一つずつ再度パッチテストを行います。

手作り化粧品~クレンジング編~

自分だけのオリジナルスキンケアを使ってのクレンジング。

手作り化粧品のクレンジングでは、ダブル洗顔を前提としています。オイルはべたつき・ぬるつきが気になりますが、その後洗顔をするので気にしなくて大丈夫です。

クレンジングオイル レシピ

肌タイプ:脂性肌、油性メイク

材料 1回分

オリブ油(薬局で買えます。) 適量 

1、ポイントメイクは先にオリブ油をコットンに含ませ、優しく拭き取る。
2、手の平にオリブ油を出し、皮脂の多いTゾーンから順につけ、顔の中心から外側へに小さならせんを描きながらのばす。
3、ティッシュで油分を吸い取る。その後、洗顔を行う。

クレンジングミルク レシピ

肌タイプ:問わない

材料 1回分

牛乳 15ml
キャノーラオイル 数滴

1、ボールに材料を入れ、かき混ぜる。
2、コットンに浸し、パッティングする。
3、何も付いていないコットンで優しくふき取る。
4、ぬるま湯で肌残りがないようすすぐ。
牛乳とオイルは完全には混ざりませんが、よくかき混ぜてから使いましょう。

アイメイクリムーバー レシピ

材料 1回分

エキストラバージンオリーブオイル 15ml
キャノーラオイル 15ml

作り方・使い方

1、材料を容器に入れ混ぜます。
2、コットンにつけ、目元に30秒ほど置きます。
3、こすらないよう優しくふき取る。
4、クレンジングミルクで顔全体のメイクを落とす。
こすると、肌に刺激となるので、たっぷりのオイルで浸すようにしましょう。

手作り化粧品~洗顔編~

自分だけのオリジナル化粧品を作ってみようということで、拭き取りタイプや洗い流すタイプなどを紹介しています。

クレンジング後、メイクをしていないときや朝洗顔に行います。

洗顔1レシピ

肌タイプ:問わない

拭き取り化粧水なので、洗い流しは必要ありません。角質が気になるときにも使えます。

材料 約90ml分(一週間で使いきれる量)

パセリ 大さじ1
ローズマリー(乾燥したもの) 大さじ 1/2
精製水 90ml

作り方

1、パセリを洗い、適当な大きさに刻む。
2、精製水を沸騰させたものをボールに移し、パセリとローズマリーを加え20分を置く。
3、ハーブ類を取り除き、保存容器に移す。

使い方

1、コットンに500円玉大ほどつける。
2、顔表面を力を入れすぎないように拭き取る。

抗菌作用のあるローズマリーには、収れん作用(肌の引き締め作用)があります。また、パセリには抗炎症・鎮静作用があり、肌が荒れているも使えます。

洗顔2 レシピ

肌タイプ:普通肌・乾燥肌

材料 1回分

生クリーム 15ml
米ぬか 大さじ1
はちみつ 大さじ1

作り方・使い方

1、材料をボールに入れクリーミィになるまで混ぜる。
2、目元・口元を避けた顔全体に塗り、優しくマッサージする。
3、ぬるま湯で洗い流す。

生クリームとはちみつでしっとりと潤いを与えながら、米ぬかで肌の老廃物を取り除きます。米ぬかにはビタミンB群、ビタミンEが含まれ肌をしっとり洗い上げます。さっぱりタイプを好む場合は生クリームを牛乳に変えましょう。

洗顔3 レシピ

お手持ちの洗顔料に重曹を小さじ1/2ほど加える方法です。重曹には、毛穴の黒ずみ掃除や古い角質を除去する作用があります。

手作り化粧品では作ることが難しい美白ケアできる基礎化粧品は、美白化粧品ランキングにまとめてみました。

手作り化粧品~化粧水編~

保湿化粧水1 レシピ

材料 100ml分(一週間で使いきれる量)

グリセリン 10ml(保湿作用のあるグリセリンは全体の10%までなら調整できます。)
精製水 90ml

作り方・使い方

1、ボトルにグリセリンを入れ、精製水を加える。
2、使用前にボトルをよく振り、中身をしっかり混ぜる。
3、手の平に出し、肌になじませる。

※肌状態に応じてアレンジできます。
精油を加えるときは、まずボトルにグリセリンと精油(100mlの化粧水に対して7~10滴 0.35~0.5ml)、精製水5mlを入れ、よく振ったあとに残りの精製水を加えましょう。

・肌荒れが気になる
ラベンダー、ゼラニウム、カモミール、ネロリ

・ニキビが気になる
ティーツリー、ハッカ油

・肌老化が気になる
ローズマリー、フランキンセンス

保湿化粧水2 レシピ

尿素が含まれるのでより保湿効果が期待できます。

材料 100ml分(一週間で使いきれる量)

尿素 10g (全体の10%の量)
精製水 80ml
グリセリン 10ml

作り方・使い方

1、ボトルに尿素を入れ精製水を加えて、よく混ぜる。
2、尿素が溶けたら、グリセリンを加え再度よく混ぜ合わせる。
3、手の平に出し、肌になじませる。

尿素は、角層のNMFの構成成分の一つで保湿力が優れています。グリセリンと尿素の保湿成分でより保湿効果を高められます。

化粧水レシピ3、 脂性肌、さっぱり派に適しています。

材料 80ml(一週間で使いきれる量)

粉ゼラチン 1g
精製水 80ml
グリセリン 2ml
ラベンダー精油 5滴

作り方

1、ゼラチンを50mlのお湯(精製水を温めたもの)で溶かす。
2、容器にグリセリンとラベンダー精油を混ぜ、残りの精製水30mlを加える。
3、2、に1、を加えてよく混ぜる。
4、冷蔵庫で約1日冷やし固める。
ジェル状になったら容器をよく振ってから使う。

化粧水の後に使う。(※化粧水代わりに使っても OK)冷蔵庫で保管する。

どの肌タイプにも使えますが、特に皮脂のバランスを整える効果やストレスによる肌トラブルに効果が期待できます。

手作り化粧品~乳液編~

乳液 レシピ

材料 約30ml(一週間で使いきれる量)

グリセリン 3ml
精製水 15ml
オリブ油 15ml

作り方・使い方

1、容器にグリセリンと水を入れ、よく混ぜる。
2、その後、2~3mlずつオリブ油を足していく。
※オリブ油は混ざりにくいので加える度によく混ぜましょう。
3、分離しやすいので、使用前によく振り中身をしっかりと混ぜてから使う。
4、手のひらで一旦温めてから、顔全体につけ、乾きやすいところは重ねづけする。

※肌に応じてアレンジできます。
・ベタつきが気になる場合は、グリセリンと水を混ぜた後に、3ml程度のエタノールを加えましょう。脂性肌の場合は、グリセリンの代わりにエタノール5mlを代用しましょう。

手作り化粧品~パック編~

手作り化粧品でアボカドパックを作ってみるとしたら、こんな感じのアボカドを使います。

アボカドパック レシピ

材料 1回分

よく熟れたアボカド 1/2個
牛乳 20ml
はちみつ 小さじ1

作り方・使い方

1、アボカドの種と皮を取り除く。
2、アボカドを潰す。
3、2、に牛乳とはちみつを加え、ペースト状になるまでよく混ぜる。
4、顔から首にかけて塗り、15分置く。
5、ぬるま湯で洗い流す。

アボカドのビタミンA・E、牛乳のタンパク質、はちみつの殺菌・保湿効果により肌をしっとりさせます。特に乾燥肌に効果的です。

手作りマスクやパックも良いけれど、気軽に試せるフェイスマスクつきお試しセットランキングはこちら。

精油を活用すれば、肌悩み化粧品がつくれる!

手作り化粧品なら、自分の好きな香りの精油を使って、スキンケアアイテムを作ることもできます。

手作り化粧品では、自分の好きな香りをつけることができます。その際に使うのが精油ですが、精油には香りだけでなく、肌の悩みに働きかける作用もあります。

精油の種類は数百種類ありますが、実際に使われているのは150~200種類と言われています。一つ一つの効果を覚えるのはとても大変です。

ここでは、ニキビ・シワ・シミ・たるみ・くすみ・毛穴の目立ちといった症状別に効果的なものをまとめました。香りによるリラックス効果だけでなく、肌悩みに適した精油を知ることで手作りコスメの幅も広がっていくでしょう。

※1滴=0.05ml

ニキビ

ローマンカモミール、ジャーマンカモミール、ティーツリー、フランキンセンス、ラベンダー、レモン、レモングラス、ローズマリー、アンジェリカルート、シダーウッド、バジル、パチュリー、ヘリクリサム、ヤロウ、ローズウッド

シワ・たるみ

イランイラン、セージクラリ、サンダルウッド、ゼラニウム、ネロリ、フランキンセンス、ラベンダー、レモン、ローズオットー、ローズマリー、キャロットシード、ジャスミンアブソリュート、プチグレン、ミルラ

シミ・くすみ

ゼラニウム、ネロリ、フランキンセンス、ラベンダー、レモン、ローズオットー、ローズマリー、キャロットシード、パルマローザ

毛穴の目立ち

グレープフルーツ、ジュニパー、ゼラニウム、フランキンセンス、ラベンダー、レモン、ローズマリー、ジャーマンカモミール、サイプレス、シダーウッド、ベンゾイン

※精油を使うときの注意点

柑橘系の精油は紫外線により色素沈着を起こす可能性があります。(光毒性)そのため、日中の使用はなるべく控え、夜のスキンケアで使用するようにしましょう。

まとめ

自分だけのオリジナル化粧品が簡単に作れる!手作り化粧品レシピ集のイメージ画像。

いかがでしたか?今回ご紹介した手作り化粧品は、ごく一部にすぎません。材料は、薬局やバラエティショップで購入できるものばかりです。手作り化粧品は、身近なもので誰でも作ることができることもメリットの一つです。

はじめは、何がどのように効くのかわかりにくいかもしれませんが、作っていくうちに自分なりのアレンジを加えることもできます。化粧品にも種類はいろいろあります。その中の一つとして手作り化粧品があることを知っておけば、化粧品選びの幅も広がります。

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