日焼け止めの効果を最大限にする!日焼け止めの正しい使い方とは?

日焼け止めの効果を最大限にする!日焼け止めの正しい使い方とは?日傘をさして日焼け予防する女性。

真夏になると気になるのが紫外線。もちろん今では1年中対策をしている人のほうが多いと思いますが、夏はより完璧にガードしたくなりますよね。

紫外線対策については以前にもご紹介しましたが、今回はより効果的な使い方やちょっとしたコツについて、さらに詳しくご紹介します。

日焼け止めは「質より量」。とにかくたっぷりと

日焼けどめはたっぷり塗るのが正しい使い方。日焼け止めは「質より量」。とにかくたっぷりと

以前もお伝えしましたが、日焼け止めや化粧下地に表示されている「SPF40」「PA+++」などの表記は、「1平方センチメートルあたり2ミリグラム」の量を塗って計測した数値です。

これは私たちが思っているよりかなり多いので、実際に使うときもたっぷり塗らないと、効果は期待できません。特に夏はベタつきやテカリが気になり少ししか塗らない人も多いですが、それではあまり意味がないので注意しましょう。

通勤や通学などの日常生活ではまだいいとして、少なくともレジャーや休日などのときは、これでもか!というくらい塗るのがおすすめです。ベタつきがどうしても気になってしまうという人は、上からフェースパウダーなどをはたいておくといいでしょう。

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日焼け止めは少なくとも2タイプそろえる

日焼けどめはSPFを2タイプ使うのも正しい使い方。SPF値が高いものは肌に刺激の強いものが多いので、優しいものを使うことも大事です。

真夏になると突然「SPF50・SPF++++」の日焼け止めを買って毎日つけている人がいますが、実はこれ、あまり賢い方法とはいえません。

なぜかというと、日焼け止めは効果が強くなればなるほど肌への負担も大きくなり、使い心地もどちらかというと悪くなるからです。

いちばんいいのは、以下の2タイプを買って使い分けることです。

・「SPF20~30・PA++~+++」程度の日焼け止めもしくは化粧下地
・「SPF50・PA++++」程度の強力な日焼け止め

通勤や通学、買い物など毎日の生活では前者を使い、休日や屋外のレジャーのときだけ後者を使うようにします。

ちなみに化粧下地と日焼け止めを両方使うときは、「日焼け止めが先、化粧下地があと」が基本。下地はファンデーションの直前に塗ったほうが、よりきちんと密着してメイクが崩れにくくなるからです。

ただ最近は日焼け止め効果のある下地のほうが圧倒的に多いですよね。無理に両方使う必要はもちろんありません。どちらかだけでもOKです。

出かけない日でも日焼け止めを忘れずに

でかけない日でも日焼けどめは大事となってきます。

ちなみに家のなかにいても日焼けするって知っていましたか?「日の当たる窓辺」には屋外の約80パーセント、「日の当たらない室内」には最低でも屋外の約10パーセントの紫外線が降り注いでいるといわれています。

ですから絶対に焼きたくない!という人は、たとえ外出しない日でも朝から日焼け止めをつけましょう。

「休みの日くらいノーメイクで過ごしたい」という人は、上で紹介した2タイプにジェルタイプの日焼け止めを買い足して、常備しておくのがおすすめ。日焼け止めにありがちな膜感がまったくないので、1日中快適に過ごせます。

ただしこまめに塗り直すのを忘れずに。

たまに見かける「ノンケミカル」ってどういう意味?

日焼け止めの裏書きやパッケージでたまに見かけるのが「ノンケミカル」という表示。あれはどういう意味なのかというと…さっくりいえば「紫外線吸収剤を使っていません」という意味です。

紫外線を防ぐ成分は、大きくわけると「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」のふたつがあります。大きな違いを簡単に説明すると

・紫外線散乱剤
…自然に存在する成分。紫外線を反射して日焼けを防ぐ。

・紫外線吸収剤
…化学的に合成された成分。紫外線を吸収して日焼けを防ぐ。

紫外線散乱剤は一般的に肌への負担が少ないといわれていますが、「汗や皮脂で落ちやすい」「白浮きしやすい」などの欠点があります。

いっぽうで紫外線吸収剤は化学反応によって紫外線を防ぐので、どうしても肌への負担が大きくなります。しかしメリットとして、「肌へのなじみがよく、崩れにくい」「透明感をキープできる」などがあります。

多くの日焼け止めはこのふたつをバランスよく組み合わせて作られていますが、日本人女性は肌に優しいかどうかを気にする人が多いので、「紫外線吸収剤を使わないノンケミカルな日焼け止め」が、市場には数多く存在しているのです。

ただ、最近は「特殊なコーティングをして直接肌に触れないようになっている紫外線吸収剤」も開発されていて、敏感肌向けの日焼け止めであっても紫外線吸収剤が使われている場合があります。

病院に通うほどの極端な敏感肌でない限り、「ノンケミカルかどうか」は、それほど気にする必要はないかもしれません。

「日焼け止め効果のあるパウダー」の単品使いはNG

「日焼け止め効果のあるパウダー」の単品使いはNG。きちんとSPF効果を持つ化粧下地などを塗るのがベストです。

「パウダータイプの日焼け止め」もしくは「日焼け止め効果のあるパウダー」って最近多いですよね。なかには「SPF50・SPF++++」なんていう数値のものもあるので、それひとつあれば紫外線対策はバッチリかも!?なんて思えてしまいます。

ところが、日焼け止め効果のあるパウダーは、単品使いしても表示通りの効果はあまり期待できません。というのも、上でもお伝えした通り、表示の数値は「1平方センチメートルあたり2ミリグラム」をつけて初めて出てくる数値だからです。

さらさらしたパウダーを、単品使いで1平方センチメートルあたり2ミリグラムもつけるのはまず不可能。それなりの量のパウダーを肌に密着させるには、やはりどうしても下地や日焼け止めを使わなければなりません。

ですから、パウダータイプの日焼け止めは、あくまで「毎日使っている日焼け止めを補強するアイテム」と考えましょう。日中のメイク直しに使うのもおすすめです。

「スプレータイプの日焼け止め」は街専用に

「スプレータイプの日焼け止め」は街専用に、量をたっぷり塗らないと意味がないので、スプレーはレジャーには不向きです。

「スプレータイプの日焼け止め」も、最近よく見かけるアイテム。シューッとしてなじませるだけなのでとても手軽です。どちらかというと脚や腕などに使う人が多いと思いますが、こちらもパウダータイプの日焼け止めと同じで、量をたっぷり塗らないと表示通りの効果は期待できません。

レジャーで使おうとすると何本も必要になって費用が高くつくだけなので、あくまで「街専用」と割り切りましょう。「朝は塗るタイプの日焼け止めをつけて、日中の塗り直しにスプレータイプを使う」というのがいちばん効果的です。

蚊よけスプレーと日焼け止めはどっちが先?

蚊よけスプレーと日焼け止めはどっちが先?日焼けどめと虫よけスプレーの用途の違いを考えました。

デング熱、そして海外のこととはいえジカ熱なんていう病気が話題になっているので、夏は蚊も気になりますよね。蚊よけスプレーを使う人も多いと思いますが…では、蚊よけスプレーと日焼け止め、つけるときに正しい順番はあるのでしょうか?

実は、使用順序については、どのメーカーからもこれといった正式なコメントは出ていないのが実情。おそらく蚊よけスプレーと日焼け止めを作っているメーカーがほとんど重複しないので、重ね使いすることがあまり想定されていないのでしょう。

ただ現時点では、一般的に「日焼け止めを塗ってから蚊よけスプレーを使う」というのが効果的だとされています。というのも、日焼け止めを身体につけるときは「手で塗りのばす動作」をするので、先に蚊よけスプレーをつけると効果が低くなる可能性があるからです。

ですから、あくまで基本の考え方ですが、「日焼け止めが先・蚊よけスプレーはあと」。外出先で日焼け止めを塗り直したら、さらに蚊よけスプレーも上から重ねてスプレーし直しましょう。

ちなみに最近は「蚊が嫌うハーブのエキスが入った日焼け止め」なんていうアイテムも発売されています。あれこれ使うのが面倒な人はぜひチェックしてみて。

完璧な紫外線対策を狙うならサングラスは必須

日焼けどめスプレーや日焼けどめクリームなど色々ありますが、どちらを使うにしても完璧な紫外線対策を狙うならサングラスは必須。目から紫外線が…

何が何でも焼きたくない!と思っている人は、日焼け止めだけでなく帽子や日傘も使いますよね。もちろん帽子&日傘も強力な紫外線対策グッズですが、さらにプラスしてほしいのがサングラス。なぜかというと、紫外線は目からも入ってくるからです。

目に紫外線が入ると、脳がそれを感知します。すると「紫外線が多いからメラニンを作れ!」という指令が脳から肌に送られてしまいます。たとえ直接紫外線を浴びていなくても、シミが作られやすい肌になってしまうのです。

また、紫外線は目にも悪影響を及ぼします。よく、おじいちゃんやおばあちゃんは白目の部分が黄色くなっている人が多いですが、あれは紫外線の影響。また、紫外線は黒目にも作用して、浴び続けると白内障の原因にもなります。

サングラスをしていると何だかカッコつけてるみたいで気恥ずかしい、という人もいるかもしれませんが、夏の間だけでもサングラスをバッグに入れておく習慣を身につけましょう。

「何を使うか」よりも「どう使うか」が肝心

いかがでしたか?日焼け止めは少しの工夫で効果に大きな差が出てくるアイテム。どんなにいい商品を買っても、正しく使わなければまったく意味がありません。

あれこれ楽しいイベントも多くなる夏ですが、秋になってから「もっとちゃんと日焼け止め塗っておくんだった…」なんて泣くハメにならないよう、隙のない紫外線対策を心掛けましょう。今回紹介したあれこれをぜひ参考にしてくださいね。

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