改めて知っておきたい「生理周期とスキンケア」の深~い関係

改めて知っておきたい「生理周期とスキンケア」の深~い関係。ずっと使い続けている同じ化粧品よりもたまに変化がある方が良いらしいです。

あなたは毎日ずっと同じ化粧品を使っていませんか?より確実な効果が欲しいならそれはダメ。わざわざトラブルの原因を自分で作っているようなものです。

当たり前のようで自覚しにくいですが、肌の調子は毎日同じではありません。ですから、それに合わせてスキンケアも変えていくことが大切です。

「そんなのめんどくさい」「どう変えればいいかわからない」という人のために、今回はスキンケアのアレンジ方法をレクチャーしたいと思います。

肌の調子はふたつのホルモンに左右される

具体的な方法をお伝えするまえに、なぜスキンケアを変えなければいけないのか、まずその理由を簡単に説明します。ひと言でいうと、肌の調子は生理周期によって大きく左右されているから、です。

「エストロゲン」「黄体ホルモン」という言葉を聞いたことはありませんか? これはどちらも、女性の身体、そして生理周期をコントロールしている、とても大切なホルモンです。このふたつのホルモンは1か月のあいだに分泌量が変わるのですが、そのときどちらがどれくらい多いのかによって、肌の調子が違ってきます。

・エストロゲン(卵胞ホルモン)
身体への主な働き:子宮の内膜を厚くして妊娠しやすい状態にする 肌への影響:分泌量が増えると肌がきれいになる

・黄体ホルモン(プロゲステロン)
身体への主な働き:身体を受精卵が着床しやすい状態に整えて、妊娠した場合は継続できるようにする 肌への影響:分泌量が増えると肌トラブルが起こりやすい

ホルモンバランスと肌には深い関係がある

ホルモンバランスと肌には深い関係がある。肌が不調なときにはピーリングを避けたりするのが◎だったりします。

個人差はありますが、女性の生理周期はだいたい28日が一般的です。つまり4週間ですが、1週間ごとに考えるとわかりやすいです。それぞれの周期ごとに、エストロゲンと黄体ホルモンのバランスがどうなっているか、そして肌の調子がどう変わるのかを次から説明します。

月経期(生理が始まった週)
生理が始まって1週間はエストロゲンも黄体ホルモンも少ない状態で、体温が低くなります。血行が悪くなるので、この時期は肌が乾燥しがちです。

卵胞期(生理が始まった週の翌週)
次の1週間、つまり生理が終わったころですが、この時期はエストロゲンの分泌が多くなって、卵巣のなかの卵子がひとつ、発育し始めます。エストロゲンが多いと肌の調子はよくなるので、ニキビも肌荒れも少なくなります。1か月のなかでいちばん肌がきれいな時期です。

黄体期前期(生理が始まってから3週目)
エストロゲンの分泌がピークになると、今度は黄体ホルモンの量が増え始めます。黄体ホルモンの量が多くなると、卵巣から卵子が飛び出してきます。これが「排卵」です。肌は黄体ホルモンの影響で、少しずつトラブルが目立つようになります。乾燥やニキビなど、人によって症状はさまざま。

黄体期後期(次の生理の直前の週)
肌にとって最悪の時期。黄体ホルモンの分泌量がエストロゲンよりも多くなって、肌の調子がてきめんに崩れます。皮脂の分泌量が増えるのでニキビができやすくなり、また乾燥もしやすい状態です。紫外線の影響も受けやすくなります。

いかがですか?1週間ごとにこれだけ肌の調子が変わるのですから、ずっと同じお手入れ方法だとフォローしきれません。その時期に合わせて使うアイテムをプラスしたり、逆に使うのをやめたりといったアレンジが必要です。

ちなみに黄体ホルモンが増えると自律神経が乱れやすくなり、怒りっぽくなったり、逆に落ち込みやすくなったりします。「生理前になるとイライラする」というのはよくいわれることですが、それは性格の問題ではなく、ちゃんとした理由があるのです。

では今度は、具体的にそれぞれの時期にどういったお手入れが必要なのか、見ていきましょう。特に注意したいのは<月経期(生理が始まってから1週間)>と<黄体期後期(次の生理の直前の週)>。具体的なおすすめアイテムもあわせて紹介しますね。

『月経期』はとにかく保湿がメイン

『月経期』はとにかく保湿がメイン
生理が始まる月経期(生理が始まってから1週間)とは…つまり生理中のことですが、この時期はどんな人でも肌が乾燥しやすくなります。日ごろからオイリーで乾燥を自覚しにくい人も、この時期だけは保湿を重視しましょう。

乾燥肌の人は、より乾きやすくなるので、いつものクリームでは追いつかなくなることがあります。オイリー肌でも乾燥肌でも、持っていると便利なのは「美容オイル」。乾燥肌の人ならいつものクリームに混ぜて使うのがおすすめ。

オイリーな人は少量を乳液などに混ぜ、目元&口元、頬など、乾きやすいところに部分的に使うといいでしょう。「美容オイル」でマッサージして、血行をよくするのもおすすめです。

一度は日本から撤退してしまったオーガニックファーマシー のヴァージン コールドプレス RH オイル。

・オーガニックファーマシー ヴァージン コールドプレス RH オイル
日本から撤退した「オーガニックファーマシー」ですが、代理店を変えて2015年に再上陸しました。その目玉商品がこれ。美白からエイジングケアまでマルチに効果がある…というのが売り文句ですが、効果云々は置いておくとしても、とにかく使い心地がいい! ベタつかないのに肌もちもちになります。

超がつくほどの乾燥肌におすすめなのが、ニールズヤードレメディーズ ワイルドローズ ビューティバーム。少量でも十分なのでコスパも◎です。

・ニールズヤードレメディーズ ワイルドローズ ビューティバーム
上で紹介したRHオイルは肌にすっと浸透する感覚ですが、これは「肌にしっかりフタをする系」のバームです。キメがめくれあがるほどの乾燥肌もピタッと落ち着かせてくれます。超乾燥肌の人にはとにかくおすすめ。少量でしっかりうるおうので、コストパフォーマンスも高いです。

月経期におすすめなのは、美容オイルによる保湿ケア。気軽に試せる美容オイル入りお試しセットをまとめてみました。

卵胞期(生理が始まった週の翌週)

卵胞期(生理が始まった週の翌週)の肌の状態は最高だったりします。なにか大切なイベントはここに持ってくると良いです。

卵胞期(生理が始まった週の翌週)は、1か月のあいだでいちばん肌の調子がいいときです。いつも通りの基本のお手入れを続けましょう。トラブルも起こりにくい時期なので、「活力を与える系のスペシャルケア」を集中して取り入れるといいでしょう。

「活力を与える系のスペシャルケア」とは、「刺激が起こる可能性もあるけど、使うと肌が元気になるスペシャルケア」だと思ってください。角質ケアや、レチノール系のパック、マッサージなどです。

これらのケアは一歩間違えるとヒリついたり乾燥したりしますが、この時期ならまず大丈夫。また、初めて使う化粧品はこの時期から使い始めるのがおすすめ。集中してエステなどに行くのもいいでしょう。

新しい基礎化粧品を試すには絶好の卵胞期。ネットですぐ購入できるトライアルセットを話題の基礎化粧品ランキングで紹介していきます。

よしき皮膚科クリニック銀座 ドクターY クラリファイングミルク1・2は、2液で構成されているマイルドピーリングミルクになります。

・よしき皮膚科クリニック銀座 ドクターY クラリファイングミルク1・2
乳酸とサルチル酸配合の乳液「1」を塗った後1~3分ほど軽く顔をマッサージし、その後中和効果のある「2」を塗って中和してから洗い流します。皮膚科医が開発しただけあって、効果は高いけれど肌には優しい本格派。ニキビや毛穴、小じわを徹底的に改善したいならお試しを。

DHC 薬用レチノAエッセンスは、開けたら最後まで使い切ってしまうのが◎なスキンケアアイテム。

・DHC 薬用レチノAエッセンス
レチノールを高濃度に配合した美容液。小じわやたるみなど、気になるエイジングサインをケアできます。もちろん魔法ではないので完全にしわがなくなるわけではありませんが、ハリが増してくるのは実感できるはず。1本を10日で使い切るのが目安なので、この時期に使い切ってしまいましょう。

黄体期前期(生理が始まってから3週目)

黄体期前期(生理が始まってから3週目)の肌状態は、肌にポツポツがでたり不調が始まります。

黄体期前期(生理が始まってから3週目)になると、ポツポツ吹き出物ができたり、肌荒れがひどくなったり…などなど、少しずつトラブルが増えてきます。この時期に大切なのは、とにかく肌の調子を今以上に乱さないようにすることです。

つまり「レベルアップを狙ってケアする」のではなく、「レベルダウンしないようにケアをする」ことが大切。おすすめのアイテムは、「肌の調子を整えるアイテム」。消炎効果のある成分や、キメを整える効果のある成分を配合したアイテムを取り入れます。

RMK スキンチューナー コンディショニングは、肌の調子が今ひとつな時に、普段の化粧水の代わりに使う化粧水です。

・RMK スキンチューナー コンディショニング
普段の化粧水と置き換えて使います。肌荒れを防ぐナイアシンアミド、ニキビ予防に効果のあるグリチルリチン酸を配合した化粧液。みずみずしい使い心地でしっかりうるおうので、乾くのにニキビができてしまう人におすすめ。

・ドクターリンサクライ スキンローションD
ドクターズコスメという言葉がまた一般的ではなかったころから化粧品を作っていたのが桜井麟博士。まさに知る人ぞ知る由緒あるドクターズコスメですが、なかでも使いやすいのがこのローション。肌を落ち着かせるシソ葉エキスやグリチルリチン酸を配合しています。大容量でたっぷり使えるのも高ポイント。

黄体期後期(次の生理の直前の週)

黄体期後期(次の生理の直前の週)の肌には、保湿が大切になってきます。肌をひたすらいたわることにします。

黄体期後期(次の生理の直前の週)は、肌の調子が最悪になります。とにかくベタついてニキビがたくさんできる人もいれば、乾燥がひどくなってヒリヒリする人もいるでしょう。人によって症状は違いますが、この時期に心掛けるべきなのは肌によぶんな刺激を与えないことです。

マッサージやふき取り系のケアは避けて、ひたすら保湿を心がけます。いっぽうでぜひ使いたいのが、「肌を鎮静化させるアイテム」。ヒリつきやニキビの赤味を穏やかに沈めるケアをしましょう。

ビューティーサポー ピアベルピア ピアベルピアオイルは、火傷の漢方薬に良く使われている紫根エキスが入っています。炎症を抑える働きがあるのが◎

・ビューティーサポー ピアベルピア ピアベルピアオイル
良質なスクワランオイルに、消炎効果のある薬草「紫根(シコン)」のエキスを配合したオイルです。炎症を抑えてくれるので、乾燥によるヒリつきはもちろん、ニキビにも効果的。手持ちのクリームに混ぜたり、気になるところにチョンチョンつけたりと、とにかく便利なアイテムです。

・ジーノ アミノシューティカル クリーム
コストパフォーマンスがとても高いです。味の素のコスメブランドだけあって、22種類ものアミノ酸を配合しています。紫色をしていますが、これは「グレイアズレン」と植物由来の成分の色。グレイアズレンはうがい薬などにも使われていて、炎症を抑える効果に優れています。ヒリつき&ブツブツをケアしつつ、エイジングケアもできます。

黄体期前期におすすめなのは敏感肌用スキンケアのような刺激の少ない基礎化粧品。デリケートな肌用に作られていることが多いので肌状態が悪くても安心して使える敏感肌用トライアルセットまとめてみました。

生理周期を中心にお手入れを考えよう

生理周期を中心にお手入れを考えよう。生理に振り回されず、自分の体をコントロールするお手伝いが出来れば、と記事にしました。

いかがですか?生理を中心に、「この時期は肌って、こういうふうになるんだな」という知識があれば、お手入れ方法も組み立てやすくなります。

ただし、ここでお話ししたのはあくまで一般論。生理周期をメインにしてお手入れを変えるのはとてもいいことですが、症状の現れ方は人によって、また季節によっても違います。

大切なのは「自分の肌の変化を見逃さないこと」です。生理周期とにらめっこしつつ自分の肌をこまめに観察して、その都度お手入れを変えていくクセをつけましょう。

年代別おすすめ基礎化粧品