女性医師が花粉症によるメイク崩れ&花粉症対策メイク術について徹底解説!

今回のテーマは季節モノ、つまり花粉症です。地域差はあれども、スギ・ヒノキの花粉が飛び散り、花粉症の方々にとっては辛い季節の真っ盛りですね。
外出時はもちろん、屋内でも様々な花粉症の症状に悩まされている方も多いのではないでしょうか?
今や日本人の約25%がかかっているといわれる花粉症。老若男女問わずその症状は苦しいものです。
このコラムでは花粉症のメカニズムや詳しいことは前半で簡潔に解説します。そして本題である、女性が日常生活を送る上で軽視できない、花粉症の症状によるメイク崩れ、花粉症対策メイクについて述べていきたいと思います。
最も肌荒れしやすい季節っていつ?
最も肌荒れしやすい季節と聞かれると、それは乾燥しやすい冬でしょう!と思われる方が多いかもしれません。しかし、実は春なんです。
その理由は、冬は寒さから身を守るためそれほど活動的な生活をしておらず、交感神経が緊張している状態。動物が冬の間冬眠しているのと同じようなものです。
ところが春先になって暖かくなってくると、気持ちも開放的になり、副交感神経優位の状態になってくるのです。
春の訪れとともに何となく気分も浮かれてくるものですが、身体は直ぐにその変化に対応できず、かぶれや湿疹といった肌荒れが起こりやすくなります。
また、外出する機会も多くなるため、花粉をはじめとした種々のホコリや日光による紫外線を受け、外的刺激によってお肌が荒れやすくなるのです。
花粉の多い季節には、お肌、特に顔を清潔に保つように気を付けましょう。
花粉症について
花粉症でお悩みの方にとっては、その年にどれくらいの花粉が飛ぶかというのは重要になってきます。一般的には、花粉飛散数は、前年の夏の天候や気温、日照時間、降水量などに影響されると言われています。
夏に晴れの日が多く猛暑が続くと、翌年の花粉飛散量は多くなりますし、逆に冷夏で雨の多い夏だと翌春の花粉は少なくなります。
もちろん、対象となる花粉を生み出すスギやヒノキの植えられている本数や温暖化現象も少ながらず影響しています。
2018年の花粉、多い?少ない?
今年の冬は、数年に一度の強い寒気が流れ込んできたため、全国的に記録的な低温になりましたね。冬型低気圧の影響により、1月下旬には西日本から東日本の太平洋側で大雪になったところもありました。
また、2月上旬にも再度強い寒気が流れ込み、西日本では平年を大幅に下回る気温となり、北陸地方では数十年ぶりの大雪に見舞われましたね(実は私、大雪の時期にちょうど金沢におりました)。
この冬の寒さの影響で、多くの地域で花粉の飛散開始が遅れる傾向があります。 2月の下旬〜3月にかけて、東日本や西日本では平年並みの気温もしくはそれを上回る予想のため、北陸でも花粉が飛び始めることになりそうです。
また、北日本では3月上旬にかけて平年並みかそれ以下の見込みではありますが、2月下旬には東北南部、3月上旬には東北北部でも花粉の飛散が開始すると予想されていました。
3月中旬から4月の気温は平年並みもしくは高くなるので、北海道における花粉飛散開始は例年通りの4月下旬になると予測されています。

気象庁HP:2018年の花粉の飛ぶ量は?(例年比)
https://tenki.jp/pollen/expectation/ より引用、改変
2018年春の花粉飛散予測は、東北地方から近畿地方、四国地方にかけての広い範囲で、昨春の飛散量を上回る見込みとなっています。
特に東北地方から中国地方、四国地方にかけては、前シーズンと比較して「非常に多い」花粉飛散量の都道府県があるので、症状の重い方は注意が必要です。
例年比からの予測では、東北地方と東海地方ではやや多めですが、特に青森県では「非常に多い」とされています。関東甲信越地方、近畿地方、九州地方では例年並みの予想となっています。
地域別の花粉ピーク予想
例年との比較なども記載してありますので、各お住いの地域の時期をチェックしてご参考にしてみてください。

気象庁HP:各地のピーク予想
https://tenki.jp/pollen/expectation/ より参照、改変
4月に入ってもまだまだ油断できない地域もあるということがわかりますね。
どんな人が花粉症になりやすいの?
花粉症は、アトピーなどのアレルギー素因がある方はなりやすいといわれています。しかし、人口の25%もの方が罹患している今、アレルギー素因というだけでは片付けられない問題ですよね。
厚生労働省が行なった調査では、小児よりも成人の有病率が高かったものの、近年では花粉症にかかる方々の低年齢化が指摘されています。
東京都の調査によれば、なんとスギ花粉症患者の割合が48.8%、都民の約半数にまで上るという推定結果が公表されました。
この実態調査における、年齢区分別のスギ花粉症推定有病率は、0〜14歳で40.3%、15~29歳で61.6%、30~44歳で57.0%、45~59歳で47.9%となっています。
低年齢化ももちろんのことですが、いわゆる労働力人口での花粉症有病率が高いことが気になりますね。
遺伝的要因のアレルギー体質だけでなく、輸入により国内のスギ本数が増えたことも要因のひとつ。しかし、自然に囲まれた環境で育った方が花粉症にかかりやすいかというとそうではありません。
むしろ、幼少期から交通量が多く舗装された都市部やマンションなど気密性の高い住居で育った方が花粉症になりやすいとされています。
また、食生活などの生活習慣も花粉症と無縁ではありません。肉類やジャンクフードなどタンパク質の過剰摂取はアレルギーの原因になるとされています。
現代社会では避けられないストレスや不規則な生活、過労、睡眠不足窓も自律神経の乱れを引き起こし、免疫力の低下につながってしまうため、免疫機能が弱ってアレルギーが起こることもあります。
花粉症の症状が出やすい時期は?
データをもう少しだけ細かく見ていきましょう。
さらに詳細なデータや地域ごとの花粉飛散量は各省庁のホームページに記載されています。参考文献のところにも載せてありますのでご興味のある方はぜひご覧ください。

at home VOX 調べ
このグラフの通り、春、特に3月から4月にかけて圧倒的に花粉症の症状が出やすいことがわかります。つまり、梅雨の季節までマスクなどの花粉症対策が欠かせないということですね。
春の花粉症の原因は主にスギとヒノキで、秋に再び花粉症が起こりやすいのはブタクサによるものと考えられます。
一般的なスギ花粉症だけでなく、原因となる花粉は50種類以上も存在し、イネやヨモギでの花粉症もあります。そのためアレルゲンの多い方ですと、一年中花粉症が…なんということも起こり得るのです。
性別や男女で花粉症の起こりやすさは変わる?
結論から申し上げますと、変わります。以下のグラフをご覧ください。

at home VOX 調べ
このグラフは「もしかして花粉症なのかな?」と感じた方が、実際に病院へ行って検査を受けた割合を示しています。
男性よりも女性の方が病院に抵抗がなく、異変を感じたら直ぐに受診するといった傾向を差し引いたとしても、やはり女性の方が多く花粉症にかかられているようです。
やはり花粉症によるメイク崩れは女性にとって大問題だと言えますね!
近年はメイクをする男性も増えてきているようですので、その方達にとっても少しでも参考になればと思います。
花粉が飛び始めたと思ったら直ぐに病院へ行ってお薬をもらいます。注射はまだ打ったことがないのですが、試してみたいですね。
私はずっとクラリチンレディタブ®を服用していましたが、数年前からエバステル®に変更しました。
特にこれといった理由はないのですが…(笑)
毎年症状のひどい部位が変わるので、どうしたものか、と思っています。今年は…目のかゆみと鼻づまりがひどいです(泣)
花粉症の処方薬としてはザイザル®、ジルテック®、アレグラ®などが最近の流行りのようですね。
今はドラッグストアなどで市販の花粉症薬が購入できますが、やはり医師としてはきちんと受診した上で処方薬をもらうことをお勧めします。
人それぞれ最も強く出やすい症状は異なりますし、安全性や副作用といった面も気になるところです。
同じ薬でも人によって効果の実感は変わりますし、花粉症の薬が必要な方はぜひ受診して処方してもらってください。
ただ、ドラッグストアでの市販薬の購入の方が安くすみますし、当然ながら手間が省けることもまた事実です(ここだけの話)。

花粉症の薬の強さ・眠気ランキング!処方薬と市販薬はどちらがおすすめ? | 【ミナカラ】
https://minacolor.com/parts/17/articles/2689/ より引用、改変
花粉症の症状って?
ご説明は不要かもしれませんが、さらりと一通りお話しますね。
花粉症の四大症状!それは
- くしゃみ
- 鼻水
- 鼻づまり
- 目のかゆみ
といわれています。
もちろんこれらの症状以外にも、声がかすれる、喉に違和感がある、耳が詰まった感じがする、目が腫れぼったくなる、顔や首などのお肌がガサガサしたり赤みが出たりする、なんとなく熱っぽい、頭痛や不眠、全身のだるさなどといった症状も花粉が原因の可能性があります。
四大症状の特徴を少しみていきましょう。
くしゃみ
発作のように何度も連続して多くの回数が起こることが特徴。風邪のときのくしゃみと異なるのはこの点ですね。内服など何かしらの対処をしないと花粉が飛ぶ期間中は数ヶ月間持続してしまいます。
鼻水
まるで水のようにサラサラしていて透明に近いのが特徴です。粘着性が低いのですすり上げるのが困難で、自分の意思とは関係なく垂れてきます。風邪のときの鼻水は、感染によるものなので、数日経つと黄色っぽくドロッと変わってくるという違いがあります。
鼻づまり
花粉によるアレルギー反応の結果として、鼻の粘膜が腫れてしまいます。その結果、鼻から空気を吸い込みにくく吐き出しにくくなるのが花粉症の鼻づまりです。他の症状よりも遅れて現れやすいという特徴があります。
目のかゆみ
花粉から身体を守ろうとする免疫反応により、ヒスタミンが放出されて目を刺激するため、かゆみが起こります。
症状に合った花粉症対策メイク術
花粉症の症状は目や鼻、そしてお肌など顔を中心として出現してしまうもの。これは女性にとっては重要な問題ですよね。
症状別のメイク崩れと花粉症対策メイクテクニックについてご紹介していきたいと思います。
花粉対策としてマスクを着用するとき
春先になると街行く多くの方がマスクをされていらっしゃいます。そのくらい花粉症対策としてマスクは必需品、ということなのでしょう。
しかし、マスクをすると鼻から顎にかけて、つまり顔の下半分が覆われてしまうことになります。
そしてお肌とマスクがこすれ、その部分のメイク崩れが気になりますよね。だからといって何もつけないというのは気が引ける…そのお気持ち、わかりますよ。
そんな時は、ベースメイクを工夫してみましょう。
ベースメイクを薄くする
当然といえば当然なのですが、元々のベースメイクが薄ければ、マスクで剥げてしまう心配もありませんし、外した後のマスクにファンデーションがべったり…なんていう見苦しい現象も起こりません。
しかしながら、春先には既に紫外線量が増えてきていますので、日焼け止め効果のある下地くらいは塗るようにしましょう。
下地などのクリームのベタつきが気にならない限り、できるだけパウダーは使わないようにしてください。
リキッドタイプやクリームタイプのベースメイク
花粉症によって敏感になっている目や鼻にパウダータイプのファンデーションの粒子が入ってしまうと、刺激となってしまう危険があります。
普段はパウダーファンデーションやフィニッシングパウダーをお使いの方も、花粉症の季節だけは避け、水分量の多い対応のものをお使いになられた方が良いでしょう。
私自身は使用していないのですが、資生堂の『アレルバリア』というスプレーがあります。
アレルバリアを使用すると、配合された微粒子が均一なヴェールとなって、花粉や紫外線といった外部刺激からお肌を保護してくれるそうですよ。
その上、美容液として美肌効果が期待できるらしいので、花粉そのものでの肌荒れにも重宝しそうですから、肌荒れや赤みの強い方には特にオススメできるのではないでしょうか。
無色タイプと肌色タイプがあり、肌色タイプはそのままスプレーファンデーションとして使用できるそうです、とっても便利!
巷で話題になっているという資生堂の『IHADA』。
私もついにデビューしてしまいました。

デザインのシンプルさや清潔感、スプレーの出る量が細かさ、何よりも使用した部分がコーティングされている実感がとても気に入りました!
花粉だけでなくPM2.5もブロックしてくれて、髪の毛にも使えるところも素敵です。大きなボトルはお家用、小さなボトルは持ち運び用と使い分けてもいいですよね。
私はまず、ベースメイクの前にIHADAをスプレーします。約4時間おきに使用するとのことですが、メイクの上からでも使えるので安心です。
ベースメイクは、軽く色のついたBBクリーム、CCクリーム、日焼け止めの上にフィニッシングパウダーを薄く乗せるだけ、という場合が多いです。
パウダーを使うときは吸い込まないように気を付けていますよ(笑)
周りに飛び散らないよう、ブラシではなくパフで押さえるようにそっと使うのがポイントでしょうか。
普段使用しているルースタイプよりも、粉状成分の割合が少ないエマルジョンタイプか、しっかり固められているプレストタイプを使用しています。

写真はCHANELのプレストタイプのフィニッシングパウダーです。
本来パウダーはブラシで均一にお肌に乗せていくとメイクが美しく仕上がるものですが、パウダーを吸い込むことで花粉症の症状が悪化してしまったら、元も子もありませんから。
色んなマスクを試してみましょう
昔は、マスクといえば特定の職業の人(例えば医療従事者とか?)がつけているアイテム、という印象でしたよね。
花粉症が一躍国民病となり、春のマストアイテムとなってから、それはもうたくさんの種類のマスクが売られるようになりました。
メイク崩れの原因がマスクであるならば、根本から見直してみることも大切です。
今は、長時間つけていても耳に後ろが痛くならなかったり、かわいい色や柄がついていたり、女性用に小さめサイズだったり、たくさんのマスクがあります。
先日、私はドラッグストアで‘花粉を水分に変えるマスク’なんていう商品も見かけましたよ(このコラムのために買っておけばよかった!と今さらながら後悔していますが…笑)。

マスクは箱買い、まとめ買いしてしまうのが経済的にはお得なのかもしれませんが、3~4枚入りのパックを色々試してみて、最もご自身の使用感が心地よいマスクを選ばれるのが良いかと思います。
中には‘メイクが落ちにくい’と謳っているマスクもありますので、ぜひ。
目のかゆみや涙によるアイメイク崩れ
普段からベースメイクと同じくらい、いや、それ以上にアイメイクに気合いを入れている女性は少なくないのではないでしょうか?
かくいう私はメイクの中で最もアイメイクを重視しています。
ところが花粉症のせいで、目のかゆみが我慢できなくなったり、目が腫れぼったくなったりするので、この季節のアイメイクには本当に困っています。
目の周りは粘膜が多いので花粉の影響を受けやすいため、花粉症対策メイクの中でもアイメイクは特に重要かもしれません。
アイメイクは薄めにする
がっつりアイメイク派(私を含め)の方には悲報以外の何ものでもありませんが、この時期だけは我慢しましょう…。
メイクが崩れてしまったときのことを考えて、アイシャドウなど薄めの色を使用した方が良さそうです。
また、涙がにじんでしまう場合も多々ありますので、しっかりウオータープルーフのアイテムを使いましょう。

最近はプチプラコスメのウオータープルーフ機能もかなり優秀だなという印象です。
ベースメイクではパウダーを使用しない方が良いと書いたのですが、目周りだけはパウダーで押さえるようにしておくとメイク崩れが起こるケースが少なくなりますよ。
まつエクやつけまつ毛に気を付ける
現代女性にとっては必須かと思いますが、まつエクもつけまつ毛も繊維質でできているので、花粉の飛び散る大気にさらされるとまつ毛に花粉が付着してしまう可能性があります。
まつ毛に花粉がついてしまうと、目の中に花粉がより入りやすくなり、目のかゆみなど症状の悪化を引き起こすことがありますのでご注意ください。
コンタクトレンズがゴロゴロする
私は普段、かなり強い度入りのカラコンを愛用していますが、この季節だけは特に目がゴロゴロして、ひどいときはコンタクトレンズをしていられないほどになってしまうことがあります。
あまりに目の症状がひどく、コンタクトレンズの装着感が不快であれば、一時期だけでもメガネに変更する、あるいは度なしのカラコンを装着されている方は使用をストップしてみるのが良いかもしれません。
目のかゆみを抑える目薬の中にはコンタクトレンズをしていると点せないものもありますし、何度も目薬を点しているとアイメイク崩れの原因にもなってしまいますからね。
意外と(?)ものぐさな私は多少アイメイクがよれたり崩れたりしていても、指でこすって消したり、そのまま上からお直ししちゃったりしていました。
ところがネットショッピングをしている時、送料無料まであと少しの金額合わせでたまたま発見したのがこれ!

ちょっとしたアイメイクを直すのに細めの綿棒を使われる方も多いかと思いますが、この『アイライナー消しゴム』は筆先たったの0.1mmで、本当に思った部分だけピンポイントでのメイク直しができるんです。
無香料、合成着色料・オイル・パラベン不使用、そして美容成分が5種配合されているので、お肌の薄い繊細な目元にぴったりじゃないですか?
世間の美容における進化とみなさまの美意識の高さを感じた一品でしたね。
花粉症の症状が目や鼻、喉に現れやすいのは粘膜に花粉が付着するからです。
そして中でも目の部分が最も粘膜が露出しており、付近のお肌も敏感で繊細です。
アイメイクを薄くすることは、メイク崩れを事前に防ぐのと同時に、アイメイクをオフするときのお肌への刺激を軽減するためでもあるのです。
鼻水や鼻づまりによる鼻周りのメイク崩れやお肌荒れ
鼻の症状も花粉症においてはとても頻度の高いもの。
鼻周りのメイク崩れに関しては、普段のベースメイクのお直しとほぼ同じでよいかと思います(できればリキッドかクリームタイプのものでお願いします)。
元々のベースメイクを薄くして入れば、鼻周りのメイク崩れはそれほど気にはならないかと…。
それよりも読者の方からいただいた切実なお悩みがこちら。
鼻のかみすぎで荒れたお肌はどうするの?
どんなにセレブなティッシュを使っていても、何度も繰り返し鼻をかんでいたら、その部分のお肌も刺激による乾燥などによりガサガサしてきてしまいます。
ガサついたら保湿!美容の基本中の基本ですね(ガサつく前に保湿がもっと大切なのですが…)。
普段お使いの保湿アイテムを気になるところにたっぷり塗り込んであげましょう。日中持ち歩くのであれば、ドラッグストアで売っているワセリンなどがオススメです。
保湿以外にも、花粉からお肌を保護してくれる効果が期待できますし、鼻周りだけでなく目周りに使用することもできますよ。
以前ちょっとしたニュースになったヒルドイド軟膏。
私は花粉症とも保湿とも全く関係のない症状でクリニックから処方されたものが余っていたので、それを使ったりしています。

また、読者の方からのご質問を受けて考えていたところ、あるアイテムを発見しました。ゼリア新薬の『モレナ ピカナース』です。

なんと、鼻のかみすぎや乾燥などによる鼻下トラブル専用の薬用クリームなんですって!
抗炎症成分のグリチルリチン酸や皮膚保護成分、天然植物の保湿成分も配合された医薬部外品。
無香料、無着色でメイク前でもメイク後でも使用可能とのこと。
リップクリームのような形状で持ち運びに便利ですし、お子様にも使えるということで安心ですね。
塗り心地もさらりとしたリップクリームのようなテクスチャーで、全く違和感がありませんよ。
顔の全体的、部分的な赤み
マスクをし続けたり、何度も鼻をかんだり、あるいは花粉そのものによる刺激を受けたりすると、顔のお肌が赤みを帯びてしまいます。
ベースメイクを薄くすることが花粉症対策メイクとはいえ、赤くなった部分は気になる…というお悩みもあるのではないでしょうか?
そんな時は、コントロールカラーを活用しましょう。
コントロールカラーを上手に活用
ベースメイクをする前、あるいはベースメイクとして顔色をコントロールできるCCクリームなどを使用してみると良いと思います。
お肌の色ムラを整えるカラーコントロールとして、赤みを消すためにはグリーン系が効果的なので試してみてくださいね。
花粉症によって特別お肌の赤みを感じたりはしていないのですが、常日頃から顔色を整えることは少しだけ気にしています。

以前このコラムでもご紹介させていただいたONLY MINERALSの『ミネラルCCクリーム』と『マーブルフェイスパウダー』はどちらもSPF50+、PA++++なので紫外線対策もバッチリ!
季節を問わず愛用しています。
いつも春先に今シーズンモノが数量限定で販売されるので、今年も早くゲットしなければ!と意気込んでおります(笑)
お久しぶりのコラム、そして花粉症というテーマ、いかがでしたでしょうか?
当初は花粉症によるメイク崩れとその対策のみについて書くつもりだったのですが、やはり対策を講じるためには原因を知ることが大切だという信念が邪魔をしてしまいました…。
前半の花粉症についての解説は少々堅苦しかったかもしれないことをお詫び申し上げます。
次回からは気を付けよう…と思いつつ直っていないかもしれませんが、末長くお付き合いくださると非常に嬉しいです。
また、ゆくゆくは「美容」だけに重きを置いたテーマだけでなく「健康」のジャンルも書いていきたいと思っております。
なぜなら美容と健康は切り離せないもの、どちらも同じくらい重要だと考えているからです。
そして、女性だけでなく高い美意識を持った男性もたくさんいらっしゃることから、男女問わず関心を持っていただけるテーマを選んでいくつもりです。
花粉症の方にとっては大変な季節…私とて例外ではありません。花粉症の症状やメイク崩れ、春先の肌荒れも含めて一緒に立ち向かいましょう!
参考文献
- はじめに ~花粉症の疫学と治療そしてセルフケア~|厚生労働省 → ホームページはこちら
- 花粉症環境保健マニュアル|環境省 → ホームページはこちら
- 花粉症患者実態調査報告書|東京都 → ホームページはこちら
- 2018年春の花粉飛散予測(第4報) – 日本気象協会 tenki.jp → ホームページはこちら
- 2018年花粉予報・飛散情報まとめ(2018年2月更新)|アレルギー専用鼻炎薬 – アレジオン【エスエス製薬】 → ホームページはこちら
- 花粉症の症状と対策!セルフケアで2017年は花粉症を予防しよう! (自著) → ホームページはこちら
- 日本人の花粉症率は約4割? 病院での検査率は男女で違いが | at home VOX(アットホームボックス) → ホームページはこちら
- 花粉症の薬の強さ・眠気ランキング!処方薬と市販薬はどちらがおすすめ? | 【ミナカラ】 → ホームページはこちら
- 花粉症はメイクでも防御!花粉症時期のメイクのポイントは? | 女性の美学 → ホームページはこちら
- 花粉症でもメイクを楽しみたい5つのメイクポイント → ホームページはこちら
- 【これで安心!】花粉症の症状別にメイクのコツを教えます! | LIGHT UP(ライトアップ) → ホームページはこちら
- 日本化粧品検定1級対策テキスト 著・小西さやか(主婦の友社)
- 日本化粧品検定2級・3級対策テキスト 著・小西さやか(主婦の友社)
- 美容のヒフ科学 改訂9版 著・安田利顕(南山堂)
著者プロフィール
脇坂 英理子
東京女子医科大学医学部を卒業。元々は麻酔科を專門としていたが、その後一般的な内科と美容内科・美容皮膚科も経験。現在は、医療・健康・美容などの知識を活かしライターとしても活躍中。
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