女性医師が徹底解説!夏の紫外線対策シリーズ Part.3 実践メイク編

女性医師が徹底解説!夏の紫外線対策シリーズPart3 実践メイク編

もう夏も終盤…と思って紫外線に対して油断してはいませんか?

確かに紫外線の総量が最も多くなるのは7~8月ですが、それはレジャー紫外線であるUV-Bに限ったこと。

生活紫外線とも呼ばれるUV-Aは4〜9月まで高値を示し、寒い季節になっても約50%までしか減少しません(参照:夏の紫外線対策シリーズPart1 )。

今回の紫外線対策シリーズPart3では、前回の Part2 に引き続き、より実践的な方法、女性にとっては必須とも言える日焼け止めに関する豆知識や紫外線対策メイク術について解説していこうと思います。

美白ブーム全盛期の今、夏のみならず年間を通じて紫外線をケアするメイクを心がけたいものですね。

日焼け止めについて

私たちが一般的に「日焼け止め」と呼んでいるものは、化粧品業界ではサンケア化粧品の中のUVケア化粧品(サンスクリーン化粧品)に分類されます。

日焼け止めはその名前の通り、日焼けを防止することを目的とした化粧品で、現在ではUV-A、UV-Bを共にブロックするものがメインであり、SPF値とPA分類の表示が義務付けられています。

世の中には様々なタイプの日焼け止めが発売されていて、どれを選べば良いのか、どんなシチュエーションでどのタイプの日焼け止めを使用すれば良いのか、迷ってしまうことはありませんか?

そんなお悩みをお持ちの方のために、日焼け止めについての知識や種類による特徴、効果的な使用方法についてご説明していきますね。

日焼け止めの種類と特徴

オイルタイプ

耐水性がよく塗りやすいのですが、紫外線をカットする成分をあまり多く配合できないため、UVカット効果がやや低くなってしまいます。SPF値としては中程度の製品である場合がほとんどです。

乳化タイプ:乳液タイプやクリームタイプ

現在最も一般的に使用されている主流の日焼け止めです。O/W (Oil in Water)型の乳液タイプは、皆様よく普段使いされていらっしゃるのではないでしょうか?

ウォータリージェルと称されることもあり、みずみずしく伸びやかなテクスチャーで使用感がよく、白浮きもしにくいことがメリットです。SPF値も幅広く設定して製品化することが可能です。

またW/O(Water in Oil)型は、アウトドア、レジャー、スポーツ向けの、ウオータープルーフタイプで高SPF値の製品に多くみられます。耐水性が高いというメリットがある反面、製品により洗い流しにくいことがあります。

Eriko's 豆知識

ウォータープルーフタイプの日焼け止めは、汗や水に強く落ちにくく、暑い季節やスポーツシーンなどでとても便利ですよね。

その分、UVカット成分がお肌に密着するため、洗顔料やボディソープでは落としにくく、日焼け止め専用のクレンジングが必要となる場合があります。

“専用クレンジング不要”“石けんで落ちる”といった記載がある日焼け止めは、通常の手順で洗い流すことができますが、”専用クレンジング使用”などと記載されている日焼け止めは、注意が必要。

一見洗い流せているように感じても、ゴシゴシ洗った指やタオルの摩擦で、無理に取っている可能性があります。お肌に負担をかけないように、こすり過ぎには気を付けてくださいね。

強いウォータープルーフタイプの日焼け止めには、主に耐水性の膜をつくるシリコーン(ジメチコンやシクロメチコンなど)という成分が用いられています。

シリコーンは水にも油にも溶けない性質があるため、シリコーンが配合された日焼け止めをキレイに落とすためには、同じ性質をもつシリコーンタイプのクレンジングを使いましょう。

ローションタイプ

さらっとしたテクスチャーが好まれますが、紫外線をカットする成分をあまり多く配合することができず、SPFは中程度以下となってしまいます。高いUVカット効果を得るためには、製品に紫外線吸収剤を配合することが必要になります。

ジェルタイプ

ローションタイプとほぼ同じ性質です。ジェルタイプの方が粘稠度が高く、お肌に塗りやすいので密着感や安心感が得られるかもしれませんね。

エアゾールタイプ

直接手を伸ばして塗ることができない背中などの部分にも1人で使用することが可能で、手を汚すこともなく使用性が良いとされています。スプレー状だけでなく、ムース状の製品もあります。

高温下で使用することを考えると、高圧のガス容器から漏れや爆発の危険性もゼロではないため、ノンガスタイプの容器も開発されているようです。

スティックタイプ

耐水性に優れ、高いUVカット効果が得られます。しかし伸びが重く塗るときの使用感が手軽でないため、鼻や頰など特に日焼けしやすい場所の部分使いにオススメです。

シートタイプ

拭き取るクレンジング剤にも使われる不織布のシートに、主にO/W(Oil in Water)型の乳化タイプを浸透させています。携帯するのに便利で、使いやすさや塗り直しにも優れています。ちょっとしたデイリー用途を目的とした製品となります。

ちなみに私の場合

服装や帽子でなるべくお肌の露出を控えるようにしつつ、お出かけ前には腕や脚にはごく一般的な乳液タイプ(乳化タイプ)の日焼け止めを塗っています。

しかし、出先で日焼け止めを塗り直す場合、液状タイプだと使用後の手がベタついたりするのが気になります。

ボディ用日焼け止め

そこで愛用しているのが、アンプルールの「VCサンプロテクトスプレー」。シトラス系の爽やかな香りが心地よく、SPF50+、PA++++の高いUVカット効果を持ちながら専用クレンジング不要という優れものです。

顔にも身体にも使用できるため、紫外線対策の効果持続時間が気になったとき、直ぐにシュッとひと吹きするだけ。とても便利で使用感もよく、思わずリピ買いしてしまいました(笑)

そして、どうしてもお伝えしたいことが! 顔や身体の紫外線対策には気を使っていても、髪の毛のUVケアはあまり気にしていないことって、わりとあるのではないでしょうか?

そこで私、通っている美容院でとても素敵な製品を見つけてしまったのです。

ヘア用スプレー

ミーファの「フレグランスUVスプレー」は、ヘアスプレーとエアゾールタイプの日焼け止めが一緒になった奇跡のコラボ!

SPF50+、PA++++という高いUVカット効果があり、髪の毛にもお肌にも使用することができます。全4種類の香りがあり、好きな香りを選べるところも素敵です。

私は最初MAGNOLIAとSEA SALTの2種類を購入し、使い切ってしまったのでMAGNOLIAを再度購入しました。本当に良い香りで、UVケアに関係なくヘアコロンのように様々な場面で愛用しています。

ぜひ皆様にも使ってみていただきたいオススメのスプレーです!

日焼け止めに使用される成分と特徴・作用

日焼け止めには、紫外線をブロックする目的で紫外線防御剤が使用されています。紫外線防御剤は大きく2種類に分けられ、製品によって配合されている量や種類が違います。

紫外線吸収剤紫外線散乱剤
有機化合物無機粉末
紫外線を吸収して熱に変換紫外線を反射
種類により吸収できる波長域が異なる散乱効果は全波長に及ぶ
無色透明お肌の色を白く見せる
比較的お肌への負担が大きいお肌への負担が少ない

紫外線吸収剤

紫外線吸収剤

紫外線を吸収し、化学反応によって熱や光など無害なエネルギーへと変化させて放出させることで、紫外線のダメージがお肌内部に影響することを防ぎます。

主に吸収する紫外線の種類(UV-AもしくはUV-B)により分けられますが、最近ではどちらにも対応した紫外線吸収剤が開発されています。

種類吸収する紫外線
安息香酸系:◯◯PABAUV-B
ケイ皮酸系:メトキシケイヒ酸エチルヘキシルUV-B
サリチル酸系:サリチル酸◯◯、ホモサレートUV-B
ウロカニン酸系:ウロカニ酸◯◯UV-B
ベンゾフェノン系:オキシベンゾン−(数字)UV-A, UV-B
ジベンゾイルメタン系:t-ブチルメトキシジベンゾイルメタンUV-A
その他:オクトクレリンUV-B

(引用元:コスメティックQ&A事典)

紫外線吸収剤として用いられる成分はポジティブリストに掲載されており、使用できる成分の種類と製品に配合できる上限量が定められています。

SPF値をより高くしたい場合には、一種類の紫外線吸収剤だけでなく複数を組み合わせた処方を行います。

Eriko's 豆知識

紫外線吸収剤はお肌への負担が大きい、そのようなことを耳にしたことはないでしょうか?

特にパラアミノ安息香酸(PABA)やその誘導体、サリチル酸系は、従来までに多く使用されてきましたが、安全面から最近では配合される製品が少ないようです。

現在主流の紫外線吸収剤は、UV-Bの吸収効果に優れたケイ皮酸系のメトキシケイヒ酸エチルヘキシルとなっており、比較的安全性が確認され、広く使用されています。

紫外線散乱剤

紫外線散乱剤

主に、白色顔料の酸化チタンや酸化亜鉛などの超微粒子粉体が用いられています。お肌の表面で紫外線を反射・散乱させるため、紫外線の種類を問わずにお肌を紫外線ダメージから守ることができます。

また、無機物質のため、お肌への刺激が少ないとされていますが、白色顔料を多く配合しすぎると、必要以上にお肌が白浮きしてしまう場合があります。

サンケア指数について:SPF値、PA

SPF値

SPFとはSun Protection Factor(紫外線防御指数)の略で、UV-Bの防止効果を表しています。

SPF公式

と定義されており、真っ赤に日焼けしてヒリヒリする紅斑(サンバーン)を起こすまでの時間をどの程度延ばせるかの目安となります。

紫外線を浴びてからサンバーンを起こす最も少ない紫外線照射量である最小紅斑量には個人差があり、10分で直ぐに赤くなる方もいれば、30分浴びて大丈夫な方もいます。

例えば、紫外線を浴びると20分で赤くなる色白の方の場合、SPF値30の日焼け止めを使用すると、20分×SPF30=600分(10時間)となります。

これは、同じ方が全く日焼け止めを使用しなかった場合と比べて、30倍(約10時間)お肌が赤くなるのを防げることを意味します。

目安として、日本人が何も日焼け止めを使用しなかった場合、真夏の晴れた海浜においては、色白の方で約20分、普通肌の方で約25分、色黒の方では約30分でサンバーンを起こすとされています。

PA分類

PAとは、Protection Grade of UV-Aの略で、UVAPF(UVA Protection Factor of a Product)の数値を目安として+の多さでUV-Aの防止効果を表したものです。

UVAPF公式

とされ、日焼け止めを塗ることによりUV-Aによるお肌の黒化(サンタン)をどの程度遅らせることができるかの指標となります。

効果の度合いはUVAPFに基づき4段階で示されます。

分類表示効果の度合いUVAPF
PA+効果がある2以上4未満
PA++かなり効果がある4以上8未満
PA+++非常に効果がある8以上16未満
PA++++極めて高い効果16以上

(引用元:日本化粧品検定2級・3級対策テキスト)

日焼け止めの選び方

同じ環境であっても、肌タイプ(赤くなりやすさと黒くなりやすさ=I〜Ⅳ)により紫外線への反応は変わってきます。

日焼け止めを選ぶ際には、自分の肌タイプを確認しておくのはもちろんのこと、アウトドアなのかデイリー使いなのか、紫外線の強い環境か、紫外線に晒される時間など、使用する状況などを考えて、製品に表示してあるSPF値、PAを目安に選びましょう。

ポイントは、UVブロック効果の高さとお肌への負担のバランスが良いもの、ということになるかと思います。

日焼け止めの選び方

Eriko's 豆知識

お肌の弱い方や敏感肌の方は、日焼け止め選びも大変ですよね?特に、 紫外線吸収剤 を使用した日焼け止めで肌荒れを起こしてしまう方もいらっしゃるようです。

しかし、敏感肌だからこそ紫外線のダメージからお肌を守ることが大切!紫外線吸収剤にも様々な種類があるので成分をよく確認してみるのもよろしいかと思います。

シリコーン系だと、肌なじみが良くても浸透はしにくいので、比較的お肌への負担が少ないですよ。

また、オーガニックコスメの日焼け止めの中には、合成物質である紫外線吸収剤の代わりに、シアバターなど紫外線を吸収する作用を持つ植物成分を配合していることもあります。

UVブロック効果は低くてもお肌へのダメージを減らしたい方は、オーガニックタイプの日焼け止めを探してみてはいかがでしょうか?

技術の進歩した今では、紫外線吸収剤が直接お肌に当たらないよう、カプセルで包んで配合された製品もあり、一概に紫外線吸収剤がお肌に悪いというわけではないので、ご自身のお肌に合うもの、期待する効果に見合うものを見つけて見てくださいね。

それでもやはり紫外線吸収剤がこわいと感じる方には、紫外線散乱剤を配合した日焼け止めが良いでしょう。

酸化チタンや酸化亜鉛などの紫外線散乱剤のみを使用した日焼け止めには“ノンケミカル”や“紫外線吸収剤フリー”と表記されています。

紫外線散乱剤はお肌への負担が少ないという大きなメリットがある反面、白浮きしやすい、超微粒子粉体が毛穴に詰まりやすいなどのデメリットもあります。

それでも、紫外線吸収剤よりはアレルギー反応が出にくいというデータもあるので、気になる方には紫外線散乱剤のみの日焼け止めをオススメします。

日焼け止めの使用方法

実際に日焼け止めを使用する際のポイントや注意点についてご説明します。既にしっかりできている方も、おさらいのつもりでもう一度確認してみましょう。

また、ウオータープルーフの日焼け止めでも、動作や衣類の摩擦、お肌内部からの汗や皮脂の分泌などにより、落ちてしまうことがあります。そのため、塗り直しは必要であることも認識しておいてくださいね。

顔に使用する場合

製品に使用量の目安が記載されている場合には、それに従ってください。記載がない場合、日焼け止めのタイプによって使用目安量が変わるので注意しましょう。

液状タイプを使用する際には1円硬貨大2枚分、クリームタイプではパール粒2個分が1回使用量の目安となります。

塗り方は、目安量の半量を顔の5ヶ所、額・鼻・両頬・顎にそれぞれ置いて、ムラができないよう均等に顔全体に伸ばします。

その後、残りの半量を同様の動作で重ね塗りすればOKです。

日焼け止め使用法

日本人の場合、紫外線の影響でシミができやすいのは両頬からこめかみにかけての部分ですので、そのことを意識しながら塗っていきましょう。

顔面だけでなく、忘れがちな耳の裏・首元・うなじもしっかりケアしてくださいね。

身体に使用する場合

胸元を露出した服装の場合、デコルテにもきちんと日焼け止めを塗ります。

腕や脚など比較的広い範囲に使用するときには、容器から直接、直線状に日焼け止めをお肌に出し、それから手のひら全体を使って、らせんを描くようにムラなく均一に広げていってください。

背中を露出しているとき、エアゾールタイプであれば自分1人でも簡単に日焼け止めを吹き付けることができますが、その他のタイプであれば、どなたかに頼んでしっかり塗ってもらうようにしましょう。

日焼け止めが浮いてしまう?!

メイクの際、下地としてしっかり日焼け止めを塗った結果、顔だけが白く浮いてしまった!なんていう経験はありませんか?それは、製品のテクスチャーや使用量などの問題があるかもしれません。

しかし、白浮きの原因として最も考えられるのは紫外線散乱剤を使用した日焼け止めを下地として使用した、ということなのではないでしょうか。

紫外線散乱剤はお肌への負担が少なく、しっかり紫外線をブロックする優秀な日焼け止めですが、配合されている酸化チタンや酸化亜鉛は白色顔料として使用される超微粒子粉体であるため、予想以上に顔色を白く見せてしまう可能性があるわけです。

対策方法

日焼け止めによる顔の白浮きを防ぐためにはどのようにしたらよいのか、いくつかご提案しますね。

実際に私が行っている方法も含まれています。

紫外線吸収剤メインの日焼け止めを使用

お肌に比較的負担が多いと考えられてきた紫外線吸収剤も、最近では安全性がかなり高くなってきています。紫外線散乱剤のように白浮きする心配もなく、メイクが軽く仕上がります。

カラーコントロールされた紫外線散乱剤を使用

肌なじみをよくして白浮きを防ぐため、日本人の肌の色に合うよう着色された紫外線散乱剤もあります。

このような製品を使用すると、白浮きすることなく、通常のメイク下地と同じようにお肌のベースカラーをコントロールしながら、しっかりと紫外線対策を行うことができます。

使用するファンデーションのカラーを一段階濃くする

日焼け止めによって顔色のベースが白くなってしまった場合、顔をキャンバスと考えて、その上に使用するBBクリームやファンデーションのカラーを元々のお肌に合ったものから一段階濃いものにしてみるのも一つの手ですね。

白浮きした分、濃いカラーのファンデーションを塗ってもトーンは暗くならず、プラスマイナスゼロでご自身のお肌に合った仕上がりになるかもしれません。

CCクリームを使用

CCクリームの‘CC’とはColor Control、Complete Correction、Combination Creamなど製品やメーカーによって意味合いが様々ですが、基本的にはお肌の色みを整えてくれる機能を持っています。

ベースメイクとして、日焼け止めによる白浮きを抑えるためにご自身のお肌の色に合ったCCクリームを使用してみるのもオススメです。

ちなみに私の場合

顔用の日焼け止めには、スキンケアでも使用しているHANA organicの「ウエアルーUV」のピンクベージュを使っています。

顔用日焼け止め

ノンケミカル、つまり紫外線吸収剤不使用で、通常の洗顔でも洗い流せる100%天然のオーガニック日焼け止めです。顔に直接塗る日焼け止めだからこそ、安心かつ安全なものを選びたいと思い、これに決めました。

ナノ化原料不使用のため毛穴詰まりの心配が少なく、配合されている酸化チタンと酸化亜鉛はナチュラルコーティングされているので直接お肌に触れることもありません。

また、自然なピンクベージュのカラーがついているため白浮きもしません。

さらに乾燥しやすいといわれる紫外線散乱剤のみの日焼け止めながら、しっかりと保湿成分が含まれており、エイジングケア成分もプラスされている非常に優秀な製品です。

ピンクベージュ以外にイエローベージュもあり、ご自身のお肌に合ったカラーを選ぶことができるのもオススメポイントですよ。

また、ベースメイクとしてONLY MINERALSの「ミネラルCCクリーム」を使うこともあります。

CCクリーム

ベースメイクでかなりお世話になっているONLY MINERALSですが、CCクリームも秀逸です。もちろん下地として使用できますし、ファンデーション代わりに単独でも使うことができてお得です。

SPF50+、PA++++と高いUVカット効果が期待できますので、紫外線の強い時期でも安心ですよ。

UVケアのメイク術

まず基本的には下地にしっかりと日焼け止めを使用することです。下地としてUVカット効果の高いBBクリームやCCクリームを使用するという選択肢もあります。

メイク下地は日焼け止めと配合の処方が似ているため、厚塗り感が気になる方は、どちらか片方でもよろしいかと思いますよ。

さらに紫外線対策をしっかり行いたい場合には、仕上げにUVカット効果の高いフェイスパウダーを使用することで、より紫外線の防御力アップが期待できます。

Eriko's 豆知識

日焼け止め+ベースメイク+フェイスパウダー、全てを重ね塗りしたとしても、それぞれのSPF値が単純に足されていって、トータルのSPF値がはね上がるということはありません。
(お恥ずかしいことに、私は以前、全てのベースメイクのSPF値が足し算されると勘違いしていたのですが…笑)

しかし、重ねて使用することにより効果が高まることは事実ですので、下地やファンデーションもUVカット効果の高いものを選んでおいて損はありません。

ちなみに私の場合

日焼け止めとCCクリームは 前項 でご紹介した通りです。
CCクリームを使用するのは、主に夏の晴れた日、特に趣味である野球観戦(屋外球場で開催された場合)のときや(滅多にないのですが)屋外での長時間滞在・移動が予想されるときです。 BBクリーム

SNSや動画配信などで皆様からよくいただく「ファンデーションは何を使っていますか?」というご質問に対する回答はこちらです。

デイリーユースとしては、アンプルールの「BBクリーム」を愛用しています。アンプルールは美白ラインの充実したドクターズコスメブランドで、このBBクリームは日焼け止め兼ファンデーションとして使用することができます。

発色とテクスチャーがとても気に入っているのですが、SPF35、PA++なので炎天下の状況ではなく普段使いのベースメイクとして使っています。屋外での軽い運動までなら十分に対応可能な数値だと思います。

フィニッシングパウダーとして使用しているのはこちら。

薬用美白ファンデ薬用美白ファンデ裏面

ONLY MINERALSの「薬用美白ファンデーション」で、カラーはライトオークルを選びました。ミネラル100%でビタミンC誘導体配合の薬用化粧品、紫外線散乱剤の酸化亜鉛、酸化チタンも配合されています。

しかも、通常の洗顔で簡単オフが可能です。夏用にと購入したのですが、もうずっとこれで良いかなとも思っています。

フェイスパウダー

こちらもONLY MINERALSの「マーブルフェイスパウダー」になります。数量限定販売で既に完売してしまったようなのですが、顔色が冴えない、くすみが気になる日のために購入しておきました。

ミネラル+天然成分100%のノンケミカル処方で、通常洗顔でのオフが可能です。SPF50+、PA++++とUVカット効果も抜群で、顔色を明るくカラーコントロールしてくれるので、とてもお気に入り。

皆様にもオススメしたいですし、私もリピ買いしたいので、再販売してくれないかしら、と密かに思っています。

まとめ

もう真夏の盛りは過ぎてしまいましたね。これからは日差しが降り注ぐ時間帯が短くなっていき、そのうち秋の訪れを感じるようになることでしょう。

ですが、これまでの記事でも書いてきたように、紫外線対策は年間を通じてとても大切なこと。

決して油断せず、ご自身のお肌に合う日焼け止めを見つけて日頃から紫外線対策を生活に取り入れておくことが肝心です。

お肌への負担を考えながら、季節や場面によって使用する日焼け止めを変えるのも、TPOに応じて服装を変えるようで素敵ですよね。なんだか“美容通!”という感じがします(笑)

3回に分けてお話ししてきた紫外線対策シリーズもこのPart3で完結です。
基礎知識編は少し読みにくかったかもしれませんが、Part2 と今回の記事はより身近で実践的な内容にさせていただきました。

季節に関わらず皆様のUVケアに少しでも役立てていただけることを願っております。

次回のテーマはまだ未定ですが、日焼け後のスキンケアについて解説してみようかと考えています。

しわなどのエイジングケア、乾燥する季節に向けての保湿ケアについての記事もリクエストが多く、掲載予定ですので、今後もお読みいただけると幸いに存じます。

参考文献

  • 化粧品成分ガイド 第6版(フレグナンスジャーナル社)
  • 日本化粧品検定1級対策テキスト 著・小西さやか(主婦の友社)
  • 日本化粧品検定2級・3級対策テキスト 著・小西さやか(主婦の友社)
  • 一般社団法人 日本コスメティック協会 検定テキスト コスメQ&A 第2版(中央書院)
  • 一般社団法人 日本コスメティック協会 検定試験参考図書 コスメマイスター・スキンケアマイスター(メディカルレビュー社)
  • コスメティックQ&A事典 全面改訂最新版 (中央書院)
  • 美容と皮膚の新常識 監修・戸田浄 (中央書院)
  • 環境省 紫外線環境保健マニュアル 2015ホームページはこちら

脇坂英理子

著者プロフィール

脇坂 英理子

東京女子医科大学医学部を卒業。元々は麻酔科を專門としていたが、その後一般的な内科と美容内科・美容皮膚科も経験。現在は、医療・健康・美容などの知識を活かしライターとしても活躍中。

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