春の紫外線対策が10年後もキレイな肌でいるためのポイント!

春の紫外線対策が10年後もキレイな肌でいるためのポイント!年間を通じて紫外線量は変わらないと言われていますが、本当にそうなのでしょうか…

冬から春へ季節が移り変わる時期は、肌も不安定になりがち。スキンケアにもあれこれ気を使いますが、春先に何より気をつけなくてはいけないのは、「紫外線対策」です。

「でも日差しがいちばん強くなるのは夏でしょ?」と思う人もいるかもしれませんが、それは大間違い。

今回は、「春の紫外線対策」がいかに大切か、紫外線対策アイテムの使い方なども含め説明します。

「UV-B」と「UV-A」の違いを改めておさらい

春の紫外線対策が重要なことをUVA・UVB波を通して解説します。

紫外線には種類があるというのは、みなさんよく知ってますよね。そう、UV-AとUV-Bです。まずはこのふたつについておさらいしましょう。

日焼けというと私たちが思い浮かべるのは、肌が真っ赤になったり黒くなったり…という症状ですよね。このような、いかにも日焼け!という、わかりやすい症状を引き起こすのがUV-Bです。

UV-Bはとてもエネルギーが強いのですが、波長は短く、肌の奥深くまでは届きません。どちらかというと肌表面の細胞に作用して傷つける性質をもっています。

そのため、UV-Bを多く浴びると「ヒリヒリする」「焼きすぎて水ぶくれができた」という症状を引き起こします。おまけに、将来的にはシミやそばかすの原因にもなってしまいます。

いっぽうUV-Aは、エネルギーはそれほど強くありませんが波長が長く、その分肌の奥まで入り込む特徴があります。気づかないうちに肌の奥底にあるコラーゲンやエラスチンといった弾力組織を壊して、たるみやシワを引き起こします。

余談ですが、紫外線のなかにはUV-Cというものもあります。ただこれはオゾン層に阻まれて地球に届くことはほとんどないので、心配する必要はありません。

春先のUV-Aの量は、真夏とあまり変わらない

UV-Bが1年のうちでいちばん強くなるのは7~8月。まさに真夏の時期です。4月の段階では7~8月の約60パーセントしかありません。ところがUV-Aは、4月には7~8月の約80パーセントの量がすでに地上に降り注いでいます。

春は夏ほど暑くないので、肌がジリジリしたりしませんよね。ですから「春はそれほど日焼けしない」と思いがちですが、それは大間違い。ゴールデンウイークのころには、UV-Aの量は真夏の時期とそれほど変わりません。ですから何も対策しなければバッチリ日焼けしてしまいます。

4月にはもう紫外線対策を完璧にしておこう

紫外線のUVA波・UVB波について詳しく説明します。

ここでざっとまとめましょう。

UV-Bとは
・赤くなる・水ぶくれなどのわかりやすい症状を引き起こす
・シミやそばかすの原因になる
・春先は少なく、いちばん多くなるのは真夏(7~8月)

UV-Aとは
・表面には作用せず、肌の奥に入り込む
・知らず知らずのうちにたるみやシワを引き起こす
・4月にはすでにかなりの量が降り注いでいる

ちなみに、UV-AはUV-Bと違ってオゾン層や雲も突き抜けてしまうので、梅雨時、つまり6月になっても少なくなることはありません。

ですから、紫外線対策は夏になってからでは間に合いません。できれば3月か4月、どんなに遅くてもゴールデンウイークに入るころにはしっかりと日焼け止めを塗る習慣をつけることが大切です。

紫外線対策できる!日焼けどめも試せる化粧品トライアルセットをまとめてみました~

3月になったらベースアイテムを春夏用に切り替えて

冬用ファンデーションは、春夏用に切り替えるのが良いファンデ選び方です。

紫外線対策に有効なのは、もちろん日焼け止めをしっかり塗ること。普通の日焼け止めを使ってもいいですが、いちばん手っ取り早いのは春夏用の下地やファンデーションを使うことです。

ただ、3月や4月だと、まだ冬用のものがあまってる…という人もけっこういますよね。その場合は、あまった分を次のシーズンまで取っておいて、とにかく早めに春夏用のものに切り替えるほうが無難です。

「でも、取っておいた下地やファンデーションって次のシーズンでも使えるのかなあ」と心配になるかもしれませんが、もちろん大丈夫。リキッド状のものは容器のキャップや出口についた分をきれいにふき取って涼しい場所に保管します。

パウダーファンデーションは古いスポンジは捨てて、容器をきれいに拭いておくと翌シーズン気持ちよく使えます。そしてこちらも日の当たらない涼しい場所に置いておきましょう。

どちらのアイテムも、1年後ににおいや色、テクスチャーを一度確認し、特に変わったところがなければ問題なく使えます。

「PA値」と「SPF値」の意味、ちゃんと知ってる?

基礎化粧品のトライアルセットには、時たま日中用クリームが含まれていることがあります。

↑写真は、エファージュお試しセットに入っていた化粧下地も兼ねる日中用クリームです。使用感を写真つきで報告してます。

じゃあ、さっそく春夏用の日焼け止め&ファンデーションを買いに行こう!とそこのあなた。実際に買いに行く前に、紫外線対策コスメによく書いてある「PA」「SPF」の意味を一度確認しておきましょう。あまりによく見かけるので深く考えたことなかった…という人も多いかもしれませんね。

「SPF」とは、「サン・プロテクション・ファクター」の略で、UV-Bへの防御力を示しています。数値が高ければ高いほど、防御力が強いわけです。日常生活ならSPF20程度、リゾートや屋外での活動ならSPF50くらいのものを選ぶといいでしょう。

後ろにくっついている数字は、「何も塗っていないときに比べると何倍日焼けしにくいか」ということを示しています。

SPF20なら、「何も塗っていないときよりも20倍日焼けしにくい」、SPF50なら、「何も塗っていないときよりも50倍日焼けしにくい」ということになります。…ちょっとわかりにくいですよね。

いっぽうでわかりやすいのが「PA」。こちらはUV-Aへの防御力を示しています。

「PA+」・・・・・・効果がある
「PA++」・・・かなり効果がある
「PA+++」・・非常に効果がある
「PA++++」・・極めて高い効果がある

通勤や通学などの日常生活なら「PA+」「PA++」でも充分ですが、屋外の活動やのスポーツの場合は「PA+++」「PA++++」がおすすめです。ちなみに、「PA」とは、「プロテクション・グレード・オブ・UVA」の略です。

日焼け止めは、ただ塗ればいいわけじゃない

日焼けどめは塗ったら夜までそのままでOKというものではありません。汗をかけば崩れてしまうものや、長時間は効き目が続かないというものも。気をつけて使うようにします。

実際に使うときにぜひ気をつけたい点も、ぜひチェックしておきましょう。特に注意したいのは以下の4点です。

①量をしっかり塗る

日焼け止めは、ある程度の量を塗らないと効果が期待できません。SPF値やPA値にある数字やプラスの数は、「1平方センチメートルあたり2ミリグラム」を塗って実証した数値です。実はこれ、思っているよりかなり多くの量です。

下地にしてもファンデーションにしても、はたまたボディ用日焼け止めにしても、ケチってちょっとしか塗らないと効きめはありません。何が何でも焼きたくないなら、ちょっとつけすぎかも?と思うくらい塗ったほうがいいのです。

②こまめに塗り直す

どんなにしっかり塗りこんでも、汗や皮脂、そして摩擦の影響で、日焼け止めはどんどん落ちてしまいます。絶対に焼きたくないなら3時間を目安に塗り直したほうがいいでしょう。

メイクをしている場合は上からパウダリーファンデーションを重ねてもOK。ノーメイクの場合は日焼け止めを塗り直してください。ただ、どちらも場合も朝と同じ量でなくでも大丈夫。半分~3分の2くらいの量を目安にしましょう。

ただ、プールや海にいったときや、汗をかくスポーツをしたときは、朝に塗った量と同程度を目安に、しっかり塗り直しましょう。

ボディの場合は、春なら大半が服におおわれていますからそれほど心配ありませんが、むき出しになっている腕や首元は、こまめに塗り直したほうがいいでしょう。

③帽子や日傘も活用する

「日焼け止めをムラなく均一に塗る」というのはとても難しいので、どんなにきちんと塗っていると思っていても、ある程度塗り残しがあるものです。ですから、日焼け止めだけでなく、帽子や日傘も活用しましょう。

腕の日焼けを防ぎたいなら、春先ならUVカット効果のあるカーディガンやカットソーがおすすめ。意外に焼けやすい首元は、スカーフなどでガードすると、着こなしの邪魔になりません。

ネットでよく見かけるライスフォーススキンケア実は日やけ止め化粧下地もお試しできるトライアルセットも販売しています。

日差しは強くなくても紫外線対策はバッチリと

日差しは強くなくても紫外線対策はバッチリと。

夏と違って春は日差しの強さをあまり感じることはないかもしれません。ですから「あ、何だか焼けそう」と思うこともないかもしれませんが、それが春の紫外線の落とし穴。

特にUV-Aの影響は自覚できませんから、知らないうちに焼けてしまって、たるみやシワが進行していた…なんてこともありえます。

ですから、まだ肌寒い春先から抜かりなく日焼け止めを使っておくことが大切。特に春はお花見やバーベキューなど、屋外でのイベントも増えますから、くれぐれも油断しないようにしましょう。

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