正しいスキンケアでターンオーバーを整え美肌になろう!

正しいスキンケアでターンオーバーを整え美肌になろう!画像は、肌をいたわりつつもスキンケアにいそしむ女性。

肌が生まれ変わることをターンオーバーと言いますが、どんな風にして生まれ変わるのかご存知ですか?ターンオーバーという言葉はよく聞くけど、その仕組みを知らない方は意外と多いと思います。

今回はターンオーバーの仕組みと、ターンオーバーの速度が変わると、肌ではどんなことが起きているのかご紹介します。

そもそもターンオーバーとは?

ターンオーバーの仕組みを写真つきで口コミ報告します。

ターンオーバーとは新しい肌の細胞が生まれて、古い細胞が剥がれ落ちる一連の代謝運動のことを言います。皮膚は一番表面にある「表皮」、70%をコーラーゲンで占める「真皮」、最も内側にある「皮下組織」の3層から成っていて、ターンオーバーは、表皮の部分で行われています。

表皮は基底層、有棘層(ゆうきょくそう)、顆粒層(かりゅうそう)角質層(かくしつそう)の4層に分かれます。一番内側の基底層はメラノサイト(色素細胞)とケラチノサイトと呼ばれる細胞から構成されています。

ケラチノサイトは細胞分裂を繰り返して成長しながら有棘層、顆粒層に押し上げられて行き、細胞はだんだんと平たくなってきます。ケラチノサイトは1番下の層から1番上の角質層に押し上げられて行く過程で分解されて、セラミドやNMFを生成し最後は核を失った死細胞となり、垢として剥がれ落ちます。

有棘層や顆粒層でケラチノサイトは、様々な酵素によって分解されて、セラミドが形成されます。その後、細胞の外へ排出されて、角質細胞間脂質となります。このセラミドは スポンジの様に水分を吸収・保持する作用があって、 角質細胞間脂質のおよそ50%を占めています。

また、肌の天然保湿成分であるNMFも 顆粒層でつくられます。 ケラチノサイトは様々な酵素によって分解が進み、角質層へ移行する時にはアミノ酸や尿素、クエン酸塩などの成分を作り出します。これらの成分は総称してNMFといい、肌の天然保湿成分として作用しています。

そして角質層へ移行する頃にはケラチノサイトは核を失い、DNAは全て分解されてこれ以上分解されることのない死んだ細胞となります。これを角化と呼んでいます。

この角質層の上には皮脂膜という皮脂腺と汗腺の油分が混ざりあった層があって水分の蒸発を防いでくれています。皮脂膜には善玉菌が常在し、グリセリンを排出して健やかな肌を保ってくれているのです。

角化細胞は死んでいる細胞ですが、外部刺激から肌を守ったり、肌の水分を保持する大切な役割を果たしています。

このターンオーバーのサイクルは一般的に、基底層から 顆粒層迄は14-28日(20代は14日、40代では28日が基準です)、角質層で14-28日とどまった後、垢として剥がれ落ちます。

ターンオーバーは古い角化細胞を剥がして新しい肌へ生まれ変わるだけでなく、肌の保湿成分や栄養素を自ら作り出すために必要なのです。

コラーゲンやセラミドはターンオーバーにより自ら生み出していますから、 若い世代の、まだシミやしわなどの肌トラブルのない肌では、保湿に気をつけていれば充分でしょう。

ターンオーバーが正常におこなわれていれば、保湿ケアだけでも十分美しい肌をキープできるのです。

しかし、ターンオーバーは生活習慣の乱れや紫外線、タバコやストレスなど様々な要因から乱れてしまいます。ターンオーバーが早くなると肌はどんな状態になってしまうのでしょうか?

一見早い分には問題がなさそうに思いますが、ターンオーバーは早くても、肌トラブルになるのです。

ターンオーバーを整えるために時には必要となってくる角質ケア。自宅用ホームピーリングセットをまとめてみました。

ターンオーバーが早いとどうなる?

ターンオーバーが早いということは、細胞がきちんと分解し終わって角化する前に表皮になってしまうと言うこと。つまり分解の過程で生成されるセラミドやNMFが十分に作られる前に角質層まで押し上げられてしまっているわけです。

肌の水分を保持するセラミドが不足すれば肌は乾燥してしまいます。さらにセラミドを主とする角質脂肪間脂質の量も不十分なわけですから、角質細胞の間がすかすかになってしまっている状態です。

そこへ紫外線などの外部刺激が入るとダメージを直に受けることになります。ダメージを受けた肌はこれを修復する為にさらにターンオーバーを促し、ますますターンオーバーが早くなってしまうのです。

ターンオーバーが早くなる原因とは

ターンオーバーサイクルが崩れる要因の一つとしてあげられていた洗顔のしすぎ。画像は洗顔しているところです。

ターンオーバーが早くなる原因として、以下のことが考えられます。

洗顔のしすぎ
洗浄力の強い洗顔料やクレンジング剤で洗いすぎると、 角質細胞間脂質まで一緒に洗い流されてしまいます。またごしごしとこすり洗すると、まだ保湿機能のある細胞まで剥がれてしまいターンオーバーを早める原因となります。

人差し指を使うとつい力が入ってしまうので、中指と薬指を使って洗うと良いでしょう。洗顔はよく泡立てて、肌に触れるか触れないかくらいの力で洗ってください。洗顔は1,2分程度で終わらせて、ぬるま湯で洗い流しましょう。温度は30度~35度くらいを目安にしてください。

睡眠不足
お肌のターンオーバーを促す成長ホルモンは私達が寝ている間に分泌されます。よく夜の10時から1時頃がゴールデンタイムといわれますが、最近では寝はじめてから3時間の間に分泌される事がわかりました。

この間に質の良い睡眠をしないと、成長ホルモンは充分に分泌されず、ターンオーバーのリズムが狂ってしまいます。寝る前に食べたり、お酒を飲むと、消化にエネルギーを費やしてしまい、成長ホルモンがうまく分泌されません。寝る3時間前は飲食を控えましょう。

ターンオーバーを早める主な原因はケアのしすぎです。一度悪くなった肌を元に戻そうと、洗顔やピーリング、スクラブなどの過剰ケアによって悪循環から抜け出せなくなっている可能性もあります。

では次に、ターンオーバーが遅い時、肌はどんな状態なんでしょう。

ターンオーバーが遅いとどうなる?

ターンオーバーが遅いと古い角質がいつまでも肌に残り、ごわごわしたり、ざらついたり、肌の透明感がなくなります。また肌に柔らかさがなく、乾燥したように見えて老けてみえます。

ターンオーバーが遅くなる原因は、主に2つあります。

通常、角質層まで押し上げられた細胞は14~28日経つと自然に垢となって剥がれ落ちます。この時に角質細胞間脂質を溶かして剥がれやすくする作用がある、プロテアーゼという分解酵素が必要になります。

しかしプロテアーゼが何らかの原因で十分に生成されないと、角質細胞は古くなっても剥がれることなく、いつまでも肌に留まリ続けるのです。

それでは、プロテアーゼが充分に生成されない理由は何でしょうか?

プロテアーゼは、細胞が基底層から角質層まで押し上げられる過程で、NMFやエラスチンと一緒に生成されます。 NMFやエラスチンが 十分に生成されないのは、細胞が未成熟なまま角質細胞になってしまうからでしたね。

プロテアーゼも細胞の分解で生成される物質なので、同じ事がいえます。つまりこの場合、ターンオーバーが遅い原因とターンオーバーが早い原因は同じなのです。ターンオーバーが早くても遅くても、肌がごわごわしてしまうのは原因が同じだからだったんですね。

ターオンオーバーは正常なのに肌がくすんでいる場合

ターンオーバーが正常に行われているのに古い角質細胞がなかなか剥がれない場合があります。これは石油系の化粧品が原因の可能性が高いです。石油系の化粧品は使いすぎると角質層が厚くなる、角質肥厚を招いてしまうのです。

古くなった角質細胞はプロテアーゼによって剥がれ易くなっています。しかし石油系の化粧品は浸透しませんので、油分がいつも表皮を覆っている状態です。この油分が糊となり、古い角質細胞が剥がれ落ちるのを阻害しているのです。

石油系の油分は肌に浸透せずに肌の上に留まります。浸透力の高い植物性オイルに変えるなどして、油分が肌を覆いかぶした状態が長く続かないようにしましょう。

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一度ターンオーバーが乱れると、悪循環に陥りやすく、なかなか抜け出せなくなってしまうのがお分かり頂けたらでしょうか?では、この悪循環から抜け出して、再び健康菜肌を取り戻すにはどうしたら良いのでしょうか。

正常なターンオーバーを取り戻すには

洗顔の仕方を見直そう

洗いすぎない洗顔料、まとめてみました。

夜だけでなく、朝も洗顔料を使っている人は、皮脂を落としすぎている可能性があります。脂性肌の人や、真夏にエアコン無しで寝ている人などの限られた場合で無ければ洗顔料は夜だけで充分です。朝は水やぬるま湯で軽く洗うだけにしてみましょう。

基礎化粧品を見直そう

石油系化粧品をライン使いしている人は角質肥厚になっている可能性があります。植物性化粧品に変えれば、今より肌に透明感が増すでしょう。植物オイルの中でも特に浸透性の高いホホバオイルや、古い角質を自然に剥がす効果のあるスクワランなどがお勧めです。

基礎化粧品は保湿効果を重視

化粧水や乳液は保湿を重視したものを選び、定期的に保湿パックなどの保湿ケアをしましょう。肌の調子が悪いからといって安易にピーリングをしては逆効果です。まだ剥がれるべきではない角質細胞まで剥がれてしまい、ターンオーバーが乱れる可能性があります。

まずは保湿を心がけてください。角質層に水分が入っていけば、ターンオーバーのサイクルもだんだんと正常に戻ってきます。

生活習慣を見直す

生活習慣を見直すことにより、肌のターンオーバーを促します。

生活が不規則な人は生活習慣からターンオーバーが狂ってしまった可能性があります。就寝の3時間前には飲食は控えて、睡眠中の成長ホルモンの分泌がスムーズに行われる様にしましょう。

ノンレム睡眠(深い眠り)の時に 成長ホルモンの分泌は活発になります。就寝の1、2時間前にはお風呂から上がり、ゆったりとリラックスして過ごしましょう。

人間はお風呂に入って上昇した体温が下がると眠くなるようになっています。帰宅が遅くなってもお風呂に入って寝た方が深い眠りが得られ、次の日もスッキリしますよ。

ターンオーバーの乱れを防ぎ美肌へ!

最後の生活習慣を改めるのはなかなか難しいかもしれませんが、できる所から改善して行きましょう。一度乱れてしまったターンオーバーを戻すのは根気のいる作業ですが、地道に保湿ケアを続けることが大切です。

ターンオーバーが正常に行われている肌は自ら保湿性分を作りだし、美肌を保っています。正常なターンオーバーを取り戻して、ハリのある滑らかな肌を目指しましょう。

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