すべての女性に知ってほしい幹細胞コスメの効果と魅力

幹細胞コスメについての記事。イメージ画像として付け加えました。

女性ならいくつになっても、美しさへの追求心は劣ることがありません。それなのに、願望とは正反対に年々、肌の衰えを実感していませんか?年を重ねていくことは仕方ありませんが、肌の美しさは年齢と比例したくはないものです。

そんな女性のために、救世主とも言える基礎化粧品があります。細胞そのものにアプローチし肌の活性化を促進していく幹細胞コスメというものです。幹細胞コスメの登場で、化粧品で若返りができる可能性が広がりを見せています。

幹細胞とはどんなもの?

若返りの可能性を秘めた幹細胞コスメ、知っている人はまだまだ少ないマイナーコスメかもしれません。簡単に説明すると、幹細胞コスメとは幹細胞培養液を配合した化粧品のことです。現段階では、幹細胞コスメには明確な定義や基準がなく、メーカー判断に委ねられています。

幹細胞は、ダメージを受けた細胞や劣化した細胞に代わる新たな細胞を生み出す力を持つ特別な細胞です。他の細胞と見た目の大差はありませんが、細胞の大元となる細胞で、自分でコピー細胞を生み出す能力があります。

また、コピー能力だけでなく、形を変えてさまざまな細胞を新たに生み出す能力も持っています。幹細胞の働きが正常に機能しているおかげで、肌のターンオーバーや肌のハリを若々しく保つことができるのです。

しかし、幹細胞も年齢と共に分化する力が衰えます。そのため、肌の乾燥やシワ、たるみといった肌老化が深刻さを増していくのです。

幹細胞が肌の若々しさのカギを握っている

幹細胞が衰えると、肌はどうなっていくのか。肌には、表皮の中でも基底層辺りに存在する『表皮幹細胞』と、表皮の下にある真皮層に存在する『真皮幹細胞』という2種類の幹細胞があります。

幹細胞コスメがターンオーバーを整える!?

表皮幹細胞は、コピー能力を持つ幹細胞で、分化・分裂していくことで肌代謝を促進し、ターンオーバーのサイクルを正常化します。真皮幹細胞は、分裂した真皮幹細胞から線維芽細胞へと姿を変え、真皮層の働きを活性化させる役割を持ちます。

表皮は、およそ1ヶ月単位で細胞の入れ替わりが行われている部分です。正常な入れ替わりサイクル(=ターンオーバー)は、約28日周期ですが、年齢と共にその周期は遅くなり、一ヶ月半ほどかかる人もいます。

ターンオーバーが遅れると、ダメージを受けた細胞や死んだ細胞が角層に蓄積されるため、くすみや乾燥、キメが失われていきます。

これまでは、化粧水や美容液で角層に潤いを与えることで、入れ替わりのサイクルを促進していました。しかし、幹細胞コスメを使用することで、ターンオーバーの根本的な改善ができるようになったのです。

幹細胞コスメは真皮層へのアプローチも!

真皮層は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、線維芽細胞で構成されています。真皮層といえば、コラーゲンやヒアルロン酸といった印象を持っている方がいますが、その大元となるのが、線維芽細胞です。

肌のハリや弾力が欲しければ、真皮層のコラーゲンやヒアルロン酸を増やす必要があります。さらに、コラーゲンやヒアルロン酸を増やすには、線維芽細胞を増やす必要があります。そして、線維芽細胞を増やすには、真皮幹細胞の働きを活性化させる必要があるのです。

つまり、肌の乾燥、小ジワ、シミは、表皮幹細胞の活性化を促進し、シワやたるみには真皮幹細胞を活性化させることで、肌のトータル的な若返りができるのです。それを可能にしたのが幹細胞コスメということになります。

ヒトと植物由来の幹細胞コスメ、どっちがいいの?

幹細胞コスメに配合される幹細胞エキスには、ヒト由来の幹細胞エキスと植物由来の幹細胞エキスがあります。ヒト由来の幹細胞エキスは、皮下脂肪から採取した脂肪由来の幹細胞が使われます。皮下脂肪を使用するのは、少量の脂肪で大量の幹細胞培養液が採取できるためです。

もう一つは、植物から採取する植物由来の細胞エキスです。植物は、植物のどこを切っても幹細胞を採取することができます。さらに成分が安定的であること、安全性も高いことから、植物由来の幹細胞エキスを配合するコスメが増えています。

植物由来なので、肌に良さそうなイメージがありますが、実際のところは動物と植物の違いから幹細胞を活性化できるかについては、不明な点が多くあります。

人間の細胞は、情報伝達物質を受け取るカギ穴のようなパーツがあります。細胞を活性化させるよう命令を下すためには、カギ穴にカギを差し込む必要があります。カギを差し込んでエンジンをかけるような感じですね。

ヒトや動物由来の幹細胞エキスには、そのカギ穴にぴったりとはまるカギがあり、それを挿しこむことで命令を伝達し、細胞を活性化させています。

植物はどのようにして情報を伝達しているかというと、カギではなく細胞膜チャンネルという経路を通って情報が伝わるようになっています。このように情報を伝達する仕組みが違うため、植物由来の幹細胞エキスが私たち『ヒト』の幹細胞を増やしたりできるか、まだまだ研究段階のようです。

ヒト由来の幹細胞コスメにはどんな効果が期待できる?

幹細胞コスメと言われますが、実際には幹細胞が配合されているのではなく、幹細胞を培養した際に分泌される『幹細胞培養液』が配合されています。ヒト由来の幹細胞培養液の特徴は、表皮や真皮幹細胞細胞に直接働きかける成分が多いことです。

ヒト由来の幹細胞は、表示される際は『ヒト脂肪細胞純化培養液エキス』と記載されます。その幹細胞培養液には、細胞の再生を促す成長因子、抗酸化作用のあるSOD酵素やビタミンなど500種類以上のさまざまな成分が含まれています。

ヒト由来の幹細胞エキスに含まれる主な成分

サイトカイン
細胞と細胞の間での調整役をするたんぱく質のひとつです。免疫系のコントロールをしたり、細胞の分化・分裂に必要な成分です。

EGF(表皮細胞成長因子)
表皮幹細胞に働きかけ、細胞の分裂を促進する成長因子のひとつです。肌代謝を促すため、乾燥肌や年齢肌に有効な再生美容の注目成分です。

EGFが入ったアンプルールエイジングケア

FGF(線維芽細胞成長因子)
真皮幹細胞に働きかけ、コラーゲンやヒアルロン酸などを生み出す線維芽細胞の増殖を促す成長因子の一つです。若返り成分としてEGFのように注目を集めている成分です。

TGF-β1(トランスフォーミング増殖因子)
真皮層の線維芽細胞だけでなく、さまざまな細胞分裂を促す働きを持ちます。細胞分裂だけでなく、細胞を修復する作用や炎症を抑える働きがあります。

PDGF(血小板由来成長因子)
真皮層の線維芽細胞の増殖を促し、シワやたるみの改善が期待できる成分です。

IGF(インスリン様成長因子)
インスリンホルモンと似た形をするIGFは、細胞の増殖や分裂に必要な成分のひとつです。インスリンよりも細胞増殖を促す力が強いのが特徴です。

SOD酵素
SOD酵素は、体内にも存在する活性酸素を除去する酵素です。年齢を重ねていくうちに減少し、細胞が酸化していくことで肌は衰えていきます。SOD酵素を外から補給することで細胞レベルでの抗酸化対策ができます。

植物由来の幹細胞エキスってどんな種類があるの?

植物由来の幹細胞エキスにはいくつか種類があります。現在、使用されている主な植物由来の幹細胞エキスは以下の3つです。

植物由来の幹細胞エキスにヒトの幹細胞に働きかける力があるかは、まだ定かではありませんが、細胞増殖作用以外にも優れた効果があり、アンチエイジング成分として人気のある成分です。

リンゴ果実培養細胞エキス
スイスの貴重なリンゴ『ウトビラースパトラウバー』から採取されるエキスです。このリンゴは、収穫してから4ヶ月経過しても腐らない奇跡のリンゴと呼ばれています。幹細胞の寿命を長くしたり、抗老化作用があります。幹細胞コスメでは最も多く使われる原料となっています。

リンゴ幹細胞エキス配合 ⇒ エトヴォス エイジングライン

アルガン幹細胞エキス(アルガニアスピノサ芽細胞エキス)
アルガン幹細胞エキスは、7年間雨が降らなくてもたくましく育つアルガンツリーから採取されます。真皮幹細胞に働きかけ、細胞分裂を促す効果が期待できる成分です。真皮幹細胞に有効な世界初の化粧品原料として注目を集めました。

クリスマムマリチマムカルス培養液
クリスマムマリチマムカルス培養液は、植物が傷ついたときに自分で修復しようとする組織を採取したものです。表皮内の角層にあるセラミドの生成作用があります。

それにより、肌代謝を促したり、肌の水分量を高める作用が期待できます。また、この培養液にはビタミンやコエンザイムQ10なども含まれています。

まとめ

技術進化により、肌の仕組みがより詳細に解明されるようになりました。その結果、30年前では考えられなかった肌細胞レベルでの美容ができるようになりました。

年々、化粧品の効果や技術は高まり、幹細胞コスメではこれまで成し得なかった根本的なスキンケアが可能になろうとしています。

いくつになっても、キレイでいたいと願う女性の願望を叶えてくれるのが幹細胞コスメです。植物由来の幹細胞コスメが目立ちますが、まだ不明な点もあります。効果を期待するなら、ヒト由来の幹細胞コスメの方が良いでしょう。

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