大人ニキビは「乾燥」が原因!?テカリ肌はインナードライの可能性あり!

大人ニキビは「乾燥」が原因!?テカリ肌はインナードライの可能性あり!思春期にきびとの違いについても調べました。

大人ニキビは皮脂が多い肌だけでなく、乾燥肌の場合にもできてしまいます。

ニキビの原因が乾燥というのは意外に思えますが、これこそが大人ニキビの特徴。皮脂の多さから大人ニキビができていると思っている人も、実は肌の内側で乾燥が起こるインナードライの可能性があります。

ですから大人ニキビをなくすには、しっかりと保湿をして肌の奥まで十分に潤してあげることが大切。

今回は肌の乾燥がニキビとどのように関係するのか、大人ニキビを治すにはどんな対策をすればよいのかなど、大人ニキビのケアに役立つ知識をおすすめの化粧水とともにご紹介します!

大人ニキビの原因とメカニズム

大人ニキビの原因は2つあります。1つは思春期ニキビと同様に「皮脂」。そして2つ目は、皮脂とは正反対にある「乾燥」です。

そして、この乾燥こそが大人ニキビを引き起こす直接の原因になってきます。その理由を、大人ニキビができるメカニズムに沿って見てみましょう。

大人ニキビができるメカニズム

白ニキビ

白ニキビ

肌表面に蓄積された古い角質や、過剰分泌した皮脂により毛穴が詰まります。詰まった毛穴の中で分泌した皮脂が固まり「コメド」と呼ばれる角栓を形成。毛穴にコメドが詰まった状態を「白ニキビ」と言い、大人ニキビの発生段階です。

黒ニキビ

黒ニキビ

毛穴が完全に塞がっておらずコメドが肌表面から顔を出していると、空気に触れた部分が酸化して黒く変色。

この状態を「黒ニキビ」と呼び、黒ニキビまでがニキビの初期段階です。

赤ニキビ

赤ニキビ

毛穴に溜まった皮脂をエサにアクネ菌が増殖。アクネ菌が増えると化膿し炎症が起こり、皮膚は赤く腫れ上がった状態に。

「赤ニキビ」と呼ばれニキビが悪化した状態。痛みやかゆみなどの症状が発生します。

黄ニキビ

黄ニキビ

ニキビの炎症部分に細菌が繁殖してウミが溜まり、大きく腫れ上がります。これがニキビの最終形態「黄ニキビ」で、無理に潰すと跡が残ることも。

以上が大人ニキビの発生と進行のメカニズムです。

ニキビは毛穴が詰まることで発生します。毛穴が詰まることがなければ毛穴に皮脂が溜まらず、アクネ菌が増殖する事態にはなりません。

そしてこの毛穴を詰まらす原因こそが、思春期ニキビと大人ニキビとの大きな違い。思春期ニキビが過剰に分泌した皮脂が原因なのに対し、大人ニキビは過剰に分泌した皮脂よりも、肌表面に蓄積した古い角質が主な原因になります。

大人ニキビの発生原因である「古い角質」と「過剰分泌される皮脂」について、詳しく説明したいと思います。

肌の乾燥により古い角質が蓄積する

古い角質が肌表面に残ってしまうのは、肌が乾燥しているためです。肌の乾燥が肌内部にどのような影響を及ぼすのかを解説します。

肌のバリア機能と3大保湿因子>

人の肌は一番外側から順に、「表皮」「真皮」「皮下組織」という3つの層からできています。表皮もまた表面から「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」という4つの層で形成されていて、肌の潤いは「角質層」で保たれています。

肌の潤いは「角質層」で保たれています。引用元:持田ヘルスケア

角質層には天然保湿因子(NMF)を含んだ角質細胞が層になって並んでいて、その隙間を細胞間脂質(セラミド)が埋めています。

細胞間脂質(セラミド)が隙間なく埋め尽くすことで、肌内部の水分は蒸発せずに保たれています。

さらに角質層の表面を覆った皮脂膜が、外部からの刺激や異物の侵入を防ぐバリアの役目をしています。

この水分を保持し、外部の刺激から肌を守る働きを「肌のバリア機能」と言います。

肌のバリア機能を司っているのが、3大保湿因子と呼ばれる「セラミド」「天然保湿因子(NMF)」「皮脂膜」。水分保持力に優れた3つの因子が角質層内で水分をキープしているため、肌の保湿が保たれています。

肌のバリア機能を司っているのが、3大保湿因子と呼ばれる「セラミド」「天然保湿因子(NMF)」「皮脂膜」

ところが3大保湿因子は、洗顔や加齢によって簡単に減少してしまいます。

洗顔や加齢により角質細胞間脂質(セラミド)が不足すると、角質細胞の間に隙間ができて、そこから水分が蒸発。そして水分の蒸発が進むと、肌表面の角質は干からびてめくれ上がってしまいます。

肌表面の角質がめくれると、その部分から紫外線や細菌など外部からの刺激が肌内部に侵入。

皮脂膜の不足も同様、皮脂膜のほころび部分から外部の刺激が肌に入り込み、肌内部の細胞を破壊するなどのダメージを与えてしまいます。

このように肌の水分が蒸発したり、外部からの刺激により細胞が破壊されるのを防ぐためにも、角質層内を3大保湿因子で潤し、バリア機能を保持することが大切なのです。

肌のターンオーバー

肌にとってバリア機能と同じくらい大切なのがターンオーバー(新陳代謝)。ターンオーバーとは、肌細胞が生まれ、垢となって剥がれ落ちていくまでの肌細胞の一生のことです。

ターンオーバーが行われるのは表皮の部分。表皮の奥の基底層で角質細胞が生まれます。生み出された角質細胞は、基底層から1番上の角質層に押し上げられながら成長。

健康な肌は一定の周期でターンオーバー(新陳代謝)を繰り返しています。

成長した角質細胞は角質層に到達すると表面を覆っていた核を捨て、角質細胞内にあったセラミドを角層内に放出し、死んで平たく形を変えます。

死んだ角質細胞は数週間肌に留まり、垢となって自然と剥がれ落ちていくのです。

この肌の奥で生まれた細胞が新しい細胞に押し上げられるように表面まで上がり、最後は垢となって自然に剥がれ落ちるまでのサイクルをターンオーバーと言います。

ターンオーバーの周期は通常28~56日程度。しかし肌にダメージを受けた場合は、その部分を修復するため、ターンオーバーの周期を早めて新たな角質細胞を作り出します。

しかし急いで作られた角質細胞は未熟で、角質層にたどり着いても核を取り払うことができません。そのため本来放出されるはずのセラミドは不足したまま。核を持ったままの角質細胞は自然と剥がれ落ちることができず、肌表面に蓄積されます。

ターンオーバーが早められる原因で最も多いのが、先程<肌のバリア機能と3大保湿因子>のところで紹介したような、乾燥によるバリア機能の低下で肌がダメージを受けた場合。肌の乾燥が古い角質を蓄積する理由が、ターンオーバーの早まりなのです。

逆にターンオーバーが遅くなるのは、加齢が原因。年齢が上がるにつれて新陳代謝は低下し、30~40代の肌ではターンオーバーに45日程度かかります。

ターンオーバーの周期が長いと新しい細胞が生み出されるまでに日数がかかるため、古くなった角質が押し出されず肌に蓄積してしまうのです。

このようにターンオーバーが早すぎても遅すぎても、肌表面に古い角質が蓄積してしまいます。そして、この古い角質が毛穴詰まりを起こし、ニキビを発生させる原因になるのです。

さらに肌の乾燥は「皮脂の過剰分泌」も引き起こします。

肌の乾燥は皮脂を過剰に分泌させる

大人ニキビの発生の原因には「皮脂の過剰分泌」もあります。

皮脂の過剰分泌はオイリー肌であるためと思われがちですが、実は「インナードライ肌」と「ホルモンバランスの乱れ」が要因。

インナードライ肌による皮脂の過剰分泌

インナードライ肌というのは、肌の内部は乾燥しているのに、肌表面には皮脂が過剰に浮き出る状態の肌質のこと。

肌が乾燥を感じているため、これ以上の水分蒸発を防ごうと防御反応が働き、皮脂膜を強化するため皮脂を過剰に分泌するのです。

インナードライ肌はオイリー肌と見分けがつきにくいため、オイリー肌と思い込んで懸命に皮脂を取り除く人がいます。しかし皮脂を取り除くほど、肌はまだまだ皮脂が足りていないと思い込み、より多くの皮脂を分泌してしまいます。

これを防ぐには、まずは自分の肌がオイリー肌なのかインナードライ肌なのかを知ることが必要。

下記の項目でチェックしてください。

・洗顔後にお肌がつっぱる
・洗った後しばらくするとオイリーになる
・あぶらとり紙や洗顔で油分を取り除いても、テカリが治まらない

上の3つの項目に当てはまるようならインナードライ肌です。

ホルモンバランスの乱れによる皮脂の過剰分泌

大人ニキビができやすいのが、生理前の時期。

生理の2週間前あたりから生理が始まるまでの間は、黄体ホルモンの活動が盛んになります。黄体ホルモンには皮脂の分泌を促進する働きがあるため、この時期に大人ニキビができやすくなるのです。

またストレスや睡眠不足も大人ニキビを発生させる代表的な要因。

人はストレスを受けると交感神経が刺激され、男性ホルモンの分泌量が増加します。男性ホルモンも黄体ホルモン同様に皮脂の分泌を促進する働きがあります。

睡眠不足もストレスにつながるため、男性ホルモンが増加する原因に。

このように生理やストレスなどホルモンバランスが乱れる時期は、皮脂が過剰に分泌されることが多くなります。

では古い角質の発生、そして皮脂の過剰分泌を防ぐにはどのようなスキンケアが効果的なのでしょう?

大人ニキビを予防するには

大人ニキビを予防する方法を考えました。

大人ニキビは「古い角質」と「皮脂の過剰分泌」が原因。これを予防することで大人ニキビの発生・悪化は防げます。

そのために必要なのが「保湿」、そして「皮脂分泌のコントロール」の効果。この2つは、大人ニキビの原因に次のようなアプローチをしてくれます。

保湿

古い角質が蓄積されるのは、ターンオーバーが乱れているから。ターンオーバーを正常に保つには、肌の表面の角質がめくれたりしないよう、保湿をしっかりとして肌のバリア機能を低下させないことが大切です。

肌を保湿するには、保湿成分の配合された化粧品を使ってください。化粧品に含まれる保湿成分で最も効果が高いのがセラミド・ヒアルロン酸・コラーゲン。これらは3大保湿成分と呼ばれるほど保湿力に優れています。

セラミド

3大保湿成分の中でも最も保湿効果が高い成分。セラミドは油溶性の成分のため、クリームや美容液に含まれることが多く、化粧水にはヒト型ではない水溶性セラミドが配合されます。

ヒアルロン酸

1グラムで6リットルの水分が保持できるほどの保湿効果がある成分。肌の表面に膜を張って、肌の水分が蒸発するのを防ぎます。

コラーゲン

肌表面に膜を作り、肌の水分が蒸発するのを防ぎます。

このほかにも、天然保湿因子(NMF)に含まれるアミノ酸や、ヒアルロン酸よりも保湿効果が高い人工成分リピジュアRなどが保湿効果の高い成分です。

肌が十分に保湿されていれば、ターンオーバーの乱れがなくなるだけでなく、皮脂の過剰分泌も治まります。

皮脂分泌のコントロール

肌がしっかりと保湿され、皮脂の過剰分泌が抑えられていても、ホルモンバランスが乱れた時には皮脂が多く分泌される場合があります。そんな時には、皮脂コントロール作用のある成分を配合した化粧品で、肌の水分と油分のバランスを整えましょう。

水溶性ビタミンC誘導体には、過剰な皮脂の分泌を抑制する効果があります。化粧品に表記される名前は、リン酸アスコルビビルナトリウムやリン酸アスコルビルマグネシウムです。

水溶性ビタミンC誘導体は皮脂の分泌を抑える働きがある分、肌の乾燥を招きやすい成分でもあります。水溶性ビタミンC誘導体配合の化粧品を選ぶ際には、保湿成分が一緒に配合されているものを選ぶようにしてください。

このように保湿と皮脂コントロール作用のある成分は、大人ニキビに有効に働いてくれます。

次の章では、この2つの効果を持ち合わせたおすすめの化粧水をご紹介します!

大人ニキビにおすすめの化粧水

大人ニキビの予防に効果的な「保湿」と「皮脂コントロール」成分。それに加えて今あるニキビに効果的な「抗菌・抗炎症」作用のある成分を配合した理想の化粧水がこちらです!

エトヴォス 薬用アクネVCローション

エトヴォス 薬用アクネVCローションは、ビタミンC誘導体が含まれたニキビにも良い化粧水です。

有効成分:ヒアルロン酸、ビタミンC誘導体、グリチルリチン酸2K

特徴:ヒアルロン酸・リピジュアR・天然保湿因子(NMF)など、保湿成分をたっぷりと配合。進化型ビタミンC誘導体は皮脂のコントロールはもちろん美白ケアにも効果的です。シリコンや界面活性剤不使用なので、敏感肌の人にもおすすめ。

トライアルセット価格:1,900円(税抜き)

草花木果 整肌化粧水・どくだみ

草花木果 整肌化粧水・どくだみの使い方を写真付きで口コミ報告します。

有効成分:どくだみ、オウバク、グリチルリチン酸ジカリウム

特徴:肌を健やかに保つ働きのトラネキサム酸と、抗炎症作用のあるグリチルリチン酸塩を組み合わせた「ACコントローラー」が、毛穴を詰まらせている古い角質に働きかけます。潤い成分には、アクネ菌の栄養源にならない大豆由来の油分を使用。

トライアルセット価格:1,296円(税込)

ノブ ACアクティブ フェイスローション

ノブ ACアクティブ フェイスローションの肌なじみを報告します。

有効成分:リピジュアR、ビタミンC誘導体、アラントイン

特徴:保湿効果の高いリピジュアR、皮脂のバランスを整えるビタミンC誘導体、そして抗炎症作用のあるアラントインを配合し、大人ニキビを徹底予防。ピーリング効果のあるAHAが古い角質が蓄積するのを防いでくれます。

トライアルセット価格:1,620円(税込)

以上が大人ニキビに効果のあるおすすめの化粧水です。まずは、トライアルセットで使い心地を確かめてください!

まとめ

大人ニキビに最も大切なのは保湿。

しっかりと肌を保湿していれば、大人ニキビの原因である古い角質は蓄積せず、余分な皮脂も抑えられます。

また、保湿がきっちりとされた肌はバリア機能が働き、ニキビだけでなくさまざまな肌トラブルを防いでくれます。

大人ニキビのケアは、肌本来の保湿力をアップする絶好のチャンスです!

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