目力アップの必需品!マスカラの歴史から製造法まで全てを解説

目力アップの必需品!マスカラの歴史から製造法まで全てを解説!写真つきで報告していきます。

目力アップに欠かせないマスカラ。
普段何気なく使っているアイテムですが、実は驚くほどの最新技術と研究、そして長年の歴史が詰まってる美容アイテム…だって知っていますか?

今回は、意外に知らないマスカラについてのあれこれを、ちょっとマニアックに解説します。

マスカラっていつからあるの?マスカラの歴史

マスカラには、意外に長い歴史があります。といっても、私たち日本人がマスカラを使うようになったのは、欧米に比べるとかなり遅いのですが…。まずはマスカラの歴史から見てみましょう。

マスカラは兄妹愛から生まれたアイテムだった

マスカラのルーツは、妹想いの薬剤師のお兄ちゃんの愛情みたいです。

諸説ありますが、マスカラが生まれたのは1913年だといわれています。作ったのは、あの「メイベリン」の創業者であるアメリカ人のトーマス・ウィリアムズ。

トーマスの妹、メイベルは当時ある男性に片思いをしていましたが、目が小さいことがコンプレックスでなかなか積極的になれませんでした。そこでその恋を実らせようと、兄であるウィリアムが石炭とワセリンを混ぜてまつげを長く見せるアイテム、つまりマスカラの原型を作ったのです。

ブランド名の「メイベリン」は、妹の名前のメイベルと原料であるワセリンをミックスしてつけられたもの。ちなみにメイベルの恋はめでたく実り、無事結婚にまで至ったそうです。

有名ブランドが欧米で次々とマスカラを発売

ヘレナルビンスタインがつくりだしたのは、ウォータープルーフのマスカラでした。画像は水中バレエのイメージ画像。服を着て水中でダンスってイメージです。

その後、1939年にはあの「ヘレナルビンスタイン」が、当時人気のあった水中バレエの女優のために、世界初のウォータープルーフマスカラを作ります。1940年には「ランコム」もマスカラを発売。こうしてマスカラは欧米の女性たちにとって定番のアイテムとなっていきます。

ただ、当時のマスカラは今のようなスティック状ではなく、パウダーファンデーションのようにパレットに詰められ、それをブラシでつけるような形でした。現在のようなスティック状になったのは1950~60年ごろのことです。

日本でマスカラが定着したのは1980年代

ちなみに日本では、1934年、「ヘレナルビンスタイン」よりも先に「資生堂」がまつげ用のコスメを作りますが、ほとんど定着しませんでした。日本ではどちらかというと、マスカラよりもつけまつげのほうが主流だったのです。

ところが1980年代、バブル時代に突入すると、当時のOLや女子大生を中心に「メイベリン」の「ダイアルマスカラ」という商品が空前の大ヒットになります。ダイアルマスカラは今は販売されていませんが、ある程度の年齢の人なら、「ああ、あの商品ね…懐かしい!」というはずです。

1990年代以降はあらゆる世代のマストアイテムに

1990年代後半になると、スーパーモデルブームや安室奈美恵ブーム(アムラーブーム)が起こります。眉をかなり細くし、カールマスカラでまつげをぱっちりさせたメイクが女子高生にまで大流行。当然マスカラも、あらゆる年齢の女性にとって必須アイテムになりました。

そのニーズに応えるように、各メーカーはさまざまなタイプのマスカラを登場させます。「ボリューム」「ロング」「セパレート」「にじまない」などなど細かくタイプが分かれていましたが、現在では、伊勢半の「ヒロインメイク」シリーズのように、マルチなタイプも多く登場しています。

マスカラってどうやって作るの?マスカラの製造法

マスカラの種類はどう決まるのかについて写真つきでクチコミ中。

次からは、がらりと話を変えて、マスカラの製法をちょっとマニアックに見ていきましょう。「ボリューム」「ロング」「セパレート」などなど、マスカラのタイプって本当にたくさんありますよね。でも…よくよく考えてみると、何がどう違うのでしょうか? 

マスカラは「ブラシ」と「液」の相性で決まる

マスカラのタイプの違いを決めるのは「液」と「ブラシ」の細かな違いです。各メーカーの開発者たちは、「液」と「ブラシ」の掛け合わせについて、驚くほど細かく研究を重ねています。

「液」はともかく、「ブラシ」によってそんなに違いが出るものなの?と思うかもしれませんが、まったく同じ「液」を使っていても、「ブラシ」が違うと、まったく別の仕上がりになるのです。

事実、同じメーカーの違うタイプのマスカラの場合でも、「液の処方はほぼ同じでブラシのタイプだけを大きく変えている」ということも珍しくありません。ではまず、「ブラシ」について、詳しく見てみましょう。

仕上がりのほとんどを左右するのが「ブラシ」

マスカラ1つとってもブラシの形状は様々。仕上がりを左右すると言われているブラシの形、見ていきます。

まつげの仕上がりを決めるのはほとんど「ブラシ」といっても過言ではありません。ブラシのタイプを決める要素は「ブラシの素材」と「ブラシの形」です。

ブラシの素材

マスカラのフィラメントイメージ画像。毛のついたワイヤーをスティックにぐるぐる巻きにしたイメージです。

マスカラのブラシをよーく見てください。棒に細長いブラシを巻きつけたようになっていますよね。ブラシのひとつひとつはさらに細いナイロン素材でできていますが、このごく細い素材のことを、専門用語で「フィラメント」といいます。

フィラメントにはいくつか種類があります。

ストレートタイプ

いちばんノーマルなフィラメントでスパゲティのように中が詰まっています。ブラシ状にしたときに堅さが出るので、まつげをとかす力が強く、液をたくさんつけられるのが特徴。ボリュームタイプのマスカラによく使われます。

クリンプタイプ

インスタントラーメンのように波打った形のフィラメント。波打った部分に液が多くたまるので、一度の動作でよりたくさんの液をまつげにつけられます。繊維入りマスカラに使われることも多いです。

中空タイプ

ホースのように中が空洞になっているフィラメント。柔らかいのでまつげの1本1本に絡みつくように液をつけることができるのが特徴で、ナチュラルタイプのマスカラに多く使われます。

ブラシの形

さらにこれらの素材のフィラメントを、どういう形に巻きつけるかによって仕上がりは大きく違います。つまり「ブラシの形」によって仕上がりが違ってくるのです。どんなものがあるか、こちらもいくつか例をあげましょう。

三日月型になるように巻きつける

マスカラを三日月のように巻きつけてつくるのがこれ。写真はクリニークラッシュパワーカーリングマスカラ。カール力があると聞いて購入しました。
最近よくあるタイプがこれ。三日月のようにブラシを曲げることで、一度の動作でまつげと液の接着面を増やすよう設計されています。カール重視のマスカラによくあるタイプです。

ブラシの一部が鋭角になるように巻きつける

ブラシの一部が鋭角になるようにすることで、まつげをとかしながら液をつけることができるので、ダマになりにくくというメリットがあります。

フィラメントを使わない

最近良く見かけるようになったコーム型。フィラメントを使わずに作られているタイプ。ヘレナルビンスタインロングラッシュマスカラ。
コームタイプのように、最近はフィラメントを使わないタイプのマスカラもあります。ブラシに絡みつく液の量は少なくなるのでボリュームはでませんが、その分ダマになりにくく、繊細な仕上がりになります。

主な材料は「顔料」「ワックス」「被膜材」

話はブラシだけでは終わりません。どういうタイプの「液」をつけるかによって、最終的なまつげの仕上がりが決まるわけです。次は「液」の処方について見ていきましょう。

マスカラの「液」の材料は主に3つ。「顔料」「被膜材」そして「ワックス」。マスカラの「液」は、主にこの3つの材料をどういうバランスで配合するかでタイプが違ってきます。また、これらの原料ほかに、たとえばロングタイプのマスカラなら「繊維(ファイバー)」を入れることもあります。

顔料

マスカラに色をつけるために配合されます。「マスカラって黒だから黒の顔料だけでいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、それは間違い。

「より深い黒」「つややかな黒」を演出するために、複数の色やパール材が絶妙なバランスで配合されます。カラーマスカラの場合ももちろん同様です。

被膜材

塗った後にまつげの外側に膜を作ることでにじみを防いでくれます。たくさん入れるほど、持ちもよくなってにじみにくくなりますが、その分ゴワつきと硬さが増すので、絶妙な配合量を決めるのはとても難しいのです。

ちなみに最近は「お湯で落ちるマスカラ」が多く出ていますが、それはこの「被膜材」の効果によるもの。「強い耐水性はあるが、ある程度の温度になると溶ける」というタイプの被膜材を使っているのです。

ワックス

まつげに硬さやボリュームを出すために使われます。石油系油脂や植物性油脂などさまざまなものがありますが、それぞれ微妙に特徴が違うので、効果や目的によっていくつかの種類が配合されます。

あのブランドなしにマスカラは語れない!人気マスカラブランド

さて、ここからは、私たちのおなじみの、代表的なマスカラブランドを5つ紹介します。長い歴史と蓄積されたノウハウに基づいてマスカラを作り続けてきた、まさに老舗といえるブランドを厳選しました。

今も昔もマスカラの定番ブランド「メイベリン」

今も昔も安定した人気をもつメイベリンニューヨークのラッシュニスタ ケアプラス。

トーマス・ウィリアムズが初めてマスカラを作ってから2年後、1915年に「ケーキ マスカラ」という商品が本格的に売り出されます。

当初は通信販売のみでしたが、値段が手ごろだったこともあって人気を呼び、やがてドラッグストアなどでも売られるようになり…あっという間に世界的ブランドに成長しました。

いちばんの特徴は商品ラインナップがとにかく豊富なこと。ボリュームタイプは11タイプ、ロングタイプで5タイプがそろっていて、「ボリュームも出るけどセパレート」「ロングタイプでお湯で落ちる」などなど、細かなニーズに応じています。

もちろん手ごろな値段という点は今でも変わっていません。また、バラエティストアなどで気軽に買うことができるので、マスカラを初めて使う人の入門ブランドとして定着しています。

ウォータープルーフマスカラを作った「ヘレナルビンスタイン」

実はウォータープルーフタイプのマスカラを世界で最初に作ったのがヘレナルビンスタインとなります。

世界初のウォータープルーフマスカラを作った「ヘレナルビンスタイン」。今ではボリューム重視の「ラッシュ クイーン」シリーズが有名です。

5種類がそろっていますが、同じボリューム効果でも「リフトアップ」「フレーム効果」などなど、目的によって選びやすいラインナップが組まれているのが特徴です。

また、パッケージの美しさも要チェック。マスカラというと素っ気ないデザインのものが多いですが、このシリーズの容器は芸術品のように作りこまれていて、「見るだけでテンションがあがる」と、大人の女性たちに人気を呼んでいます。

ちなみにあまり知られていませんが、「ロングラッシュ マスカラ」という知る人ぞ知る往年の名品もあります。

「ロングラッシュ マスカラ」が発売されたのは何と1964年で、当時から容器のデザインを変えていないという潔さ。こちらは珍しいコイル状のブラシを採用していて、まつげを細く美しく見せてくれます。

仕上がりの美しさと実用性を備えた「ランコム」

仕上がりの美しさと実用性を備えた「ランコム」の現在発売中のマスカラを写真つきで口コミ報告中。

バブルのころ、定番のマスカラブランドとして絶大な支持を得たのが「ランコム」。値段は決して安くありませんでしたが、メイクでも贅沢を楽しみたい女性たちの間で人気になりました。

「ケラシル」や「エクステンシル」といった商品名に聞き覚えがある人も多いのではないでしょうか。

現在では5種類がそろっていますが、ひとつをのぞきすべてがお湯で落とせるタイプ。なかでも大人気なのが「ヴィルトゥーズ ドール アイ」。まつげがきれいに伸びてダマにならない、しかもクレンジングが楽だと評判になっています。

ちなみに商品によって容器の形が少しずつ違いますが、これは仕上がりのまつげの形をイメージしてデザインされているのだそうです。

テレビCMで一躍有名になった「マックスファクター」

1993年、日本でマスカラのテレビCMを初めて放映したのが「マックスファクター」。今でこそマスカラのイメージはないかもしれませんが、実は「メイベリン」と同じくらい、日本でマスカラの認知度を高めたブランドでもあります。

当時はこのCMがきっかけで、ウォータープルーフマスカラというものを意識した女性も少なくありませんでした。その後も、松嶋菜々子や綾瀬はるかといった人気女優によるマスカラのCMを作り続けていましたが、現在では控えているようです。

マスカラブラシに使う繊維(ナイロン)の特許を多数取得したブランドでもありますが、現在のラインナップは4タイプ。ゴムで作ったブラシを採用するなど、現状に甘んじることなく開発を続けています。

日本人のまつげをとことん研究し尽くす「資生堂」

日本人のまつげを調べ尽くしたうえで作られたマキアージュ フルビジョン マスカラ(ボリュームインパクト)特殊なコームが日本人向きです。

日本人のまつげ研究のパイオニアといえば「資生堂」。欧米人とはまったく違う日本人の目元を研究し尽くしているのが特徴で、いかにも真面目な日本企業らしく、膨大なデータを分析して「日本人に合うマスカラ」を追求し続けています。

擁しているブランドが多いので、発売しているマスカラの本数も相当なもの。「なりたい目元」だけでなく「だいたいの予算」に応じても、好きなマスカラを選ぶことができます。

また、変わったブラシのマスカラが目立つのも特徴のひとつ。これは「目鼻立ちの浅い日本人がマスカラをつける」という動作を分析して、効率的に液がまつげに絡みつくよう計算された結果です。

マキアージュ フルビジョン マスカラ(ボリュームインパクト)を資生堂サイトより拝借してまいりました。

たとえば、「マキアージュ フルビジョン マスカラ(ボリュームインパクト)」は、根元までブラシを入れ込めるよう特殊なコーム型にすることで、アイライン効果も同時に狙えるように設計されています。

パンダ目にならないための最終秘策!マスカラの使い方

最後に、マスカラのにじみを防ぐにはどうすればいいのかを徹底解説しましょう。日本人は、欧米人に比べるとまつげが下向きに生えていますから、どうしても「落ちる」「にじむ」が起こりやすいのです。これらの方法をぜひ試してみて。

ウォータープルーフマスカラをむやみに使わない

「にじむのが嫌だからウォータープルーフを使う」という人がいますが、これはあまり正しくありません。なぜかというと、ウォータープルーフマスカラは水に強いのは事実ですが、皮脂や摩擦には逆に弱いことがあるからです。

「コンタクトレンズを使っている」「涙目になりやすい」「汗をかく」などの理由でにじむ人には、確かにウォータープルーフマスカラがいいですが、そうでないならかえってパンダになりやすいので注意しましょう。

「無意識のうちに目をこすっている」「まばたきが多い」「オイリーなファンデーションを使っている」などの場合は、ウォータープルーフではない普通タイプのマスカラか、フィルムタイプ(お湯で落とせるタイプ)のほうがにじみにくいのです。

まつげのカールを何が何でもキープする

目ヂカラアップの方法の1つとして、ビューラーでまつげのカールを何が何でも守るという方法があげれていました。

「まつげが肌に触れる」ことも、パンダ目になる理由のひとつ。マスカラのついたまつげがまばたきによって肌と擦れることで、下まぶたが黒くなってしまう…というわけです。

ですからそれを防ぐには、まつげを常に上向きにしておくことが大切。ボリュームタイプのマスカラは人によってはまつげが重くなって下がりやすくなることがあるので、カールタイプのマスカラに切り替えるのもいいでしょう。こまめにビューラーでカールし直すのもおすすめです。

目回りにフェイスパウダーをはたく

パンダ目にならないためにできることの1つにルースパウダーなどを目の周りにぬることなどがあるようです。

目回りに皮脂や油などが多いと、マスカラの顔料が溶け出してにじむことがあります。ですからオイリーになりやすい人やリキッドファンデーションを使っている人は、下まぶたの油分を抑えることがポイントです。

おすすめの対策としてはフェイスパウダーを薄くつけるテクニック。マスカラをつけたら、指先かパフに薄くパウダーを取り、そっと抑えるようにつけます。あまり広くはたくと顔全体が粉っぽくなるので要注意。目の下の部分だけにしておきましょう。

ポーチにプレストパウダーを常に入れておいて、気になったときにいつでもつけられるようにするとなお完璧。ポイントは「パンダになる前につける」ようにすることです。

マスカラへの愛をぜひ深めて…!

マスカラのあれこれをとことん突き詰めてお話してきました。マニアックな知識が増えたからといってどうということはないかもしれませんが…でも、明日からマスカラへの見方もちょっと変わるはず。

たった1本に込められたメーカーの思いや情熱、技術に思いを馳せてみてください。

ちなみに、オイルクレンジング派の人は別ですが、マスカラを落とすときは必ず目元用のリムーバーを使うことを忘れずに。オリーブオイルなどの美容オイルでもきれいに落とせます。

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