いつものケアにプラスするだけ!ブースター化粧品の効果と失敗しない選び方

ブースター化粧品の種類・使い方のポイントをまとめてみました。美容液・化粧水・オイルなどなど。

「スキンケアを変えても満足な効果がでない…」、「今のスキンケアが物足りなくなってきた…」とお悩みの方。化粧品を買い換える前に、ブースター化粧品を試してみてはいかがでしょう?

ブースター化粧品は、スキンケアの一番最初に使うことで、その後の化粧水や美容液の浸透力を高めてくれる化粧品。ブースター化粧品をプラスすれば、手持ちのスキンケアの効果が、より実感できます!

まずは、ブースター化粧品にどんな効果があるのか、見ていきましょう。

ブースター化粧品ってどんな効果があるの?

いつものケアにプラスするだけ!ブースター化粧品の効果と失敗しない選び方、バリア機能がきちんと働いている肌はこんな風に、水分蒸発や外部からの刺激を受けにくくなっています。

多くの人が、「化粧水が肌に染み込みにくい」と感じたことがあるはずです。しかし、肌に水分が浸透しないのは、決して悪いことではありません。

もともと人間の肌には、バリア機能というものが備わっていて、2つの大きな働きをしています。1つは、お肌から必要な水分が逃げて行かないように防ぐこと。もう1つは、外から細菌などの異物を侵入させないことです。

化粧水が染み込まないというのは、バリア機能が働き、外からの水分の侵入を防いでいるから。「若い肌が水をはじく」というのは、バリア機能が正常に働いている健康なお肌だからです。

しかし、乾燥肌の人や年齢肌の人が化粧水の浸透効果を実感できない場合は、要注意!乾燥のためお肌が硬くなったり、加齢のせいで肌内部の水の通り道が減少している…などが考えられるからです。

こんな時におすすめなのが、ブースター化粧品。ブースター化粧品には、「次に使う化粧品の浸透力を高める」という働きがあり、“導入美容液”や“先行美容液”、“プレ化粧水”とも呼ばれます。

では一体どのような方法で、次に使う化粧品の浸透力を高めているのでしょう。その仕組みをご紹介していきます。

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ブースター化粧品のしくみ

「ブースター化粧品を使うとなぜ次に使う化粧品が浸透しやすいのか?」それはブースター化粧品が、美容成分が浸透しやすくなるような肌の土台を作ってくれるからです。

成分が染み込みやすい肌とは、『余計な汚れがない』『水分の通り道が確保されている』『柔らかい』状態のこと。

『余計な汚れ』は洗顔によって落とせます。そこで、汚れのなくなった肌に『水分の通り道』や『柔らかさ』を作り出し、化粧品成分が浸透しやすい土台作りをすることがブースター化粧品の役割です。

この土台作りの方法には、各メーカーの開発技術が活かされていて、さまざまなしくみで肌に働きかけています。その代表的なしくみをいくつかご紹介したいと思います。

化粧品成分を運ぶための通り道を作る

いつものケアにプラスするだけ!ブースター化粧品の効果と失敗しない選び方.水分の通り道を作るためのブースターアイテム。

1つ目は“ナノキューブ”という成分を使用した方法。“ナノキューブ”は、塗布後、約15分間角層の内部に留まり、有効成分を角層のすみずみに届ける通り道の役割を果たします。

そのため、“ナノキューブ”を配合したブースター化粧品を使用した後、15分以内に次の化粧品を肌にのせれば、その化粧品に含まれる美容成分が“ナノキューブ”が作る道を通り、角層に行き渡りやすくなるのです。

“ナノキューブ”を使用したブースター化粧品は
DHCリバイタライジング ブースターセラム

水分の通り道を作るブースター化粧品は、年齢肌の人におすすめ!

人の肌には“ナノキューブ”と同じ様に、水分や栄養分の通り道の役割をする『アクアポリン』というタンパク質があります。アクアポリンが発見されたのは1992年と新しく、すぐに化粧品分野でも注目されるようになりました。

注目された理由は、アクアポリンが血管の存在しない表皮で水分を行来させる通り道の役割をすると同時に、化粧品に含まれる美容成分も一緒に運搬してくれるとわかったからです。

ところが残念なことに、アクアポリンは加齢とともに減少します。特に40歳を過ぎてからは急激に減っていくため、水分が十分に行きわたらず、肌は乾燥気味になってしまうのです。

そこに注目したのが、アクアポリンを活性化させたり生成してくれるブースター化粧品。化粧品の成分は通り道が多いほど、たくさん角質に届けられます。今まで通り道が足りなかったせいで吸収できなかった化粧品成分も、無駄にならず浸透できるというわけです。

このような理由から、角層内部で水分の通り道を作ってくれるブースター化粧品は、エイジングケア世代が必要とするスキンアイテムなのです。

これからの時期には美白!アスタリフトホワイト美白トライアルキットには、ナノ化されたブースター美容液であるジェリーアクアリスタ先行美容液が5日分入っています。

角層に極小のカプセルを送り込み、肌環境を整える

2つ目は、角質細胞の隙間を通り抜けることができるような、直径が1ミリの10,000分の1ほどの超微小カプセルを用いて、角層に有効成分を届ける方法です。

角層に到着したカプセルが溶け出すと、中に詰められた潤い成分が放出され、肌が柔らかくほぐされていきます。肌が柔らかくなれば、次に使う化粧品の成分の浸透がスムーズになります。

使われるカプセルは各メーカーによりさまざまですが、“リポソーム”でできたカプセルは、医薬品にも広く利用されています。

リポソームは玉ねぎのような多層構造になっていて、玉ねぎの皮がめくれていくように外側からだんだんと剥がれていきます。そのため、長時間に渡り、少しずつ有効成分を送り続けることができる、とても優れた構造になっているのです。

潤い成分を詰め込んだリポソームが角層で溶け出し、肌を柔らかく整えます。硬い肌でははじかれてしまう化粧水も、柔らかく解きほぐされた肌にならスムーズに浸透。肌を柔らかくすることで、次に使う化粧品の浸透力を高めるしくみが用いられているのです。

“リポソーム”を使用したブースター化粧品
「コスメデコルテ 化粧液」

極小カプセルで潤いを届けるブースター化粧品は、“乾燥肌の人”におすすめ!

肌にゴワつきを感じるなら、乾燥している証拠です。健康な肌では角層に約20~30%の水分が含まれますが、これより水分量が減ってしまうと、お肌は乾燥し、硬くなってしまいます。硬い肌には、化粧水は簡単に浸透してくれません。

こんな時、強い味方になるのが、硬くこわばった角質にも浸透できるような、超極小のカプセル用いたブースター化粧品。

肌がゴワつくまでに至らなくても、乾燥しているケースはたくさんあります。例えば、「スキンケアした後は潤っているけど、少し時間が経つと乾燥を感じてしまう…」と言う場合など。

化粧水や美容液を使った直後は、化粧品そのものの水分で肌が湿っているため、潤っていると勘違いしてしまいます。しかし、浸透しきれず肌の上に残った化粧品は蒸発します。しかも蒸発する際、肌内部の水分まで一緒に蒸発させてしまうため、より乾燥を招くことになるのです。

ブースター化粧品に使われるカプセルの中でも、リポソームを使用したものは、段階を分けて潤いを放出します。ブースター使用後の保湿ケアで乾燥をしっかりと防ぎさえすれば、潤いは長時間持続するというわけです。

リポソームの進化系であるキューソーム技術を使って作られたのが、ビーグレンスキンケア。美白クリームも入ったお試しセットはこちら。

硬くなった角質を取り除き、柔らかな肌に潤いを浸透

固くなった角質を取り除くと、肌はぷるぷるの柔らかい肌になります。

化粧水が肌に浸透しない原因として判断しやすいのが、“角質肥厚”という状態。角質肥厚とは、肌のターンオーバー(新陳代謝)が乱れることで、角質の生まれ変わりが上手くいかず、古い角質が肌表面に蓄積してしまうことです。

こんな時におすすめなのが、“ふき取り化粧水”や“プレ化粧水”と呼ばれるブースター化粧品。古くなった角質を取り除き、新しく柔らかな肌を表面に出してくれます。

化粧水タイプのブースターは、“AHA”という水溶性の酸を配合したものが主流です。角質を柔らかくしたり、除去する効果があるので、ピーリング剤にも用いられています。

“AHA”のなかでも“リンゴ酸”や“クエン酸”は、果物にも含まれるため“フルーツ酸”と呼ばれ、酸は弱め。

一方、“グリコール酸”は、医療機関でも使われるピーリング力の高い酸です。そのため肌への負担も高いので、肌の強さに自信がある人以外は、リンゴ酸やクエン酸が主流のマイルドなタイプをおすすめします。

“リンゴ酸”“クエン酸”を使用したブースター化粧品
「SK-Ⅱ フェイシャル トリートメント クリア ローション」

“グリコール酸”を使用したブースター化粧品
「クレンジングリサーチ クリアローション」

古い角質を取り除くブースター化粧品は、年齢肌の人、オイリー肌の人におすすめ!

ターンオーバー(新陳代謝)の遅れが原因で“角質肥厚”の状態になってしまっているなら、ふき取り化粧水で硬くなった角質を除去するのが効果的!

ただし、ふき取り化粧水を使う前に、確認したい重要なポイントがあります。それは、角質肥厚の原因が、“ターンオーバー(新陳代謝)の遅れ”なのか、“ターンオーバーの早まり”なのかを見極めること!

ターンオーバーというのは、肌の奥深くで生まれた細胞が、肌の表面に押し出され角質となり、剥がれ落ちていくまでの生まれ変わりのことです。

正常な場合は、約28日周期で生まれ変わるのですが、ターンオーバーが遅れていると、下から押し出してくれる細胞が現れないため、古い角質が剥がれ落ちず、肌表面に溜まったままになってしまいます。

そして早すぎる場合、細胞は成長しきていない状態のまま肌の表面に押し出されます。角質として未熟な細胞は十分な働きができません。それを補おうと、新たに未熟なままの細胞が送り込まれてきて、角質が幾重にも蓄積し、角質肥厚を起こします。

ターンオーバーは遅すぎても、早すぎても、角質肥厚の原因となるのです。

そこで見分け方の目安となるのが、
・刺激に弱い・乾燥する ⇒ “ターンオーバーが早い”
・30代以降で肌のキメが乱れくすんでいる ⇒ “ターンオーバーが遅い”

しかし、ターンオーバーが遅れている場合でも乾燥していたり、敏感肌の人は、ふき取り化粧水は避けたほうが良いでしょう。

逆に、オイリー肌の人は、肌が硬くなっていなくても、ベタつきを感じる場合はふき取り化粧水がおすすめ。余分な皮脂を取り除くことで、その後の化粧水が脂分にはじかれず、浸透しやすくなります。

では、実際にどのような使い方をするのか見ていきましょう。

ブースター化粧品の種類・使い方のポイント

いつものケアにプラスするだけ!ブースター化粧品の効果と失敗しない選び方について。

前の章では、ブースター化粧品のしくみからお肌にマッチするブースターご紹介しましたが、使い心地を重視するなら、テクスチャーで選ぶのも良いですね。

ブースター化粧品が“導入美容液”“先行美容液”“ふき取り用化粧水”や“プレ化粧水”など、さまざまな呼ばれ方をするのは、それだけ種類が多く、さまざまなテクスチャーのものがあるからです。

多種多様でどれが良いのか迷ってしまいそうですが、実は簡単! 肌タイプによって向き不向きがはっきりと分かれています。

各ブースター化粧品の特徴をご紹介しますので、自分の肌タイプに合うものをチェックしてください。

ブースター化粧品の種類による効果とオススメの肌タイプ

美容液タイプ

“導入美容液”や“先行美容液”とも呼ばれ、ジェル状、オイルベースなど、さまざまなテクスチャーのものがあります。保湿をメインに考えて作られていますが、アンチエイジングや美白成分をプラスしているものも多くあります。

おすすめの肌タイプ
・乾燥肌
・年齢肌

乳液タイプ

“ブースターセラム”とも呼ばれる、ミルクタイプのブースター化粧品。滑らかで摩擦が起こりにくいので、肌への負担を抑えられます。オイルフリーやアルコールフリーなど、肌への刺激となる成分を含まない、敏感肌用に考えられた商品が多くあります。

おすすめの肌
・敏感肌

化粧水タイプ

“プレ化粧水”や“ふき取り化粧水”と呼ばれ、コットンで拭き取るものが主流です。余分な角質を取り除き、肌のザラつきをなくします。

おすすめの肌
・オイリー肌
・年齢肌

オイルタイプ

いつものケアにオイルによるブースターを追加しているイメージ画像。

美容オイル愛用者の間ではもはや定番とされている、美容オイルをブースターとして用いる方法。ホホバオイルなどは特に肌に優しいとされるので、肌荒れ時にはおすすめです。

おすすめの肌

・敏感肌
・乾燥肌
・年齢肌

洗顔料タイプ

ブースタースキンケアとしての洗顔料の役割を口コミつきで報告中。

洗顔料そのものがブースターの役割をしてくれます。汚れをとりながら肌を柔らかくしてくれる一石二鳥のアイテムなので、スキンケアに時間をかけられない時や、忙しい朝のお手入れに最適です。

おすすめの肌
・オイリー肌

ミストタイプ

いつものスキンケアにブースター化粧品をプラススルときには、スプレー化粧品もオススメだったりします。

還元水素水でお肌を活性化させ浸透力を高めるもの、弱アルカリ性の温泉水を使ってお肌を柔らかくするものなど、さまざまなタイプがあります。洗顔後の肌にスプレーするだけの、手軽さが人気です。

おすすめの肌
・オイリー肌

ブースター化粧品を上手に使うためのポイント

とてもたくさんの種類があるブースター化粧品。洗顔料タイプ以外はどれも洗顔後の肌にすぐ使うというのが正しい使い方です。

洗顔→ブースター化粧品→保湿化粧水→美容液・クリーム

普段のお手入れに1工程加えるだけなのですが、ブースター化粧品を取り入れるからにはその効果を十分に実感したいところです。そこで、ブースター化粧品を上手に使うためのポイントをご紹介したいと思います。

使用量を守ることが大切

いつもより乾燥しているからと言って、使用量を増やすのはよくありません。多すぎるとお肌の油分を必要以上に取り除いてしまうなど、肌への負担となります。

また、使用量が少ないと、効果を実感しにくいだけでなく、肌に馴染ませる際に摩擦が生じて、肌を傷つけてしまいます。説明書などに書かれている使用量の目安を守って使いましょう。

じっくり優しくなじませる

洗顔後の肌は、皮脂が失われ、非常にデリケートな状態です。そのような肌に最初につけることになるブースター化粧品は、肌に刺激を与えないよう、優しくなじませてください。

擦り込んだり、パッティングしたりせず、手の平を優しく押し当て、丁寧にハンドプレスしましょう。しっかりと浸透させて肌を柔らかくすることが、効果を発揮する決め手になります。

ブースター化粧品の後はすぐに保湿ケアを

ブースター化粧品を上手に使うためのポイントとして、すぐに保湿することがあげられています。

ブースター化粧品に保湿成分が含まれているからと、ブースター化粧品だけでスキンケアを終わらせてしまうのは、タブーです。

ブースター化粧品はあくまでも、次に使う化粧品の浸透をサポートするためのもの。ブースター化粧品を使ったら、時間をおかず、通常の保湿ケアを行いましょう。時間が空いてしまうと、ブースター化粧品の効果が薄れてしまうので注意してください。

以上のように、ブースターの効果を存分に発揮させるためには、正しい使用をすることが大切です。

ブースター化粧品は、効果の現われが確認しやすいアイテムです。次に使う化粧品の浸透が感じられない場合は、使用量や使い方に間違えがないか、きちんと確かめてください。

購入前に配合成分をチェックしよう

ブースター化粧品を購入する際は、ブースターのしくみや種類を知り、自分の肌タイプに合わせたものを選ぶとことをお伝えしてきました。このことをベースにしたうえで、プラスαの決め手としてチェックしたいのが、ブースター化粧品に含まれる成分です。

ブースター化粧品には、保湿に加え、アンチエイジングや美白成分を配合したものがたくさんあり、1つのアイテムで複数の美肌効果が狙えます。

パッケージでも効果を謳っていますが、それがすべてとは限りません。自分に必要だと思う成分名を知っておけば、選ぶ際の手助けになります。ほかのスキンケア化粧品を選ぶ際にも活かせますので、代表的なものを覚えておくと良いでしょう。

・美白
アルブチン、ダーマホワイト、ルシノール、プラセンタ、エラグ酸 など

・保湿
セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン、スクワラン など

・たるみ・しわ
レチノール、ビタミンC、アスタキサンチン、コエンザイムQ10 など

・シミ
ビタミンC誘導体、トラネキサム酸、L-システイン など

まとめ

ブースター化粧品の効果や選びかたは、ご理解いただけましたか?

ブースター化粧品をプラスするだけで、今使っているスキンケアの効果が底上げされるなら、試してみる価値はありそうですね!

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